<第1章> 第2節 直感を育む心 ~幸せを引き寄せる二つの習慣~

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第1章 – 心に届く、魂からの波動
~直感という贈りもの~

第2節 直感を育む心
~幸せを引き寄せる二つの習慣~

直感が豊かな人の、二つの大切な土台

直感がよく働く人にはいくつか共通点があります。まず一番重要な土台として、「自分の直感を信じている」ということです。直感が働くのは、脳内でシナプス信号がつながる一瞬のことです。そしてさざ波のように、サーッと引いていってしまいます。直感に従って幸せに生きるには、その一瞬を逃さずにとらえ、行動することが重要です。

自分の直感に少しでも疑いを持っていると、それをとらえることは難しいでしょう。だからこそ、「自分の直感を信じている」という土台が不可欠なのです。

次に、「プラスの感情グセ、プラスの意識グセがある」ということです。たとえば、何かを「やってみたいな」と願ったときに、「どうせできない」と自己否定することなく、たとえ周囲の人たちから「無理でしょう」と言われても、自分を信じて心の底から「できるよね」と思えることです。こうしたプラスの感情グセ、意識グセがあると、魂がプラスの感情を引き寄せてくれます。

心の中の子どもの声を聴く

ここで重要なのが、私たちが心の中にもっている小さな子ども、「インナーチャイルド」です。インナーチャイルドは「感情の象徴」ともいうべき存在です。直感がよく働くには、この内なる子どもが喜び、笑っていることが欠かせません。

しかし、多くの人が幼少期に何かしらの心の傷を負っています。大人になった現在では、その記憶は薄れている人が多いですが、じつは自分と一体であるインナーチャイルドが密かに傷を抱え込んで泣いている場合が多いのです。

インナーチャイルドは「感情の象徴」ですから、傷つき泣いているインナーチャイルドはマイナスの感情を発し、それがマイナスの意識グセにつながります。この状態のままだと直感が働かないのです。

したがって、インナーチャイルドを癒し、プラスの感情グセ、意識グセを作っていくことが、直感を磨くために欠かせません。これからお話しする中で、その方法もご紹介していきます。

意識の奥底に眠る、本当の答え

「自分の直感を信じていること」、そして「プラスの感情グセ、意識グセがあること」という条件がそろって直感がよく働くようになると、どんな変化が起こるのでしょうか。

私たちは普段、顕在意識でものを考えていますが、顕在意識が占めるのは全意識の10パーセントに過ぎません。しかも、顕在意識では外界からの情報や刺激がノイズとなり、「自分にとって本当に大切なもの」が見えづらくなります。理論的、合理的であることは顕在意識の得意とするところですが、本当に大切なことは、じつは非論理的、非合理的であることが多いのです。

直感が磨かれると、潜在意識にあるノイズに惑わされず、ありのままの自分で、本当に自分に必要なもの、やりたいことを瞬時にとらえることができるようになります。

不思議な引力が生まれる瞬間

また、直感がよく働くようになると、周囲の人を巻き込む不思議な引力が生まれます。何か見えない力によってご縁に恵まれるようになるといってもいいかもしれません。自分に本当に必要なこと、やりたいことが見つかったとしても、自分ひとりで行動するには限界があります。直感がよく働いていると、そこへまるで導かれるようにして、快く力を貸してくれる人や、知恵を授けてくれる人が現れるのです。そんな引力が生まれるのです。

そして、相手の厚意を素直に受け取り、その感謝の気持ちを素直に伝えることができる。それがまた新たな出会いやご縁を引き寄せるという、人間関係の相乗効果が生まれます。そのため、直感がある人は、めぐってきたチャンスを確実につかみ、より自分らしく幸せに生きることも可能になっていくのです。

宇宙とつながる、あなたの感覚

ここまで読んでみていかがでしょうか。まだ半信半疑かもしれませんね。直感は魂から送られ、魂は宇宙とつながっています。つまり、直感は宇宙とつながるチャンネルともいえます。私たちはみな宇宙の一部です。ただ、さまざまな文明の利器に囲まれているうちに、そのつながりが途切れてしまっただけです。でも安心してください。これから一緒に直感を磨き、宇宙を味方につけて、より幸せに生きていきましょう。

思いつきと直感の違い

魂のメッセージを聞き取る感覚が直感です。それは、単なる「思いつき」とは似て非なるものです。何か解決策や突破口を探っているときに「あ、いいこと思いついた」とひらめくことがありますよね。こうした思いつきは、往々にして自分の意識や思考の影響によって現れます。そのときはパッとひらめいたように思えても、「こうなってほしい」「ああなってほしい」という願望がどこかに含まれています。

一方、直感とは、どこからともなく湧いて出る感じ、いってしまえば何ら脈絡なく、突如として訪れる感覚です。みなさんにも覚えがあるのではないでしょうか。まったく違うことをしていたり考えていたりしているときに、ふわっと別のイメージが立ち上がってきたり、ふとした瞬間の行動がきっかけで物事がある方向へ進み出したりすること。これこそが直感が働き、魂のメッセージを受け取ったということです。魂が何かを伝えようとして、そのイメージや気づきを送ったのです。

たとえば「気になる夢を見た」「最近どうもこの言葉が気になる」「なんかよくこの数字を見る」というようなこともすべて、魂が送ったメッセージです。「ここに気づいて」というサインを直感としてとらえたということです。

偶然の中に隠れた必然

これを「単なる偶然」と片付けてしまうのは、せっかくの魂の声にフタをするも同然です。この世には「単なる偶然」などなく、すべては魂が引き起こしている必然なのです。

すべての偶然は、あくまで「偶然」に見えているだけで、実際にはいくつもの必然が重なり合って起こっています。そしてそれらはすべて自分の魂、つまり自分自身が引き寄せているのです。

そこに込められた意味が何であるかは、自分のとらえ方次第です。私はよく「直感でとらえたものは料理の材料。それを料理するのは自分の意識」とお話ししています。魂はメッセージを送ってくれますが、その意味までは教えてくれません。何を伝えようとしているのか、どう生かしたらいいのか。それをおいしく料理できるかどうか、つまり、正しく意味をとらえて現実に役立てることができるかどうかは、直感が働いたあとの自分自身にかかっています。

直感を見過ごしてしまえば、それまでです。しかし、何か意味を見出し、日々の生活に生かすことができれば、直感とともに幸せに生きる人生が始まります。

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