税金という言葉を聞くと、どうしても面倒で自分には関係ないものだと思ってしまう。SNSやニュース等で増税の話が出るたび、いやだなと感じるだけで、深く考えようともしなかった。
しかし、今年の夏、地域の海岸でボランティアで参加した時、考えが少し変わった。砂浜に打ち上げられた異国の字が書かれたペットボトルやプラスチックの破片を拾いながら、沖縄の美しいサンゴ礁がこうしたゴミでどんどん傷ついている現状を知った。自治体の人に話を聞くと、海の環境を守るための費用は税金でまかなわれていることがわかった。道路や学校の整備だけでなく、自然や生き物を守るお金にも税が使われているのだと初めて理解した。
税金というのは、ただお金を取られるだけでのものではなく、見えないところで僕たちの生活や未来の環境を支えてくれていることに驚いた。僕たちが普段何気なく使っている水道水や道路も、災害時の復旧も、環境保護の活動も、すべて税金が支えてくれていたのだ。
その日から、僕の税金に対するマイナスなイメージが少し変わった。もちろん、無駄遣いのニュースを見ると疑問に思うこともあるけれど、沖縄の宝である美しい海やそこで働く人々のことを思い出すと、税金の意味が少し身近に感じられる。自分が将来働いて納める税金を、ただ消えていくお金ではなく、誰かや何かの役に立つものだと思えるようになった。
自分が払った税金が、この美しい沖縄の海や、道端の花や、公園の遊具を守るために使われていると思うと、不思議な安心感が胸に広がった。目に見えないものに価値を感じる経験は、これまであまりなかった。税金という言葉だけでは実感できなかったけれど、実際に自分の生活や自然を支えていると考えると、少し大人になれた気がした。
これからは、税金のことをただの義務や負担と考えるのではなく、自分や周りの人々、そして、自然や社会を守るための大切な仕組みとして意識したい。将来自分が納める税金がどんなふうに使われているかを知り、少しでも関わる気持ちを持ちながら生活していきたいと思う。税金を通して、自分も社会の一部であることを感じ、これからの環境や生活を支える責任の一端を担っているのだと実感したい。
最後に、宮古島の青い海、砂浜に揺れる小さな貝殻を思い浮かべるたび、税金がこうした景色を守る力になっていることを忘れないようにしたい。目に見えなくても確かに存在する仕組みを知ることで、僕の世界は大きく広がった気がする。
