第2章 – 直感をみがくと、幸せになれる
~今日からできる直感のみがき方~
第3節 心の変容
~インナーチャイルドの進化~
傷ついた心を輝きに変える
マイナスの感情はマイナスの意識を生み、結果としてマイナスの現実を引き寄せてしまいます。先ほどお話ししたように、インナーチャイルドは「感情の象徴」です。そして、たびたび湧き上がるマイナスの感情は、インナーチャイルドからの「今だよ、癒やして」というメッセージなのです。このメッセージを受け取ることは、見方を変えれば魂のステージを上げる大切なチャンスとなります。
相談に来られる方を見ていても、傷ついたままのインナーチャイルドを抱えた人が多いと感じます。みなさんは日々湧き上がるマイナスの感情を無視したり、抑えつけたりしながら懸命に生きています。しかし、それでも耐えきれず助けを求めて来られるのです。
マイナスの感情は時間が経てば過ぎ去るものかもしれません。しかし、これは自分の中にいる泣いている小さな子どもを、見て見ぬ振りをしているのと同じです。一時的には収まっても根本的には癒されないため、マイナスの現実を引き寄せやすい状態が続いてしまいます。
プラスの感情が開く、新しい扉
先ほど私の体験をお話ししましたが、トラウマを完全に消すことは容易ではありません。しかし、過去に刷り込まれたマイナスの感情を自覚することで、それが湧き上がるたびにプラスへ書き換えることができるようになります。これが非常に重要なのです。
直感が優れている人の共通点は、プラスの感情と意識でプラスの現実を引き寄せられるということです。過去のトラウマで泣いているインナーチャイルドを癒し、マイナスの感情や意識をプラスに変えることで、直感は磨かれ、プラスの現実を引き寄せられるようになります。
感情は現実に強く作用します。「本当はこうしたい」「できる」と顕在意識では思っていても、傷ついたインナーチャイルドが「できない」「無理」と自己否定することで、実際に「できない」「無理」という現実を引き寄せてしまうのです。
輝きを放つワンダーチャイルド
逆にインナーチャイルドを癒すと、プラスの感情と意識が働き、「できる」という現実を引き寄せることができます。十分に癒され笑っているインナーチャイルドは「ワンダーチャイルド」と呼ばれます。それは、素の自分、ありのままの自分で生きられる状態です。
ワンダーチャイルドの状態では、子どものような素直な好奇心や感受性、自発性が働きやすくなり、直感が冴え、生まれ持った才能や潜在能力が開花します。これにより、プラスの現実が次々と起こるようになるのです。
私たちは日々、人の目を気にしたり、他者と自分を比べたりしがちです。「親にどう思われるだろう」「友だちにどう思われるだろう」「あの人と比べて自分は上か下か」などと考え、その結果「自分なんてダメだ」と自虐的になることも多いでしょう。一方で、「あの人より自分のほうが上だ」と優越感に浸ることもありますが、これも健全ではありません。他者との比較によってしか自己の存在を確かめられないからです。
本当に大事なのは、他者との関係性ではなく、自分との関係性です。自分との関係性が健全であれば、他者とも自虐や優越に陥らない健全な関係を育むことができます。そのためにも、インナーチャイルドと向き合う習慣をぜひ取り入れてください。それが「ワンダーチャイルド」への第一歩となり、直感を磨き、より幸せな現実を引き寄せることに繋がります。
カウンセリング
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