返却時は、車内のにおいも喫煙の有無を確認する材料になります。だからこそ大手レンタカー各社は、乗用車をほぼ全車禁煙にしました。いま「喫煙可」と言える車は、商用車や一部のフランチャイズ系・地場系に残るだけ。しかも予約サイトのフィルタでは見つけにくい状態です。宮古島で借りるときも、喫煙の可否は店舗に直接確認するのが早いです。
業界の禁煙化、主要8ブランドの対応状況
大手レンタカー各社は2010年代後半に、乗用車とワゴン車の全車禁煙化を順次進めました。健康増進法の改正が2020年4月に全面施行された流れとも重なります。いまや「乗用車は禁煙車が前提」というのが業界標準です。
主要各社の対応状況は下表の通りです。
| 会社 | 禁煙車対応 | 喫煙可車両 |
|---|---|---|
| トヨタレンタカー | 乗用・ワゴン車は全車禁煙 | 商用車(V・Tクラス)は喫煙可あり |
| ニッポンレンタカー | 全車両禁煙 | 取扱なし |
| オリックスレンタカー | 全車両禁煙 | 取扱なし |
| タイムズカーレンタル | 全車両禁煙 | 取扱なし |
| 日産レンタカー | 全車両禁煙 | 取扱なし |
| ニコニコレンタカー | 店舗により異なる | 喫煙可車両あり(店舗確認が必要) |
| バジェットレンタカー | 乗用車は禁煙車あり | 喫煙可否を予約時に確認 |
| ガッツレンタカー | 店舗ごとに異なる | 一部店舗で取扱あり(要確認) |
乗用車の禁煙化が進む一方、商用車やフランチャイズ系、地場系の一部には喫煙可の車が残っています。ただ、こうした車は予約サイトのフィルタに表示されないことが多く、画面で探しても見つかりません。希望するなら、店舗へ直接尋ねるところから始めるのが近道です。
予約サイトの「喫煙可」フィルタに出てこないのは、在庫がないとは限りません。単に予約画面に掲載していない会社もあります。大手の乗用車から探すより、フランチャイズ系か地場系に電話して「喫煙可はありますか」と聞いた方が早く済みます。
加熱式タバコと電子タバコは禁煙車で使えるか
「煙が出ないから大丈夫」という認識は、各社の約款とは食い違います。
主要各社の約款では、加熱式タバコ(IQOS・glo・Ploom系)も電子タバコ(VAPE系)も、紙巻きタバコと同じ禁止対象です。約款のなかに「電子タバコ・加熱式タバコを含む」とはっきり書き込まれている社もあります。理由は、蒸気がシートの繊維や天井の内張り素材に吸着し、においが残るためです。換気をしていても、数日後の返却時点でにおいが出てくることがあります。
| 製品の種類 | 業界の扱い |
|---|---|
| 紙巻きタバコ | 禁煙車での使用を全社が禁止 |
| 加熱式タバコ(IQOS・glo・Ploom等) | 主要各社が禁煙車での使用を禁止 |
| 電子タバコ(VAPE等) | 主要各社が禁煙車での使用を禁止 |
「窓を全開にした」「ほんの短時間だった」という状況でも、約款上の禁止は揺らぎません。禁煙車として契約した車のなかでは、煙の有無に関係なく喫煙行為そのものが禁じられています。加熱式・電子タバコを禁止対象に含める扱いは、タイムズカーレンタルやトヨタレンタカーをはじめ、大手各社の約款・補償案内に明記されています。
におい判定の段階、軽度から深層吸着まで
返却された車は、受付スタッフか整備担当が目視とにおいで確認します。次の三段階は、におい残りの程度を費用感とあわせて並べたものです。線引きや呼び方は会社ごとに違います。
- 軽度(消臭スプレー処理・エアコンフィルター交換で対応できる範囲) 清掃費にNOC(ノンオペレーションチャージ=車を稼働できない間の補償費用、2万円程度)が加わり、合計2〜5万円程度が目安です
- 中度〜重度(シートや天井のクリーニングが要る場合) 清掃費3〜5万円とNOC(2万円程度)を合わせ、5〜7万円程度になることがあります
- 深層吸着(繊維の奥までにおいが入り込み、シート交換や天井の内張り交換に至るケース) さらに高額です
吸い殻や灰が残っていると、重度と判定されやすくなります。
