第2章 – 直感をみがくと、幸せになれる
~今日からできる直感のみがき方~
第5節 感覚を磨く①
~デジタル時代に取り戻す自然のリズム~
五感という直感の土台
直感がよく働くようにするためには、インナーチャイルドを癒し、マイナスの感情グセをプラスに書き換えることに加えて、五感を磨くことも重要です。直感も感覚のひとつである以上、五感は直感が働くための土台といってもよいでしょう。
すべての動植物と同じように、人間も自然の産物です。そのため、五感を磨くには自然と共に生きるのが最も効果的です。ただ、スマートフォンやパソコンに囲まれた現代人のライフスタイルではそれが難しい場合も多いのが現実です。私も那覇に住んでいたときに、それを強く感じたことがあります。東京などの大都市で暮らしている方々は、なおさらそうでしょう。
太陽のリズムで過ごす一日
そんな中でも実践できるのが、太陽の動きに合わせて過ごす日を作ることです。日の出と共に起き出し、日の入りと共に寝つく。もちろん毎日行うのは難しいかもしれませんが、「今日はそういう日にしよう」と決めれば、ある程度は実践できるはずです。在宅ワークの日や休日など、自分のペースで過ごせる日を選んでみましょう。
その日の前夜、寝るときにはすべての照明を切ります。スマートフォンやタブレットの通知も切っておきましょう。良質な睡眠をとれた翌朝は、心も体もすっきりと目覚めます。起きたらまずカーテンを開け、日光を浴びましょう。日中は通常通りの活動で構いません。夕方、自然光で手元が見えるうちに夕食や入浴を済ませ、暗くなってきても照明はいっさい灯しません。SNSやメール、動画配信サービスなど、デジタル機器からも意識的に離れてみましょう。
夏でも日が落ちれば多少は涼しくなります。エアコンを使う代わりにベランダで夕涼みをするのも良いでしょう。室内で過ごす場合も、可能であれば室内温度計を置き、屋内と屋外の温度をそろえてみてください。これだけでも自然との一体感を取り戻すことができます。温度管理が行き届きすぎた室内にいると、外の暑さや寒さが分からなくなり、自然から隔絶された状態になります。このような隔絶感は五感や直感を鈍らせてしまうので、自然に触れる工夫をすることが大切です。
宮古島で気づいた、自然の力
私自身もこのような過ごし方を試したことがあります。宮古島では自然を間近に感じられるため、朝は鳥のさえずりと共に目覚めます。「鳥が目覚めたということは自然界が目覚めたということだな。さあ起きよう」という気持ちになるのです。日が落ちてからは活動がしづらいため、日中に買い物や夕食の準備を済ませるなど忙しく過ごしましたが、それは追い立てられる感覚ではなく、自発的に活動したくなるようなものでした。日中の活力はむしろいつもより高かったように感じます。「人間は太陽が出ているときに活動するものなんだな」と実感し、普段はインドア派の私も、外に出たくなる気持ちになったのです。
現代人に必要な「ヒマな時間」
一方で、日が落ちると暗くて何もできず、「ヒマだな」と感じました。しかし、この「ヒマな時間」こそ現代人には必要なのかもしれません。テレビや動画配信サービス、SNSなど、デジタルコンテンツは私たちの生活を豊かにしてくれます。けれどもそれらに囲まれすぎることで、心身をリセットする間がなくなってしまっているようにも思えます。
常にオンラインでつながり、情報に触れ続けている現代だからこそ、意識的に「ヒマな時間」をつくることが大切です。「日の出と共に起き出し、日の入りと共に休む」という日をつくると、自動的に「何もしない時間」が生まれます。スマートフォンの通知を切り、デジタル機器から離れて過ごす。それも含めて自然と共に生きるということです。月に一度でも半月に一度でもいいので、自然のリズムで暮らす日を設けて、神経を休ませ、心身をリセットする機会をつくってみましょう。
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