バッテリーが上がって、エンジンがかからない。エアコンを効かせたまま海沿いに停めて景色を眺めていたら、いざ動かそうとして無反応だった。宮古島の夏に実際に起きるトラブルです。こういうとき、最初にどこへ電話するかで、そのあとの小一時間の過ごし方がまるで変わります。
正解はシンプルで、最初の一本はレンタカー会社。動けなければ、そこからロードサービスを手配してもらいます。バッテリー上がりでもパンクでもキー閉じ込めでも、まずレンタカー会社に連絡します。JAFや民間のレッカー業者をご自身で呼ぶのは、その次の判断になります。
JAFは、会員本人を対象にしたサービスです。運転している車がレンタカーでも、会員本人なら使えます。非会員だと、昼間のバッテリー上がり・パンク・キー閉じ込めで21,700円、ガス欠は16,900円に燃料代が乗ります(いずれも2024年4月の改定後)。ただし、加入している補償にロードサービスが含まれていれば無料になることも。まず、契約中の補償にロードサービスが含まれているかを確認します。
迷いやすいのは電話の順番だ。最初の一本はレンタカー会社。契約書の緊急連絡先は、鍵を受け取ったその場でスマホに登録しとけ。
最初の一本はレンタカー会社、JAFはその次
レンタカー会社の緊急連絡先を最優先で
大手チェーン(トヨタレンタカー・ニッポンレンタカー・タイムズカーなど)は24時間対応の緊急連絡先を設けています。状況を伝えれば、ロードサービスの手配まで動いてもらえることが多いです。連絡先は契約書(貸渡証)に載っているので、借りたその場でスマホに登録しておきます。
地元系の小規模店だと、夜間につながらなかったり、自社でロードサービスを持っていなかったりするケースもあります。その場合はJAFか民間業者へ直接連絡します。
JAFは会員本人が対象のサービス
JAFのロードサービスは、会員本人であれば運転している車がレンタカーでも利用できます。「ご自身の車じゃないと使えない」と思われがちですが、JAFは人に対するサービスなので、レンタカーでの故障でも同じように対応してもらえます。
救援コールは年中無休の24時間対応。スマートフォンアプリからは、GPSによる位置の自動特定と到着予定時刻の確認ができます。
JAFを呼ぶならアプリが一番早い。GPSで位置が飛ぶから、橋の上みたいに「ここ、どこ」って住所が言えない場所でも伝わる。会員番号もアプリに入れておけば、電話口で財布から会員証を引っぱり出さずに済むさぁ。
JAF非会員の料金は、1回で年会費を超える
JAF会員でも、燃料代や部品代、20kmを超えるけん引料などは実費です。非会員だと、下の表の料金がかかります。2024年4月の改定で以前よりだいぶ上がったので、宮古島へ発つ前に金額の感覚をつかんでおくと安心です。
| トラブルの種類 | 会員 | 非会員(昼間8時〜20時) | 非会員(夜間20-8時) |
|---|---|---|---|
| バッテリー上がり(ジャンプスタート) | 無料 | 21,700円 | 25,630円 |
| パンク(スペアタイヤ交換) | 無料 | 21,700円 | 25,630円 |
| キー閉じ込め(ドア開錠) | 無料 | 21,700円 | 25,630円 |
| ガス欠(一般道・燃料補給10L)※燃料代別途 | 無料 | 16,900円+燃料代 | 20,830円+燃料代 |
| レッカー(けん引・基本料) | 20kmまで無料/超過分1kmごと830円 | 1km目から830円/km | 1km目から830円/km |
年会費は入会金2,000円+年会費4,000円(月換算330円)。非会員料金の1回分で軽く元が取れる水準なので、宮古島に限らず車でよく出かける方は入っておくと安心です。
任意保険のロードサービス特約や、レンタカーのワイド補償にロードサービスが付いていれば、JAF非会員でも費用がゼロで済むことがあります。ここを知っているかどうかで、レッカー代を現金で払うか、補償でまかなえるかが分かれます。契約のときにもらう補償の控えに「ロードサービス」の一行があるか、出発前に一度だけ見ておいてください。
