11/1 宮古島「税」のカレンダーの運用が始まりました!

【宮古島税務署長賞】税金について 沖縄県立宮古高等学校 上地 翔琉

 国民には三つの義務があります。勤労の義務、教育の義務、そして納税の義務です。私は、納税の義務というものは一番身近な義務だと思っています。何歳でも、何歳になってもこの義務だけはずっと続く為です。そんな税金は国の歳入の半数以上を占めています。私はアルバイトをしています。アルバイトには「百三万の壁」というものが存在してると聞きました。それはなんだろうと調べてみると所得税が課されるというものでした。他にも扶養から外されるなど色々ありました。驚いたことがあります。それはその壁を越えるまでは所得税を払わなくていいということです。

 日本には累進課税制度というものがあります。それは、所得が増えると所得税の税率が増えていくという制度です。この制度はとても素晴らしいと思います。一部の人は「稼げば稼ぐほど損をするのはおかしい」という意見があります。それは一理あるとおもいます。しかしそれは富裕層だけを見た時の話です。例えば税率を一律四十パーセントとします。一億稼いでる人は所得税で取られても六千万円は残ります。しかし、二百万円しか稼いでいない人は百二十万しか残りません。前者は生活に余裕はありますが後者は重い税金がのしかかってると捉えることができます。これは確かに平等ではあるかもしれませんが公平ではないと私は考えます。しかしこれを前者をそのままにし後者を下げると後者は少しは余裕が出て来ます。これが累進課税の良い点だと考えます。確かに労働意欲は下がるというデメリットは存在します。しかし上に行けば行くほど余裕が出てくるのも確かです。そこを目指すのか目指さないかの違いのため私は意欲が下がるというのはとても言い訳のような気がしています。

 長々語って来た税金についてですがとても重要だと私は思います。生活に困ってる人を助ける生活保護も、当たり前に歩く道もこの税金からつくられています。税金が無くなるというのは一見良いことのように聞こえますが、生活の格差は広がり困窮者も増えてしまいます。いつかは自分に返ってくると考えて私も納税の義務を果たしたいと考えています。