ねぇお父さん、最近よく『ネット選挙』って聞くけど、SNSで選挙のことを投稿してもいいの?
いい質問だね。2013年に法律が変わって、インターネットを使った選挙運動ができるようになったんだよ
インターネットを使った選挙運動は、スマートフォンの新しいアプリのようなものです。便利な機能がたくさんありますが、使い方を間違えると思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
具体的にどんなことができるの?
例えば、候補者がTwitterやInstagramで政策を発信したり、YouTubeやTikTokで演説を配信したりできるのよ
ネット選挙のメリット
選挙運動のデジタル化には、以下のような利点があります。
情報発信の速さ
- 紙のチラシ
-
配布に時間がかかる
- SNS
-
瞬時に多くの人に届く
コストの削減
- 従来
-
ポスター印刷や配布の費用が必要
- ネット
-
情報発信の費用が少ない
双方向のやりとり
- 従来
-
一方的な情報提供
- ネット
-
コメントやリプライで対話が可能
でも、なんでも自由にできるわけじゃないんでしょ?
そうなんだ。例えば、学校のSNS利用にもルールがあるように、選挙のネット利用にも重要なルールがあるんだよ
ネット選挙での禁止事項
メールでの投票依頼
メールで『○○候補に投票して!』って送っちゃダメなの?
そうなの。迷惑メールと同じで、一方的に送りつけるのは禁止されているのよ
なりすまし行為
なりすましって、他の人のふりをすることでしょ?
その通り。例えば、他の候補者になりすまして『私に投票しないでください』なんて書き込むのは、重大な違反になるんだ
これは、オンラインゲームで他人のアカウントを使うことが禁止されているのと同じ理由です。
- 公平性が損なわれる
- 有権者が混乱する
- 候補者の信用を傷つける
選挙運動期間の制限
SNSって24時間投稿できるけど、選挙の投稿もいつでもOK?
違うのよ。選挙運動ができるのは決められた期間だけなの
期間別の注意点
選挙期間前
- OK
-
政策の紹介、活動報告
- NG
-
投票の呼びかけ
選挙期間前
- OK
-
候補者の情報発信、政策PR
- NG
-
虚偽情報の拡散、誹謗中傷
私、まだ18歳未満だけど、SNSで応援してもいいの?
実は、18歳未満の人は選挙運動ができないんだ。SNSでの応援投稿も同じようにダメなんだよ
未成年者の注意点
できること
- 選挙や政治について学ぶ
- 政策について考える
- 家族と話し合う
できないこと
- 選挙運動目的の投稿
- 特定候補者の応援
- 投票の呼びかけ
でも、どうやって見分けるの?選挙運動とそうじゃないものの違いを
そうね。例えば、お店のSNS投稿を考えてみましょう
投稿の種類と具体例
選挙運動(NG)
- 「○○候補に投票を!」(商品の購入を強制するような投稿)
- 「みんなで○○候補を当選させよう」(過度な押し付け)
情報提供(OK)
- 「○○候補の政策について」(商品の特徴の紹介)
- 「今日の活動報告」(お店の日常風景)
結局は、公平な選挙を実現するためのルールなんだ。SNSは便利だけど、使い方を間違えると大きな問題になることもある
なるほど!SNSって普段は自由に使えるけど、選挙に関しては特別なルールがあるんだね
このように、ネット選挙は新しい可能性を開く一方で、守るべきルールも多く存在します。これらのルールは、インターネットという広大な空間での選挙の公平性を守り、有権者の適切な判断を助けるために設けられているのです。
そう言えばお父さん、私、選挙期日の当日に誕生日なんだけど選挙権ってどうなるの?
とてもいい質問だね!選挙権と年齢のお話については他のタイミングで説明するね!だから、さっきは美海はSNSで応援できないって言ったけど、タイミング的には難しいんだけど、ちゃんと選挙権はあるよ!