宮古島の主要ロードサービス業者
JAF以外にも、宮古島内には複数のロードサービス・レッカー業者があります。任意保険の加入者なら、これらの業者も保険対応で使えることがあります。
| 業者 | 対応時間 | エリア・拠点 | 料金の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| NRS琉球 宮古営業所 | 24時間365日 | 平良下里(宮古本島) | 任意保険加入者は無料。未加入は現金対応 | バッテリー・パンク・脱輪・燃料補給(10L無料)・鍵開け・搬送に対応 |
| 宮古島レッカー(株式会社宮古島アセット) | 24時間365日 | 宮古空港店・下地空港店(2拠点) | 自動車保険加入の場合は負担0円(保険対応) | レッカー搬送・バッテリー・パンク・キー閉じ込め・板金修理・保険会社申請代行 |
| 宮良自動車整備工場 | 8:30〜17:30(日曜・第2・4土曜定休)/夜間は要確認 | 上野エリア | 要問い合わせ | 車検・整備・板金塗装・レッカー搬送・無料代車あり |
| ロータス東和オート | 平日・土曜 9:00〜18:00(日祝休業) | 平良市街地 | 要問い合わせ | EV充電設備あり。夜間対応は事前確認が必要 |
| 大恵オートサービス | 要確認 | 平良市街地 | 要問い合わせ | 詳細は店舗に事前確認 |
各業者の電話番号・住所は検索で確認できます。任意保険に入っているなら、まず加入保険会社のロードサービスダイヤルに連絡すると、対応業者を手配してもらえることが多いです。
トラブル別の初動
バッテリー上がり
レンタカー利用中に起こり得るトラブルの一つです。ライトや室内灯の消し忘れ、電装品の長時間使用などが主な原因です。
起きたら、まずハザードランプを点けて安全な場所に停め、レンタカー会社へ連絡します。レンタカーは原則、自己判断でのジャンプスタートはしません。独断で対処すると追加請求が発生することもあるので、会社経由で手配を依頼します。
バッテリー上がりはCDW(免責補償)の対象外になることが多く、費用が自己負担になる場合があります。補償の範囲については保険とNOCの記事で詳しく触れています。
パンク
宮古島には、サンゴ礁由来の鋭い石が路肩に落ちているエリアがあります。舗装路でも、端を走るだけでパンクすることがあります。
車を借りた時点で、スペアタイヤの有無を目視で確認しておくと、いざというとき早く動けます。そもそも積んでいない車もあります。
スペアがある場合は、安全な場所に停めてレンタカー会社に連絡し、指示を受けてから交換または搬送の手続きに入ります。スペアがなくパンク修理キットだけ載っている場合は、勝手にキットを使わず、指示を待ちます(契約書で「使用しないように」と書かれていることが多いです)。そのうえで、会社経由でレッカー搬送を頼みます。JAF会員なら、スペアなし車両でも応急のパンク修理(会員無料)かレッカー搬送20kmまで無料で対応してもらえます。
サンゴ混じりの石が出てる路肩エリアがある。端を舐めただけでタイヤのサイドを切ることもある。端に寄らず、なるべく真ん中寄りを走れ。スペアが積んであるかも、借りたその場で見ておけよ。
キー閉じ込め(ロックアウト)
車内にキーを閉じ込めたら、レンタカー会社に連絡してJAFか鍵業者を手配してもらいます。JAF会員は部品代等を除く作業料が無料です。非会員は昼間21,700円、夜間25,630円です。
宮古島市内にも鍵業者はいますが、地元に常駐する業者より全国対応の派遣型が多く、到着時間は業者によって差が出ます。
ガス欠
残量が少ないと気づいたら、走り続けずに路肩の安全な場所へ停め、ハザードを点けてレンタカー会社か保険のロードサービスに連絡します。JAFなら燃料を携行缶で届けてくれます(会員無料、非会員は一般道で16,900円+燃料代の昼間/20,830円+燃料代の夜間。高速道路は別料金)。
来間島にはガソリンスタンドがなく、池間島も1軒だけで営業時間が限られます。橋を渡る前に本島で満タンにしておくのが安全です。給油できる場所の詳しい話は離島の前にどこで満タンにするかにまとめています。
