宮古島では、車より先にチャイルドシートの在庫がなくなります。各社が用意しているシートの台数は、抱えている車の台数よりずっと少ないからです。繁忙期になると、「車は取れたのに、シートだけ出払っている」という逆転が毎年のように起きます。
6歳未満のお子さまには、チャイルドシートの装着が法律で義務づけられています。必要なタイプは年齢ではなく体格で決まり、料金は、無料の地場系から1レンタルあたり1,650円の大手チェーンまで幅があります。自前のシートを持ち込むなら、車両のISOFIX対応(2012年7月以降の車に義務化)も関わってきます。だからこそ、車を予約する電話でシートまで一緒に決めてしまうのが、いちばん確実です。
車種やオプションを決めたあとだと、チャイルドシートはつい後回しになりがちなんですよ。その頃には人気の車種も、シートの在庫も減り始めています。車を予約するその電話で、シートも一緒に頼んでしまうのが安心ですよ。
チャイルドシートは義務です、ただし6歳未満のお子さまに限ります
道路交通法第71条の3第3項では、「自動車の運転者は、幼児用補助装置を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない」と定めています。対象は6歳未満、つまり5歳までのお子さまです。
違反した場合に科されるのは違反点数1点のみで、反則金・罰金・懲役はありません。ただし、ゴールド免許をお持ちの方は、次回更新時に青色免許になります。
6歳以上のお子さまは、シートベルトの着用で法的義務を果たせます。それでもJAFは、身長150cm未満のお子さまにジュニアシートの使用をすすめています。2024年9月13日のニュースリリースで、推奨身長が140cm未満から150cm未満へ引き上げられました。140cmでもシートベルトの肩ベルトが首にかかったり、腰ベルトが腹部にかかったりするリスクが、検証で確認されたためです。
免除されるケースもあります。急病の子どもを病院へ搬送するとき、チャイルドシートを取り付けられない構造の車両などがこれに当たります。
チャイルドシートには3種類あります、年齢ではなく体格で選びます
チャイルドシートは、お子さまの体重と身長に合ったものを選ぶのが安全の前提です。年齢はあくまで目安で、体格の小さなお子さまは、年齢が上がっても前のタイプを続けるほうが安全なこともあります。
| 種類 | 別称 | 年齢目安 | 体重目安 | 身長目安 | 取り付け方向 |
|---|---|---|---|---|---|
| 乳児用(ベビーシート) | インファント | 新生児〜1歳ごろ | 〜10kg | 〜75cm | 後ろ向き固定 |
| 幼児用(チャイルドシート) | トドラー | 生後6ヶ月〜4歳ごろ | 9〜18kg | 76〜100cm | 前向き |
| 学童用(ジュニアシート) | ブースター | 3〜12歳ごろ | 15〜36kg | 100〜150cm | 前向き(シートベルト併用) |
数値はメーカー・製品によって異なります。予約のときは、お子さまの月齢・体重・身長を手元に用意してから、どのタイプのシートが必要かを伝えます。
ジュニアシートへ移行する目安は、体重15kg以上かつ身長100cm以上です。背もたれありのタイプと、背もたれなしのブースターシートがありますが、安全性は背もたれありのほうが高いとされています。この移行目安は、JAFが示すものです。
チャイルドシートのベルトは、通し方がほんの少しずれて、斜めにねじれたままになりやすいんです。乗っているご本人は気づきにくいんですよね。取り付けに自信がないときは、予約のときに「設置を確認してもらえますか」と一言添えておくと安心です。
ISOFIX対応かどうかは、車両の年式で確認します
ISOFIXは、チャイルドシートを車両の金具に直接固定する国際標準規格です。シートベルト固定に比べて取り付けミスが起きにくく、安全性が高いとされています。
2012年7月以降に発売された定員10人未満の乗用車には、ISOFIX金具の装備が義務づけられています。それ以前の車両や一部の外国車、定員10人以上の車両は、非対応の場合があります。
ひとつ注意点があります。ISOFIX対応車でも、全席にアンカーがあるわけではありません。多くは後部座席の左右2箇所に限られます。
格安・旧型の車両は非対応のこともあるため、自前のシートを持ち込むなら、予約のときに車両年式とISOFIX対応の有無を確かめておきます。確認先は各社の予約問い合わせ窓口です。「借りる予定の車にISOFIXアンカーはありますか」と具体的に聞くと、答えが返ってきやすくなります。
大手チェーンのチャイルドシート料金と対応
大手6社の料金と対応状況は次のとおりです。料金は1レンタルあたりの表記と1日あたりの表記が混在しているため、長期利用では総額で比較することが重要です。
