宮古島市城辺・友利集落に200年以上受け継がれてきた獅子舞とクイチャー。旧暦8月13日から3日間にわたって行われるこの祭祀は、法螺貝の音から始まり、獅子が集落を舞い、最後は男女の区別なく全員でクイチャーを踊ります。宮古島の秋祭りのなかでも、3日間というスケールの大きさが際立つ伝統行事です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催時期 | 旧暦8月13日から3日間/新暦9月中旬〜10月初旬ごろ |
| 会場 | 宮古島市城辺友利 |
| アクセス | 宮古空港から車で約20分 |
| 料金 | 無料(見学自由) |
| 主催 | 友利自治会 |
法螺貝が鳴り、獅子が舞う — 200年の伝統
友利の獅子舞は、200年を超える歴史を持つ宮古島市指定無形民俗文化財です。
祭りの幕開けは法螺貝の音。続いて鉦(かね)が鳴り響くと、マキャーブドス(巻円舞)と呼ばれる独特の踊りが始まります。そして獅子が登場し、力強い舞で集落の厄を払い、五穀豊穣を祈ります。
男女が一つになって踊るクイチャー
友利のクイチャーの特徴は、男女の区別なく一緒に踊ること。宮古島のクイチャーには集落ごとに異なる形式がありますが、友利では性別に関係なく全員が輪になり、大地を踏み鳴らします。
「クイ(声)をチャース(合わせる)」――その名の通り、掛け声を合わせながら力強く足を踏み込み、躍り上がるように踊る姿は圧巻です。こちらも宮古島市指定無形民俗文化財に指定されています。
3日間の祭りの流れ
友利の祭祀は旧暦8月13日から3日間にわたって行われます。
1. 初日(旧暦8月13日): 祭りの始まり。集落の拝所での祈願が行われます 2. 2日目: 獅子舞の奉納。法螺貝→鉦→マキャーブドス→獅子舞の順に進行します 3. 最終日(旧暦8月15日): クイチャーの奉納。男女が一つの輪になり、夜を通して踊り続けます
見どころ
- マキャーブドス(巻円舞)
- 獅子舞の前に披露される独特の舞。友利ならではの演目です
- 男女混合のクイチャー
- 集落によって形式が異なるクイチャーのなかで、友利の「全員で踊る」スタイルは貴重です
- 3日間の厚み
- 1日だけでは味わえない、祭祀が日を追うごとに熱を帯びていく高揚感があります
過去の開催実績
| 年 | 日程 | 備考 |
|---|---|---|
| 2023年 | 9月27〜29日 | 旧暦8月13〜15日 |
| 2024年 | 9月15〜17日 | 旧暦8月13〜15日 |
※旧暦に基づくため、毎年新暦の日程が変わります。
友利の3日間を丸ごと体感する――夜通し踊るクイチャーの圧巻
友利の祭りは、3日間かけてじわじわ熱くなっていくのが最大の魅力です。初日は静かな祈りから始まって、2日目に獅子が舞い、最終日のクイチャーで一気に爆発する。この「溜めて溜めて、最後にどかん」という流れは、1日だけ見に来た人にはなかなか伝わりにくいかもしれません。
地元では「友利のクイチャーは男も女も関係ない」というのがちょっとした誇りになっています。集落によっては男女別々に踊るところもあるんですが、友利は全員がひとつの輪。おばぁも子どもも、帰省してきた若い子も、みんな一緒に足を踏み鳴らします。
できれば最終日の夜に来てほしいです。法螺貝の残響がまだ耳に残っているなかで始まるクイチャーは、3日分の祈りが全部乗っかっている感じがして、見ているだけでも胸にくるものがあります。
観光客へのガイド
- 日程の確認
- 旧暦8月13日は毎年異なります。地元紙(宮古毎日新聞・宮古新報)や宮古島市の広報で確認してください
- 3日間のうちいつ行くべきか
- 獅子舞を見たいなら2日目、クイチャーを体感したいなら最終日がおすすめです
- 服装
- 9月の宮古島は日中30度前後。軽装と帽子、水分補給の準備を忘れずに。夜間は虫除けもあると安心です
- 見学マナー
- 集落の大切な神事です。進行の妨げにならないよう、指定された場所から静かに見学しましょう。撮影については、地元の方に確認してから行ってください
- 駐車場
- 友利集落内には大きな駐車スペースがありません。集落の方の迷惑にならないよう駐車場所に注意してください
- 交通手段
- レンタカーが基本です。公共交通機関でのアクセスは難しいエリアです
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