ガソリン車に軽油を入れてしまう「入れ間違い」は、エンジンをかけたあとだと修理が一気に大掛かりになります。給油してエンジンをかける前に気づいたなら、始動せずそのままレンタカー会社へ連絡するのが最善です。かけてしまってから気づくと、燃料系統の洗浄まで必要になって、費用も大きくなります。気づくのが早いほど、処置は軽く済みます。
雨の日のスリップ
雨の日は速度を控え、車間距離を長めに取ります。雨の降り始めは路面のほこりや泥が浮き、滑りやすくなるため、急なブレーキやハンドル操作を避けます。
スリップから事故になった場合は、宮古島でレンタカー事故が起きたとき、最初の10分でやることの対応フローへ。荒天そのものをどう避けるかは、台風・大雨の宮古島、レンタカーをどう動かすかは”走らない判断”から始まるで扱っています。
橋の上で動けなくなったら
宮古島の長い海上橋は、どれも橋の上が駐停車禁止です。いちばん長い伊良部大橋は3,540mあり、橋の上には路肩がほとんどありません。橋上で動けなくなったら、次の順序で動きます。
- できる限り道路端に寄せて停める
- ハザードランプを点ける
- レンタカー会社と警察に連絡する
- 二次被害を防ぐため、車内か安全な場所で待つ
橋上は追い越し車両が多く、路外へ逃げる場所もないので、二次被害のリスクがとくに高い環境です。ロードサービスは本島から来るため、到着まで30分〜1時間ほどかかると見ておきます。ご自身の安全を最優先に待ちます。
撮影や休憩で停めたいときは、橋の上ではなく、たもとの展望台や駐車スペースまで進めてから。後続車との接触リスクも下がります。
ロードサービスの費用と手配でよくある疑問
Q. JAFに電話したら、レンタカー会社に黙って手配していいですか?
レンタカー会社への連絡が先です。多くの場合、会社がロードサービスを手配してくれます。JAFをご自身で呼ぶときも、同時にレンタカー会社へ状況を伝えてください。勝手に手配すると、費用の精算で行き違いが出ることがあります。緊急連絡先は、鍵を受け取った時点でスマホに登録しておきます。
Q. CDW(免責補償)に入っていれば、ロードサービスの費用はカバーされますか?
CDWは事故の修理費に対する免責を下げる補償で、ロードサービス費用は対象外になることが多いです。バッテリー上がりやパンクは実費自己負担になる場合があります。ワイド補償(安心パック等)の上位プランにロードサービスが含まれるかどうかは、レンタカー会社の予約画面、補償内容の欄で確認できます。
Q. JAF非会員です。宮古島でのロードサービス費用の目安を教えてください。
バッテリー上がりは昼間21,700円・夜間25,630円、パンク(スペアタイヤ交換)も昼間21,700円・夜間25,630円、ガス欠は一般道で16,900円+燃料代(昼間)/20,830円+燃料代(夜間)が2024年4月改定後の目安です。任意保険のロードサービス特約や、レンタカーのワイド補償が適用されれば、これらが無料になることもあります。
Q. 深夜に故障して、業者につながらない場合は?
まずレンタカー会社の24時間緊急連絡先に電話します。JAFのナビダイヤルも24時間対応です。NRS琉球宮古営業所も24時間365日対応を明示しています。NRS琉球と宮古島レッカーは、任意保険の加入者なら保険対応で手配できます。
Q. 伊良部島や来間島でも、JAFは来てくれますか?
橋続きの島であれば、サービスカーが橋を渡って対応できる可能性があります。JAF公式には「提携工場がある離島にはロードサービスの提供が可能」と案内されており、本島から橋経由でアクセスできる離島は対応圏内に含まれます。ただし到着時間は本島より長くなります。事前にJAFコールセンターか、レンタカー会社へ確認しておくと安心です。
出発前にやっておくこと
- レンタカー会社の緊急連絡先を、借りたその場でスマホに登録する
- JAFアプリを入れ、会員番号を登録しておく(会員の場合)
- 加入している補償プランにロードサービスが含まれるか確認する
- 来間島・池間島へ渡る前に、本島でガソリンを満タンにする