第3章 – 人生を切り開く
~本当の自分を知り、本当にしたいことをする~
第6節 恐れを超えて
~一歩を踏み出す勇気~
立ちはだかる心の壁
「こうしたいな」「やってみたいな」と思ったのに、周囲との兼ね合いが気になって、一歩を踏み出せない経験は誰にでもあるでしょう。特に転職は、その典型的な例かもしれません。「別の魅力的な仕事がある」「より惹かれる会社がある」と感じながらも、「でも」と躊躇してしまう。今の会社への責任感や、自分の仕事を投げ出すことへの罪悪感、さらには「無責任な人だと思われるのでは」という不安が、その一歩を妨げるのです。
恐れという名の仮面
しかし、本当にそれが躊躇する理由なのでしょうか。確かに、転職すれば今の会社の人たちに多少の迷惑はかかるかもしれません。でも、それを理由に挑戦を諦めるのは、実は「次の環境で本当にやっていけるだろうか」という深い恐れの裏返しであることが多いのです。
私自身、初めてテレビ出演のお話をいただいたとき、最初は「断ろう」と考えていました。様々な理由を並べ立てていましたが、心の奥底では「私に務まるだろうか」という恐れが大きかったのです。最終的には信頼できるスタッフの方々との出会いもあり、お話を受けることを決意しました。恐れが完全に消えたわけではありませんでしたが、最初に感じた「やってみたいな」というワクワク感に従ってみることにしたのです。
二つの本能の狭間で
新しいことに挑戦しようとするとき、人には二つの本能が働きます。一つは闘争本能。「よし、やってみよう」という前向きな気持ち。もう一つが逃走本能。「怖いから逃げよう」という後ろ向きな気持ちです。特に逃走本能が働くとき、私たちは自分を美化しようとします。「今の仕事に責任があるから」「お世話になっている方々に迷惑をかけられないから」など、本当は恐れから逃げ出そうとしている自分の姿を、別の理由で正当化してしまうのです。
心の羅針盤を信じて
たとえ恐れがあったとしても、最初に感じた「こうしたいな」「やってみたいな」という気持ちに耳を傾けてみてください。そのワクワク感、ウキウキ感こそが、直感でとらえた魂のメッセージなのです。それは、あなたの人生を切り開くための大切な羅針盤となるはずです。
成長への階段
もちろん、新しい挑戦には困難がつきものでしょう。誰の人生も平坦な道ばかりではありません。それは、魂が成長するために必要なプロセスでもあるのです。でも、心配はいりません。少し難しい場面に出会っても、必ずあなたはそれを乗り越えられる。そして、その一つ一つの経験が、かけがえのない成長の機会となるのです。たとえ少しつまずいたとしても、最初に感じたワクワク感、ウキウキ感を心の支えに、一歩ずつ前に進んでいってください。
何度でも始められる人生
人生は何度でもやり直すことができます。魂が次のメッセージを送ってきたとき、またそれに従えばいいのです。やり直すことに罪悪感を持つ必要も、恥ずかしく思う必要も、プライドが傷つくと考える必要もありません。たとえ思い通りにいかない挑戦があったとしても、それは決して失敗ではなく、かけがえのない経験となるのです。そして、その経験は必ずいつか、大きな力となって実を結ぶときが訪れます。
恐れを超えて
つまり、本来、恐れる必要など何もないのです。勇気を出して「よし、やってみよう」という前向きな気持ちに従い、魂の望む方向へと人生の舵を切ってみましょう。その一歩を踏み出す勇気こそが、あなたの新しい物語の始まりとなるはずです。
カウンセリング
Spiritual Counseling
~あなたの未来を鑑定して心から不安を開放します。~