11/1 宮古島「税」のカレンダーの運用が始まりました!

【宮古青色申告納税貯蓄組合長賞】尽くし尽くされる連鎖 宮古島市立鏡原中学校 仲村渠 玲愛

 税という言葉を聞くと、自分の中で生活において人々が負担すべきものという印象を受ける。私達が税に関わる点は主に消費税だろう。気づけば値上げしている商品が多々あるなか、よく考えてみると日々を心地よく健康で安心に暮らすために税が関わっているなと考えに変化が出てきた。例をあげると、通学路や学校生活に必要な用具など、税によって様々な恩恵を受けている。だが、その事実があっても人々は税を納めるという自分への負担とこのような恩恵や設備は当然だと思っている心が相まって税が存在する理由を理解していない。

 少し前の自分も税は何で必要なのかよくわからなかった。税の行方が気になった私は調べてみることにし、色々な記事を見た。そして私の目に止まったものは東日本大震災時の復興に利用された税金だ。総額や使い道に驚いて、私はさらに深い興味をもった。税は私達を支える大切な役割を担っていると知った。教科書の無償提供や災害時の復興など直接納税していない私達にも幸せで安心して暮らせるようになっている。これは今、子供である私たちに尽くし、私達が未来でその恩を返すという「現在と未来の社会を受け継ぎ繋ぐ」連鎖を起こしていると考えている。

 私達子供も学校やその他の施設でサービスされていることを当然のように思わず大切に利用し、ボランティアや環境に優しい取り組みを心がけると少しの恩恵を返したり、今注目されているSDGsの取り組みもでき、一石二鳥であろう。

 世界的に課題である少子高齢化をふまえると、今後は税を納める人が減少していくと予想でき、高齢者の方々に使用する税が増えていくだろう。将来、今より更に忙しくなるとわかっているからこそ、今からできることは何か、私達が納める側となったとき皆が税金は負担ではなく大切な役割を担うものとしてとらえることができる社会をつくっていけたらいいと思う。また、自分でも税を納める目的を理解し、自分のこと、あるいは働き手の方々を誇りに思えたらいいなと考える。

 将来の社会のためにも、今の私達がすべきことを見直し、「尽くし尽くされ」の連鎖を繋ぎ続けて税というものの在り方を世界中の人々と交流をすると伴に探し、見つけていきたいと私は思う。