<第2章> 第4節 実践編① ～日常の中で始める癒しの時間～

第2章 – 直感をみがくと、幸せになれる
～今日からできる直感のみがき方～

第4節 実践編①
～日常の中で始める癒しの時間～

心の声を聴く、具体的な方法

前節でお話しした「ワンダーチャイルド」。インナーチャイルドをそこまで導くには、どのような方法があるのでしょうか。私のところに来られる相談者とは、瞑想状態でインナーチャイルドに会いに行くワークを行っています。ただ、これは一対一の関係だからこそできる特別なワークです。

ここからは、皆さまお一人お一人が、ご自身で実践できる方法をご紹介していきたいと思います。決して難しいものではありません。日常生活の中で自然に取り入れられる、シンプルで優しい方法ばかりです。

心を癒やす「自然音読」の魔法

一つ目の方法として、プラスの「自然音読」が起こる環境づくりをお伝えします。「自然音読」とは、今の気持ちをそのまま言葉にすることです。たとえば、美味しいものを口にしたときの「おいしい～」、心地よい場所にいるときの「気持ちいい～」という、自然と漏れる言葉のことです。

ここで大切なのは、意識して言葉を発するのではなく、本当に自然な形で言葉が出てくることです。「プラスのことを言おう」と意識してしまうと、かえって逆効果になってしまいます。あくまでも、その瞬間に感じた気持ちが自然と言葉になること。それが、インナーチャイルドを癒す力を持っているのです。

心が安らぐ、私だけの空間

そのためにまず取り組んでいただきたいのが、住まいの環境づくりです。家は、誰もが素の自分でいられる大切な場所。ここを心地よい空間にすることで、自然とプラスの言葉が生まれやすくなります。

完璧を目指す必要はありません。むしろ、完璧を求めすぎると新たなストレスになってしまいます。たとえば

• 玄関に好きな香りの芳香剤を置く
• リビングに季節の花を飾る
• 観葉植物で生命力を感じる空間をつくる
• 家具の配置を工夫して、空気の流れをよくする

風水的にも、「気」の流れをよくすることは運気アップにつながると言われています。物が多すぎる場所や、動線が悪い場所は、少しずつ整理して、エネルギーの通り道を作っていきましょう。

自然の中で目覚める感性

もう一つ、プラスの自然音読を引き出すために効果的なのが、自然との触れ合いです。時間に余裕があれば海や山へ。忙しい日々を送っている方なら、近所の公園での短い散歩でも十分です。自然の中では

• 目に映る木々の緑
• 頬を撫でる風
• 耳に届く小鳥のさえずり
• 木々を揺らす風のざわめき
• 土や草花の香り

こうした自然の恵みを全身で感じることで、自然と「気持ちいい～」「きれいだな～」という言葉が生まれてくるはずです。

五感を開いて自然を感じることは、それ自体が直感を磨くトレーニングにもなります。特に都会暮らしの方は、意識して自然と触れ合う時間を作ってみてください。心と体のバランスが整い、直感力も磨かれていくのを感じられるはずです。

このように、自然な形でプラスの言葉を増やしていくことが、インナーチャイルドの癒やしにつながります。そして、癒されたインナーチャイルドは、魂のメッセージをより鮮明に受け取れるようになっていくのです。