<第4章> 第5節 人生という流れ~アクシデントが教えてくれること~

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第4章 – 逆境と向き合う
~魂に従って乗り越える方法~

第5節 人生という流れ
~アクシデントが教えてくれること~

川の流れのように

魂のメッセージは、さざ波のようなもの。それを日々受け取りながら生きている私たちの人生は、まるで川の流れのようだと感じます。川の水は決して流れることを止めません。岩や中洲、大きな落差にぶつかっても絶えず流れ続け、その都度、方向や勢いを変えながら、一本の川を形作っていくのです。

これを人生に重ねてみると、岩や中洲、落差といったものは、私たちが出会うさまざまなアクシデントのよう。でも、ただ流れる方向や勢いを変えながら進んでいく水のように、アクシデントに出会っても心穏やかでいてほしいと思うのです。

愛が導いた決断

ある日、一人の方が相談に来られました。その方には結婚を前提にお付き合いをしている男性がいらっしゃったのですが、いよいよ結婚というときに、ご自身が末期ガンであることが分かったのです。結婚してもわずかしか一緒に過ごせない。子どもも授かれない。そう考えて婚約破棄を申し出たそうです。でも、彼のほうが「結婚したい」と強く願い、譲らない。どうしたらいいのかと悩んでいらっしゃいました。

「彼にも彼のご両親にも迷惑がかかるから、早く別れて、私はひとりで死んでいったほうがいいんです」とおっしゃる方に、私はこうお伝えしました。「末期ガンであることはとても残念で悲しいことだけれど、それでも結婚したいと言ってくれている彼の気持ちに逆らうことが、あなたの人生の正解なのでしょうか。彼の思いに応えることが彼のためであり、自分の人生を有終の美で飾るためにもなるのではありませんか?」

愛と覚悟が開く扉

すると、その方の表情が少し和らいできました。彼の思いに応えることが、彼のためであり、自分自身のためにもなるのだと気づかれたようでした。そして、一緒に過ごす時間の中で「私が旅立ったあとには、しっかりと自分の人生を歩んでほしい、また素敵なパートナーを見つけて幸せになってほしい」ということを精一杯彼に伝えたいと、結婚を決意されたのです。

もちろん、ガンになってしまったことは、愛し合うふたりにとって、これ以上ない悲しいアクシデントだったはず。でも、そこで人生の流れを止めたり、流れに逆らったりすることなく身を任せてみたことで、この方は、彼にとっても自分にとっても一番幸せな決断ができたのだと思います。

アクシデントという贈りもの

この方の例は少し深刻すぎるかもしれません。でも、アクシデントが何であれ、同じことが言えるんです。起こってしまったことは変えられない。だからこそ、アクシデントを前にして、うろたえない、戦わない、後悔しない。

物事を感情でとらえすぎると魂の声が聞こえにくくなってしまいます。だから、ただ心を平らかにして、起こったことの意味を静かに考えてみてください。そして「これで自分の人生の流れが変わろうとしているんだ」と受け止め、その流れに身を任せてみる。そうすれば、生きることはずっと楽になるはずです。

今を生きる勇気

自分の人生は、自分にしか決められません。たとえ予定外、予想外の方向に運命が転がっても、そこでまた新しく学べることがあるはずです。新たに学ぶか、迷いに身を投じるか、選ぶのは私たち自身なんです。

過去は変えられないし、未来のことは誰にも分かりません。もちろん備えることが大切な場面もあるでしょう。でも一番大事なのは、「今」をどう受け止めるか、そしてどう生きるか。それだけなのです。

カウンセリング

Spiritual Counseling

~あなたの未来を鑑定して心から不安を開放します。~