第8章 – 生と死を受け入れる
~直感は「あの世」とつながっている~
第4節 魂の調和
~無理のない関係づくり~
バランスの大切さ
皆さん、大切な人には精一杯の感謝と愛をもって接したいと思いますよね。でも、それが行きすぎて自己犠牲になってしまうと、かえって逆効果になってしまうんです。あなたの優しさや愛情が疲れで薄れてしまうと、たとえ同じ場所にいても、本当の意味での魂の付き合いができなくなってしまうんです。
介護と感情の関係
特に介護の場面では気をつけてほしいことがあります。お世話をする側が不幸な気持ちを抱えてしまうと、その感情は必ずお世話をされる側にも伝わってしまい、ご家庭全体がマイナスの感情に包まれてしまうことがあるんです。だからこそ、あなたができる範囲で、上手に手を抜くことも大切なんですよ。
私自身も、那覇や東京への出張の際には子どもたちに介護を頼むことがありますし、遠方に住む妹に来てもらうこともあります。これは、普段なかなか会えない妹が母と魂の付き合いをする、とても大切な機会にもなっているんです。
支援の活用
ご家族に頼るのが難しい場合は、ショートステイなどの行政介護サービスを利用するのも素晴らしい方法だと思います。また、ご自宅での介護がどうしても厳しい場合には、介護ホームの利用も立派な選択肢の一つです。たとえあなたが直接介護できなくても、ホームに通って温かい言葉をかけ続ければ、大切な方はあなたの気持ちをしっかりと感じ取ってくれるはずなんです。
後悔のない関わり
お父様やお母様の介護だからといって、あなたの人生をすべて投げ出す必要はありませんよ。日々の疲れや心労が重なって、つい強い言葉を投げかけてしまったり、冷たい態度をとってしまったりすることもあるかもしれません。でも、そうした状態が続いてしまうと、大切な方が旅立たれた後に、後悔ばかりが残ってしまうんです。最期の時を「ありがとう」という気持ちで送り出せず、「ごめんなさい」という思いで見送ることほど、辛いことはないと思うんです。
適切な距離感
介護ノイローゼから起きる悲しい事件のニュースを目にすることも多いですね。でも、あなた自身を犠牲にして苦しむような介護では、誰も幸せになれないんです。知らないうちに疲れが重なって倒れてしまわないよう、「ここまでは自分でやる、ここからは誰かに助けを求める」という線引きをしっかりしておくことが大切なんです。
魂のつながりを保つために
一番大切なのは、あなたにできる精一杯の関わり方をすること。それが、あなたを生んで育ててくれた親への感謝に見合う関わり方なんです。無理をせず、重い負担を背負いすぎず、ちょうどよい加減で愛と感謝の気持ちを忘れずに接することができれば、生前も、そしてその後も、魂のつながりは確かに続いていくはずです。
カウンセリング
Spiritual Counseling
~あなたの未来を鑑定して心から不安を開放します。~