| 社名 | 乳児用 | 幼児用 | 学童用 | 料金体系 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタレンタカー | あり | あり | あり | 乳児・幼児用 1,650円/1レンタル、学童用 1,100円/1レンタル | 何日借りても同額 |
| オリックスレンタカー | あり | あり | あり | 乳幼児用 1,650円/1レンタル、学童用 1,100円/1レンタル | ゴールド・プラチナ会員は無料 |
| ニッポンレンタカー | あり(兼用機) | あり(兼用機) | あり | 全種 1,100円/1レンタル | ISOFIX対応、乳児・幼児モード兼用タイプあり |
| タイムズカーレンタル | あり | あり | あり | 乳児用・幼児用 1,100円/1レンタル、学童用 550円/1レンタル | 何日借りても同額 |
| OTSレンタカー | あり | あり | あり | 全種 1,100円/1レンタル | Web予約可。シートなし・予約なしの場合は貸出を断るケースあり |
| 日産レンタカー | あり | あり | あり | 550円/24時間(上限2日分) | 種類豊富、23ボーナスクラブ会員は無料 |
トヨタレンタカー・オリックスレンタカーの「1レンタルあたり」は、何日借りても同額です。日産は24時間単位の課金ですが上限が2日分のため、長く借りても総額1,100円で収まります。料金は変わることもあるため、予約のときに最新の金額を見ておくと確実です。
「何日間で、合計いくらになりますか」と総額で出してもらうのが確実です。メールや予約画面に金額が残っていれば、当日カウンターでの行き違いも防げます。お金の話はきちんとね。
宮古島の地場レンタカーには「無料」と「初日のみ有料」があります
宮古島の地場系レンタカー会社は、チャイルドシートの扱いが大手とは異なる傾向があります。無料貸出や、初日のみ有料というオプション設定の会社もあります。
主な地場系レンタカー会社のチャイルドシート対応は次のとおりです。
| 社名 | 料金 | 種類 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 宮古島エアレンタカー | 初日550円、2日目以降0円 | 乳児・幼児・学童の3種類 | 複数日ほど割安 |
| 宮古島ミライズレンタカー(BACAR) | 1,100円(全種類) | 新生児〜4歳対応(2.5〜18kg)、ISOFIX取付対応 | 前向き・後ろ向き両対応 |
| いなまるレンタカー | 無料 | 乳児・幼児・学童の3種類 | 台数限りあり |
| 24(ニーヨン)レンタカー | ベビー・チャイルド 1,100円、ジュニア 無料 | 3種類 | ジュニアシートのみ無料設定 |
いなまるレンタカーの無料貸出は台数限定です。ハイシーズンに確保したいなら、車の予約と同時にチャイルドシートも押さえておきます。
自前のチャイルドシートは、ほとんどの会社で持ち込めます。ただし持ち込みによる料金割引はありません。オプション料金がかからないぶん実質的な節約にはなりますが、取り付けは完全に自己責任です。
ハイシーズンの予約タイミング、チャイルドシートは車より先に埋まります
GW・夏休み・年末年始は、宮古島のレンタカーがどこも一斉に埋まります。チャイルドシートの保有台数は車両台数よりずっと少ないため、車が空いていてもシートが出払う、という事態が起こります。
なかでも乳児用(新生児〜1歳向け)は台数が少なく、繁忙期の早い段階から在庫が消えます。
| 時期 | 推奨予約タイミング |
|---|---|
| GW(4月後半〜5月上旬) | 2月中旬まで |
| 夏休み(7〜8月) | 5月〜6月中 |
| 年末年始(12月後半〜1月上旬) | 10月中 |
| 通常シーズン | 1ヶ月前でほぼ確保可能 |
気になったら、その日のうちに予約まで済ませるくらいでちょうどいいですよ。
「車の予約はしたけど、シートは当日でいいか」と考えていると、繁忙期は間に合わないことがあります。車とシートは同じタイミングで一緒に押さえておきます。
宮古島のレンタカーで子供連れに向く車種、シエンタ・フリード・大型ミニバンの違い
チャイルドシートを付けたうえで、ベビーカーやスーツケースを積むとなると、軽やコンパクトカーでは積載が厳しくなります。車種の選択肢も合わせて見ておきます。
子ども1〜2人とチャイルドシート1〜2台の組み合わせなら、シエンタ(5人乗り)やフリードが現実的な選択肢です。3人以上、またはベビーカーとスーツケースを複数台まとめて積むなら、アルファードやノアといった大型ミニバンを基準に検討します。
シエンタには7人乗りと5人乗りがあります。7人乗りのシエンタで2列目にチャイルドシートを2台設置すると、3列目への乗降口がふさがれます。3列目へのチャイルドシート設置を原則禁止としている会社が多いため、「7人乗りだから余裕」とはなりません。
| 車種 | 3列目使用時のトランク容量 | 3列目格納後 | ベビーカー積載 |
|---|---|---|---|
