<第3章> 第1節 直感が導く、心地よい人生の道しるべ

第3章 – 人生を切り開く
～本当の自分を知り、本当にしたいことをする～

第1節 直感が導く、
心地よい人生の道しるべ

魂の静かな導き

人生の悩みも仕事の悩みも、直感を磨いて魂のメッセージを受け取れるようにしておくと、なんとなく、いい方向に解決していくものです。ただし、それは何か劇的な啓示や衝撃的なメッセージとして感じるわけではありません。一つの直感に従ったとたんに人生が劇的に変わる、というのでもありません。

これまでお話ししてきたように、魂のメッセージはさざ波のように、ザザッと寄せては引いていきます。そうして繰り返し現れては消えるメッセージを感じ取り、「なんとなくこっちに惹かれる」「なんとなくそんな気がする」といった、ささやかな感覚に従っていく。そうしているうちに、気づいてみたら幸せな人生が待っていた、というのが、直感に従う生き方なのです。つまり、日々、一つひとつ、魂のメッセージに従う行動を積み重ねることで、穏やかな、やわらかな幸せに包まれていくのです。

仕事の悩みと向き合う

「この仕事、本当に向いているのだろうか」「もっと別に、自分に合った仕事があるのではないか」「毎日、つらい、苦しい」。仕事に関する悩みを抱えている人は、きっと多いことでしょう。もちろん、仕事に苦労はつきものです。努力や忍耐が必要な場面も少なくありません。

でも、そうした日々の苦労とは別に、もっと根本的なレベルでのつらさや苦しみ、悩みや迷いが続いていると感じるのなら、それは人生のプランを書き換えるときに差しかかっているのかもしれません。魂がそのように伝えようとしているのかもしれないのです。

魂の声を取り戻す

私に相談を寄せてこられる方々にも、仕事の悩みを抱えている方は大勢いらっしゃいます。悩みや苦しみはマイナスのエネルギーが強いため、たいていは直感がにぶり、もはや自分がどうしたらいいのかもわからない、という状況に陥っています。

そこで魂のメッセージを聞くお手伝いをすると、多くの方が「じつは、前々から、こんなことをしたいと思っていた。じゃあ、やってみてもいいということなのかな」と、すでに自分の中にあった答えにふと気づくのです。

これこそが、魂の声をたしかに聞いた証なのです。もし、別に喜びを感じること、心惹かれることがあるのなら、それは「ちょっとこれを経験してみたら？」という魂からのメッセージを直感で受け取ったということなのです。