<第2章> 第4節 実践編③ ~思考を変える、ビリーフワーク~

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第2章 – 直感をみがくと、幸せになれる
~今日からできる直感のみがき方~

第4節 実践編③
~思考を変える、ビリーフワーク~

出来事の受け止め方が変える、人生の色

人が悩む理由は、「出来事そのもの」ではなく、「出来事のとらえ方」にあります。同じことが起きても、すぐに切り替えられる人と、いつまでも落ち込む人がいるのは、このとらえ方の違いによるものです。たとえば、「そういうこともあるよね」とポジティブにとらえる人は切り替えが早い一方で、「これは最悪だ!」とネガティブにとらえる人は、長く落ち込んでしまいがちです。

この違いは、感情グセや思考グセによって生まれます。何事も悪い方に考えがちな人は、過去のトラウマや心の傷が、マイナスの感情グセや思考グセを生んでいることが多いのです。自己肯定感が低いために自分を受け入れることができず、自己否定感がたびたび顔を出してしまいます。

思考を変える実践的な方法

そこで効果的なのが、「ビリーフワーク」という方法です。紙とペンを使って、自分の思考を具体的に書き換えていく実践的なワークです。進め方は以下の通りです。

紙を用意する

A4サイズの紙を1枚用意する

マイナスの感情を書き出す

自分が抱いているマイナスの感情(不安、罪悪感、怒り、悲しみなど)を紙の上部に書き出す

マイナス思考を書き出す

紙の下部に縦線を引き、左側にマイナス感情の原因となるマイナス思考を5つ以上書き出す

それぞれの思考を「モルツビーの5つの質問」で振り返る

以下の質問に対して答えが「ノー」なら、その思考は書き換えるべき不健全思考ということです。

  • その思考は、事実に基づいているか?
  • その思考は、自分の健康や生命を守るのに役立つか?
  • その思考は、短期的、長期的な目標を達成するのに役立つか?
  • その思考は、自分の悩みや問題を解決するのに役立つか?
  • その思考は、自分の気分をよくするか?

プラス思考を書き加える

「ノー」の答えが出た思考に対して、右側の欄にプラスの視点で書き換えたものを書き込む

たとえば「いつも失敗やミスばかりする。私の人生は最悪だ」という思考は、「いつも失敗やミスをするわけではなく、成功することもある。失敗やミスをしてもそれは人間として自然なことであり、そこから学ぶことも多い。私の人生は最悪ではない」というように書き換えます。

書いた紙を持ち歩く

この紙を常に持ち歩き、似たようなマイナスの感情や思考が生じたときに見直します。

継続が生む、心の変化

マイナスの感情から生まれる思考の多くは、実は「思い込み」に過ぎません。ビリーフワークでは、不健全な思考に対して「必ずしもそうとは限らない」「別の視点がある」という新しい可能性を加えることで、その思い込みを少しずつ書き換えていきます。

一度のワークで完全に思考グセが変わるわけではありません。しかし、繰り返し行うことで、マイナスの感情グセや思考グセは確実に変化していきます。書き換えた内容を記した紙は、常に持ち歩くようにしましょう。似たようなマイナスの感情や思考が生じたときに見直すことで、新しい視点を思い出すことができます。

感情に気づき、受けとめる

悩んでいるとき、多くの人は「出来事そのものが原因だ」と考えがちです。でも、自分の感情に目を向けてみると、実は自分自身の感情グセが「悩みを生むような出来事のとらえ方」をしている原因だったと気づくことができます。

インナーチャイルドは「感情の象徴」です。ビリーフワークを通じて「今、どんな感情か」「その感情が生み出す思考はどんなものか」と向き合っていくことは、インナーチャイルドを癒やすことにもつながっていくのです。

カウンセリング

Spiritual Counseling

~あなたの未来を鑑定して心から不安を開放します。~