<第8章>第6節 死の意味 ~悲しみを超えて見出す光~

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第8章 – 生と死を受け入れる
~直感は「あの世」とつながっている~

第6節 死の意味
~悲しみを超えて見出す光~

悲しみとの向き合い方

みなさん、大切な人との別れは、簡単に受け入れられるものではありませんよね。それでも、この世に残された私たちは前を向いて生きていかなければなりません。だからこそ、大切な方との別れという辛い出来事にも、他の困難と同じように、きっと何かしらの意味があるのではないかと、私は感じているんです。

怒りから生まれる力

ある日のこと、幼い息子さんを交通事故で亡くされた方が、私の元に相談に来られました。その方にとって、深い悲しみの中で唯一の生きる力となっていたのが、事故を起こした相手との戦いだったんです。示談は成立しましたが、もちろん息子さんを失った悲しみが消えることはありません。でも、自分が倒れないようにするため、その怒りの感情が支えになることもあるんです。この方も最初は、愛する息子さんの命を奪われた怒りを糧にして、必死に現実と向き合おうとされていました。

感情の変化

でも、怒りの感情は一時的な支えにはなっても、心の奥にある悲しみを消し去ることはできないんです。どんなに受け入れがたい出来事でも、いつかはマイナスの感情をプラスへと変えていく必要があります。そうしないと、マイナスの想いがどんどん重なって、さらに辛い現実を引き寄せてしまうことにもなるんです。

魂の存在

みなさん、人は亡くなった後も、肉体はなくなりますが、エネルギーの形で確かに存在し続けているんです。「目には見えないけれど、確かにそこにいる」という状態なんです。私はそのことを伝えながら、その方に「息子さんのことを本にして、多くの人に伝えてみませんか」とお話ししました。

新しい光

すると不思議なことに、それがその方の新しい生きる力となっていったんです。本が出版されると、同じような悲しみを抱えていらっしゃる方々から手紙が届いたり、お話を聞かせてほしいという声をいただいたり、新しいご縁が次々と生まれていきました。後日お会いした時、その方は私にこう話してくださったんです。「悲しい経験がこんな形で生かされるとは思いませんでした。まるで息子が近くにいて『お母さん、がんばって』と励ましてくれているような気がするんです」と、優しい笑顔を見せてくださいました。

人生のシナリオ

私は思うんです。この方の人生には、「愛する息子さんとの別れを経験し、その体験を通じて多くの人の心に寄り添う」という大切なシナリオが、最初から用意されていたのではないかと。そして、息子さんは、お母さんがその大切な使命を果たすきっかけとなるように、この世に生まれてきてくれたのかもしれないんです。

希望への道筋

幼くして旅立つために生まれてきた―そう考えることは、とても難しいことかもしれません。大切な人との別れに、何か良い意味を見出そうとすること自体に、抵抗を感じる方も多いと思います。でも、「この経験には、きっと何か意味があったのだ」と、少しずつ捉え直してみることも必要なのではないでしょうか。それは決して悲しみを否定することではなく、その深い悲しみの中からあなたを救い出し、旅立った方の分まで精一杯生きていく力を見出すためなのです。

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