| シエンタ 7人乗り | 約177L | 2・3列目とも格納で最大1,818L | 格納後は容易、使用時は困難 |
| シエンタ 5人乗り | なし(3列なし) | 約693L | 比較的容易 |
| フリード 7人乗り | 限られる | 3列跳ね上げで拡張 | 側面に立てて積載可 |
夏の宮古島、チャイルドシートの金具温度に注意が必要です
宮古島の夏(6〜9月)は、外気温30〜35度が続きます。JAFが2012年8月に実施した実証実験(彩湖・道満グリーンパーク駐車場、気温35度、晴天、ミニバン5台、正午から4時間測定)では、対策なしの黒い車両で車内空気温度が最高57度、ダッシュボードの表面温度は最高79度に達したと報告されています。エアコン停止から15分で、WBGT(暑さ指数)が熱中症の危険レベルへ到達したデータも公表されています。
夏の車内では、バックルの金具が素手では持てないくらい熱くなっていることがあります。布のベルト部分より、金属のバックルや差し込み口のほうが先に高温になるんです。お子さまを乗せる前に、まず金具を手で触って確かめる。これだけで、ひやりとする場面はぐっと減ります。
チャイルドシートのシート部分・金具・プラスチック部品も、同じように高温になります。特に金具類は、お子さまの肌に触れると火傷のおそれがあります。日差しの強い時間帯に駐車するなら、タオルなどでシートを覆っておくと安心です。ビーチ入口の未舗装駐車場のような日陰のない場所では、30分の駐車でも金具がやけどの原因になるほど高温になります。
予約で伝える種類と総額、ISOFIXと設置サポート
予約のやりとりで詰めておきたいのは、大きく4つです。
必要なタイプを具体的に伝える。 「乳児用を1台」「幼児用を1台」と、種類で伝えます。「子どもがいます」だけでは、会社側もどのシートを用意すればいいか決められません。お子さまの月齢・体重・身長を手元に揃えてから連絡すると、やりとりが一度で済みます。
料金を総額で確認する。 無料か有料か、そして何日間で合計いくらになるかを総額でおさえます。予約完了メールや予約画面に「チャイルドシート○台」の記載が残っているかも、その場で見ておくと確実です。口頭だけのやりとりは、当日「記録にない」となりがちです。
ISOFIXアンカーの有無を確認する。 自前のシートを持ち込むなら、借りる車にISOFIXアンカーがあるかどうかを先に確かめます。格安車や旧型車は非対応のこともあります。
当日の設置サポートを確認する。 取り付けに不安があれば、設置をスタッフに見てもらえる会社もあります。「取り付けを確認していただけますか」と予約のときに頼んでおくと、当日まごつかずに済みます。
チャイルドシートに関するよくある質問
Q. ベビーカーも積めますか?
ミニバンであれば、折りたたんだベビーカーはほとんどのタイプで積めます。コンパクトカーや軽はトランクが小さく、積みにくいことがあります。お持ちのベビーカーのサイズと、候補車種のトランク容量を照らし合わせてから予約に進みます。
Q. 自前のチャイルドシートを持ち込んでもいいですか?
持ち込みはほとんどの会社で可能です。予約時に「自分でシートを持参します」と伝えておくと、当日の手続きが速く済みます。持ち込みによる料金割引はありませんが、オプション料金もかかりません。取り付けは自己責任になります。
Q. 予約せずに当日借りることはできますか?
在庫があれば対応できる会社もありますが、OTSレンタカーのように「シートなし・予約なしの場合は貸出を断る」と明示している会社もあります。宮古島のレンタカーで子供連れの旅行を組むなら、シートは事前予約で確保しておくのが基本です。
Q. 子どもが急に体調を崩したときはどうすればいいですか?
沖縄県立宮古病院(平良字下里427-1)が救急対応をしています。緊急のときは119番に連絡します。受診を迷う程度の症状なら、宿泊先に相談してから動くと落ち着いて対応できます。
Q. 6歳になった誕生日からシートベルトだけで大丈夫ですか?
法律上は6歳の誕生日以降、シートベルト着用で義務を果たせます。ただしJAFは、身長150cm未満のお子さまにはジュニアシートを続けることをすすめています。体格に合わせて、急がず判断すれば十分です。
Q. 旅行中に乗り換えが必要になったとき、別のレンタカー会社でシートを借り直せますか?
在庫があれば対応できる場合があります。ただしハイシーズン中は当日対応が難しいことが多いため、旅行中の乗り換えを想定するなら、候補会社の在庫状況を先に確かめておきます。
宮古島のレンタカーで子供連れ旅、チャイルドシートが予約の起点になる
押さえるのは、チャイルドシートのタイプ・料金・在庫です。この3つを予約の時点で揃えておきます。「シートあり・料金確認済み・予約記録あり」の状態で島に着けば、空港を出てすぐに走り出せます。
設置に不安があれば、予約時にひと言添えておくと、受け取り時の設置確認に応じてくれる会社があります。シートの確保と料金の確認まで済ませておけば、あとは宮古島の朝を気持ちよく迎えられます。