ねぇお父さん、次の選挙の日、私バイトが入ってるんだけど…
心配いらないよ。期日前投票っていう制度があるから
期日前投票?選挙の日より前に投票できるってこと?
選挙は通常、決められた投票日に行われますが、当日に予定がある人のために「期日前投票」という制度が設けられています。これは、テストを受験する時の追試験のようなもので、正当な理由があれば本試験と同じように受けられる制度のようなものです。例えば、仕事や学校行事、旅行など、様々な理由で選挙当日に投票所へ行けない場合に利用できます。
期日前投票なら、選挙期間中はいつでも投票できるから、とても便利になったわよ
期日前投票の手順
投票に行く前の準備から、実際の投票までの流れを詳しく説明しましょう。まず、以下のものを用意します。
- 投票所入場券(※まだ届いていない場合でも投票は可能です)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、学生証、健康保険証など)
受付で投票所入場券を提示し、「期日前投票宣誓書」を受け取ります。この宣誓書には以下の項目を記入します
- 現住所
- 生年月日
- 投票日に投票所へ行けない理由
仕事がある場合:「仕事のため」
旅行の場合:「旅行のため」
学校行事の場合:「学校行事参加のため」
体調不安:「体調不良の可能性があるため」
など、簡潔に理由を書けばOKです。
宣誓書を提出し、投票用紙を受け取ったら、通常の選挙と同じように投票を行います。
理由は何て書けばいいの?
『仕事のため』とか『旅行のため』とか、簡単に書けば大丈夫だよ。細かい証明は必要ないんだ
期日前投票のメリット
期日前投票には、選挙当日の投票と比べて様々な利点があります。
時間を選べる
- 平日でも仕事帰りに立ち寄れる
- 空いている時間帯を選べる
- 待ち時間が少ない時間を狙える
混雑回避
人が少ない時に行けるのは、インフルエンザとかコロナとかの感染症対策にもなるね
そうなのよ。密を避けられるから、安心して投票できるわ
投票所の混雑状況は、時間帯によって大きく異なります。例えば、
- 平日の午前中
-
比較的空いている
- お昼休み
-
会社員が多く集中
- 夕方以降
-
仕事帰りの人で混雑
天候に左右されない
雨の日や暑い日を避けて投票できるのも大きなメリットです。例えば
- 台風が予想される日を避ける
- 猛暑日を避ける
- 大雪の予報がある日を避ける
期間はどのくらいあるの?
公示日や告示日の翌日から投票日の前日まで。地方選挙なら大体5~7日間くらいの期間があるよ
期日前投票が利用できる期間
- 国政選挙
-
公示日の翌日から投票日の前日まで
- 地方選挙
-
告示日の翌日から投票日の前日まで
受付時間は多くの場合、午前8時30分から午後8時までですが、自治体によって受付時間が異なる場合があります。
投票所はどこにあるの?
市役所や区役所が基本だけど、最近は駅やショッピングモールにも臨時の期日前投票所が設置されることがあるわよ
- 常設の投票所
-
市区町村役所、支所など
- 臨時の投票所
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- 駅ビル
- ショッピングモール
- 大学のキャンパス
- 公民館
※場所や開設期間は選挙ごとに広報やウェブサイトで確認できます
このように、期日前投票は私たちの投票機会を広げ、より多くの人が選挙に参加できるようにする大切な制度です。仕事や学業で忙しい若い世代でも、自分の都合に合わせて投票できるため、民主主義への参加がより身近になっています。
結局ね、大切なのは『一票を投じる』ということ。いつ投票するかは、その人の事情に合わせれば良いんだよ
なるほど!私もバイトの前に投票に行ってみようかな
選挙は私たちの意見を社会に反映させる大切な機会です。期日前投票を利用すれば、忙しい日々の中でも、確実に自分の一票を投じることができます。ぜひ、この便利な制度を活用してみましょう。