同乗者が車内で吸った場合も、契約者本人の禁煙違反として扱われます。グループ旅行なら、この一点だけは出発前に全員へ伝えておくと安心です。
返却前の消臭スプレーは逆効果でな。香料とタバコのにおいが混ざって、かえって目立つ。コイントレイに灰が落ちてたり、シートベルトの差込口に灰が溜まってたりすると、もう隠しようがない。返却の点検では、そこまで見られてるからな。
禁煙車で喫煙が見つかったときの費用と補償の扱い
禁煙車での喫煙が確認されると、消臭・清掃費用として違約金が発生します。費用の目安は、前項の三段階に応じて変わります。軽い消臭で済む段階から、内装交換に踏み込む段階まで開きがあります。
注意したいのは、この費用が補償でカバーされない点です。禁煙車での喫煙は約款の禁止事項にあたるため、CDW(免責補償)やワイド補償といったプランの適用対象になりません。事故や天候トラブルによる損害と違い、「禁止行為の結果」として全額が自己負担になります。補償の適用範囲と対象外になる事由は宮古島のレンタカーの保険・NOC、CDW・ワイド補償の違いと選び方に詳しく書いています。
違約金そのものの相場感や宮古島ならではの注意点は、レンタカー違約金とキャンセル料の違い、発生ケースと宮古島での注意点が手がかりになります。喫煙以外の違反時の費用や対応も、同じ記事で確認できます。
喫煙可の車両はどこに残っているか
喫煙可の車を希望するとき、予約サイトのフィルタからたどるのは現実的ではありません。画面に表示されないので、在庫がないのか単に出していないだけなのか、見分けがつかないからです。
確実なのは、店舗への直接問い合わせです。フランチャイズ系や地場系の会社なら、喫煙可の車を持っていることがあります。問い合わせるときは「喫煙可の車両はありますか」と一言添えると、話が早く進みます。
宮古島でも事情は変わりません。大手系列の営業所は本社方針で全車禁煙です。地場系の一部に喫煙可車両が残るかどうかは、各社の予約ページか窓口で先に確かめておくと確実です。予約サイトの用語や選択肢の見方そのものに不安があれば、レンタカー基本用語まとめ、CDW・NOC・乗り捨て・早割ほかが下地になります。
禁煙車・喫煙可のよくある質問
Q. 加熱式タバコは禁煙車で使えますか?
使えません。主要各社の約款では、加熱式タバコも電子タバコも紙巻きタバコと同じ禁止対象です。「煙が出ない」「においが残らない」という思い込みと、約款上の禁止は別の話です。返却時ににおいが確認されれば、消臭・クリーニング費用が発生します。
Q. 同乗者が車内で吸った場合も契約者の責任になりますか?
なります。禁煙車の契約は車両全体にかかる禁煙条件で、運転者以外の乗員も対象です。誰が吸ったかは関係なく、請求は契約者へ届きます。グループ全員に先に共有しておくのが確実です。
Q. 窓を開けて換気しながら吸ったら大丈夫ですか?
においが残れば判定の対象です。換気をしても約款上の禁止は解消しません。繊維素材へのにおいの吸着はすぐに抜けないため、返却時に気づかれることがあります。
Q. 宮古島で喫煙可の車は借りられますか?
大手系列の営業所は全車禁煙です。地場系の一部に喫煙可車両が残っているケースはありますが、事前の問い合わせが必要です。
Q. 車内喫煙の違約金はいくらですか?
においの程度と会社によって変わります。NOC・清掃費・内装交換費など、請求される費目と金額は会社や車両の状態によって異なります。具体的な相場の幅はレンタカー違約金とキャンセル料の違い、発生ケースと宮古島での注意点が参考になります。
宮古島で大手の乗用車は禁煙、喫煙可は地場系への確認から
予約時に喫煙の可否を確認しておくと、車両を選びやすくなります。大手は全車禁煙が前提で、喫煙可の車を望むなら地場系への問い合わせが入り口です。加熱式タバコや電子タバコにも禁煙車では同じルールが及ぶので、旅行中にどこで吸うかは先に決めておきたいところ。
禁煙車での喫煙にかかる消臭・清掃費用は、補償の対象外です。予約前に喫煙の可否を確認し、同乗者にも伝えておけば、返却時の認識違いを防げます。