午前5時、まだ夜が明けきらない宮古島を約600人のランナーが一斉に走り出す。伊良部大橋、来間大橋、池間大橋の三大橋すべてを渡りながら島を一周する100kmの旅路。沿道から届く「ワイドー!(がんばれ!)」の声援が、ランナーの背中を最後まで押し続けます。宮古島の冬の風物詩として定着した、日本最南端のウルトラマラソンです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催時期 | 毎年1月最終日曜日前後 |
| 会場 | スタート・ゴール: うえのドイツ文化村(下地公園) |
| アクセス | 宮古空港から車で約15分 |
| 料金 | 100km: 17,000円 / 50km: 10,000円 |
| 主催 | 宮古島100kmワイドーマラソン実行委員会(宮古島市役所内) |
「ワイドー」に込められた意味
「ワイドー」は宮古島の方言で「がんばれ」を意味する言葉です。100kmという過酷な距離に挑むランナーたちに、沿道の島民が「ワイドー!」と声をかけ続ける光景がこの大会の原点。大会名そのものが、島全体で応援するという宮古島らしさを体現しています。
コース詳細 — 2つの部門
100kmの部
宮古島の三大橋(伊良部大橋・来間大橋・池間大橋)すべてを渡りながら島を一周する、この大会のメインコースです。
- スタート
- 午前5時(まだ暗い中での出発)
- 制限時間
- 13時間
- 定員
- 約600名
- コース概要
- うえのドイツ文化村 → 伊良部大橋 → 伊良部島 → 宮古島に戻り → 池間大橋 → 池間島 → 来間大橋 → 来間島 → ゴール
早朝の伊良部大橋を渡る体験は、この大会でしか味わえない特別な時間です。橋の上から見る日の出は、多くのランナーが「あの景色のために走っている」と語るほどの絶景です。
50kmの部
100kmに挑戦する前のステップとして、またウルトラマラソン入門として人気の部門です。
- スタート
- 午前11時
- 制限時間
- 7時間
- 定員
- 約200名
- コース概要
- 宮古特別支援学校 → 東平安名崎灯台 → うえのドイツ文化村(下地公園)
宮古島の東海岸を走り、東平安名崎の絶景を経てゴールに向かうルートです。
エイドステーションが楽しい
約3km間隔で設置されるエイドステーションは、この大会の大きな魅力のひとつです。水やスポーツドリンクだけでなく、宮古島ならではの補給食が待っています。
- 宮古そば
- 温かい出汁が疲れた身体に染み渡ります
- ゆしどうふ
- 優しい味わいの島豆腐
- ジューシーおにぎり
- 宮古島の炊き込みご飯
- スペシャルドリンク
- 46.5km地点・82km地点に設置
- レストステーション
- 46.5km地点(着替え可能)
地元の方々が手作りで用意してくれるエイド食は、「走る」だけでなく「食べる」楽しみもある大会として、リピーターが多い理由のひとつです。
参加するなら知っておきたいこと
エントリー
例年、前年の秋ごろにエントリーが開始されます。100kmの部は定員600名で、人気大会のため早めのエントリーがおすすめです。
| 部門 | 参加費 | 定員 |
|---|---|---|
| 100km | 17,000円 | 約600名 |
| 50km | 10,000円 | 約200名 |
気候と装備
1月の宮古島は平均気温17〜18度前後。本土の冬マラソンに比べると温暖ですが、海上の橋を渡る際は強風にさらされることもあります。2024年大会では悪天候・強風の中での開催となりました。
- ウインドブレーカー(橋の上での防風用)
- ヘッドライト(100kmの部は暗いうちにスタート)
- 着替え(レストステーションで使用)
- 防寒対策(スタート前の待機時間用)
宿泊
大会前日の受付が必要なため、前泊は必須です。1月は観光オフシーズンのため宿の確保は比較的容易ですが、大会参加者で一定数は埋まるため、早めの予約を推奨します。
過去の開催実績
| 年 | 日程 | 備考 |
|---|---|---|
| 2024年(第34回) | 1月28日 | 悪天候・強風の中で開催 |
| 2025年(第35回) | 1月26日 | |
| 2026年(第36回) | 1月25日 |
ワイドーマラソンの沿道には、島のおもてなしが待っている
走らなくても、この大会は楽しめます。むしろ地元の僕らからすると、沿道で応援している側の方が楽しんでいるんじゃないかと思うくらいです。
1月の早朝、まだ真っ暗な中をヘッドライトの光が列をなして走り出す光景は、何年見ても鳥肌が立ちます。そこから13時間、島のあちこちで「ワイドー!」の声が飛び交う。おばあが手作りの黒糖を配り、おじいが三線を弾いてランナーを迎え、子どもたちが手書きの応援ボードを掲げている。エイドステーションの宮古そばは、走っている人だけじゃなく応援している僕らにも出汁の匂いが漂ってきて、毎年たまらなくなります。
特におすすめなのは、夕方のゴール地点です。制限時間ギリギリで帰ってくるランナーを、会場全体が「おかえり!」と迎える瞬間。あれは宮古島の人間の「ワイドー」の気持ちが一番詰まっている時間帯だと思います。
観光客へのガイド
ランナーとして参加しなくても、この大会は十分に楽しめます。
- 沿道応援
- コース沿いのどこからでも応援可能です。特に三大橋付近は迫力があります
- ゴール地点
- うえのドイツ文化村のゴール地点では、フィニッシュするランナーたちの表情を間近で見られます
- 交通規制
- 大会当日はコース上で交通規制があります。レンタカー移動の際はご注意ください
- 公式サイト
- 宮古島100kmワイドーマラソンで最新情報をご確認ください
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