第4章 – 逆境と向き合う
~魂に従って乗り越える方法~
第4節 今に感謝する心
~出会う瞬間すべてが贈りもの~
今を生きることの輝き
生きていれば、仕事や人間関係でいろいろな悩みに出会います。でも、何か良からぬ出来事が起きたとき、あなたが後悔したり、罪悪感に苛まれたりする必要は、どこにもないんです。なぜって、すべては起こるべくして起こっているから。起こった以上は、あなたの人生にとって、きっと大切な意味があるからなんです。
そう、どんなことが起きても「今がベスト」なんです。何が起ころうとも、生きているだけで素晴らしい。この人生には「今、ここ」から先の未来しかありません。どんなに思い悩んでも過去は変えられないのですから、「何かしら意味があったんだな」「これも大切な通過点だったんだ」って受け止めて、また前を向いて歩いていくことを選んでみませんか?
小さな出来事から学ぶこと
例えば、自転車で転んでケガをしてしまったとしましょう。「もっと気をつけていれば防げたのに」って考えても、もう変えることはできません。でも、こんな風に考えることはできます。「もっと酷いケガにならなくて良かった」「命が助かって本当に良かった」って。究極的に言えば、命さえあれば、人生に本当の意味での逆境なんてないのかもしれませんね。
失敗が教えてくれること
仕事で大きなミスをしてしまったとき。そもそも、一度も失敗せずに生きている人なんていないんです。大小の違いはあっても、誰だってミスをするし、誰かに迷惑をかけながら生きている。それが私たち人間なんです。
大切なのは、失敗しないことじゃない。失敗したとき、それをどう受け止めて、その後どう行動するか。それによって、「この人は一度ミスしても、ちゃんと立て直せる人なんだ」って信頼してもらえるチャンスにもなるんです。
希望への選択
失敗を「絶望」と見るか「希望」と見るか、「終わり」と考えるか「始まり」と考えるか。それは、あなたの受け止め方と、その後の行動次第なんです。「もっと大きな仕事のときに同じミスをしていたら、もっと大変なことになっていたかも」「だから、今失敗できて良かった」って思えたら、今の状況に感謝の気持ちも生まれてくるはず。
未来を育てる学びの時
そうやって現状を冷静に見つめ直してみると、未来への大切な教訓が見えてきます。「ああいうところでは、もっと周りをよく見渡そう」「こういうときは、もっと慎重に進めていこう」って。すると不思議なことに、そんな姿勢が周りの人たちの信頼を深めることにもつながっていくんです。
後悔や罪悪感は自分を否定することにつながってしまいます。でも、こうした建設的な振り返りは、よりよい未来をつくる大切な種になるんです。そう、何事も、自分の受け止め方とその後の行動で、未来は変わっていくものなんですね。
母との時間が教えてくれたこと
私の母が倒れたときも、心からそう感じました。確かに、脳梗塞の発見や処置がもっと早ければ、後遺症はもっと軽かったかもしれません。でも逆に考えると、発見や処置がもっと遅ければ、きっと母は私たちの元を去ってしまっていたはず。あるいは、もし早く見つかって後遺症が軽く済んでいたら、今のような濃密な時間を母と過ごすことはできていなかったかもしれません。
家族みんなで心を一つにして介護に向き合えることの有難さを、こんなにも深く感じることもなかったはずです。「随分楽観的な考え方ね」って思われる方もいるかもしれません。でも、直感を磨いて幸せに生きていくためには、この位楽観的に、もっと言えば、思い切りポジティブに「自分の都合のよい考え方」をした方がいいんです。
幸せを引き寄せる心の持ち方
なぜって、物事を前向きに受け止めれば受け止めるほど、直感は磨かれていって、魂のメッセージを受け取りやすくなるからなんです。そして、自分にも周りの人にも愛情を持って接することができるようになる。結果として、自分も、大切な人たちも、みんなが幸せになれる。そんな素敵な循環が生まれていくんです。
カウンセリング
Spiritual Counseling
~あなたの未来を鑑定して心から不安を開放します。~