宮古本島から伊良部島へは、伊良部大橋を渡ればそのまま入れます。全長3,540mのこの橋は無料で、宮古空港でレンタカーを借りた流れのまま、そのまま走り続ければ島に着きます。
宮古空港から橋の入口までおよそ20〜25分、海の上を走る橋そのものは3〜4分。宮古空港からみやこ下地島空港までは、車で30~35分ほどです。フェリーも乗り換えもいらない離島、それが伊良部島です。
宮古本島から伊良部島まで、車で何分かかるか
宮古空港を出てから伊良部大橋の入口までは、車でおよそ20〜25分。橋は3,540mあり、渡り切るまで3〜4分かかります。みやこ下地島空港まで向かうなら、橋を渡ってさらに10分ほど。宮古空港からの総所要時間は30〜35分が目安です。
「離島」と聞くと、フェリーで渡るイメージを持つ方もいるかもしれません。伊良部島は違います。伊良部大橋で宮古本島と地続きになっていて、乗り換えは要りません。レンタカーを借りたその足で、橋を渡って島に入れます。
伊良部島と下地島は同じエリアとして動ける
伊良部島と下地島は、6本の橋でつながった隣どうしの島です。フェリーは不要で、車で数分走るだけで行き来できます。みやこ下地島空港は下地島にありますが、伊良部島の観光スポットと同じ日にまとめて回れます。
橋の名称は南から順に、乗瀬橋・伊良部橋・仲地橋・国仲橋・たいこ橋・なかよね橋の6本。観光ルートとしては「宮古本島から伊良部大橋で伊良部島入り、そのまま下地島へ」という流れが定番で、一日あれば両島の主要スポットをひと通り巡れます。
伊良部大橋の走り方と注意点
伊良部大橋は全長3,540mで、無料で渡れる橋としては日本最長クラスです。車での通行は快適そのもの。海上を3km以上走るこの区間は、宮古島のドライブでも特に印象に残ります。
走る前に知っておきたいことが、いくつかあります。
速度制限と駐停車禁止
橋上の制限速度は50km/hです。走行中に路肩へ停めるのは道路交通法違反になりますし、撮影目的の停車は後続車にとって危険でもあります。橋の上では止まらず、周囲に注意して走り続けるのが安全です。
撮りたい景色は、橋の両端にある展望スペースや駐車場から十分に楽しめます。橋の全景と海は、そこからのほうがむしろよく見えます。
暴風時の通行止め
台風や強い低気圧が接近し、暴風警報が発令されて風速25m/秒以上が予測される場合は、通行止めになります。情報は防災無線やニュースで事前に告知されます。天候が荒れやすい時期は、橋を渡る前に天気をひと目確認しておくと安心です。
夜間の通行
橋には環境保護のため街灯が最小限しか設置されていません。車での通行は問題ありませんが、夜間の橋上はかなり暗くなります。歩行者・自転車での夜間通行はおすすめできません。
毎朝3,540mを渡って通勤してるから、橋では横風を受けることがある。北寄りの風が強い朝は、ハンドルにふっと横から押される感じがあるの。軽だと、その押される感じはもっと強くなる。怖がらせたいんじゃなくて、知ってると落ち着いて走れるから言ってる。この風、特別だけど、なめちゃだめだよ。
みやこ下地島空港でレンタカーを借りるとき
みやこ下地島空港を使う場合、レンタカーの借り方は大きく2通り。「ターミナル内のカウンターで手続きする」か、「近隣の独立営業所のスタッフが迎えに来る」かです。
ターミナル内カウンター(4社)
みやこ下地島空港のターミナル内に直接カウンターを構えているのは、次の4社です。
| 会社名 | 営業時間の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| オリックスレンタカー みやこ下地島空港ターミナル店 | 9:00〜19:00 | 年末年始等は変動あり |
| OTSレンタカー 下地島空港店 | 9:00〜19:00(冬季は〜18:00) | 冬季ダイヤで短縮 |
| トヨタレンタリース沖縄 下地島空港店 | 9:00〜18:00 | 通年 |
| パインレンタカー 下地島空港店 | 9:00〜空港最終便まで | 最終便対応 |
この4社はターミナル内にカウンターがあるため、到着後に移動する必要がありません。
営業時間は季節やフライトダイヤで変わります。到着便の時刻とカウンターの営業時間がかみ合っているか、予約のときに各社の公式予約ページで確かめておくと、当日があわてずに済みます。
繁忙期の朝は「今日の軽、もう在庫ない」が普通に起きる。着いてから決める、は離島だと通用しないんだ。それにな、直前だと希望車種が埋まることがある。希望の車に乗るためにも、予約は早めにしとけ。
空港外の独立営業所(送迎タイプ)
ターミナル内4社のほかにも、下地島空港の近くに独立した営業所を構えるレンタカー会社が複数あります。これらはカウンターを持たず、スタッフが到着口付近やタクシー乗り場あたりで待機し、営業所まで案内する形です。
代表例が宮古島エアレンタカーです。下地島空港から車で約5分(伊良部島内)に独立営業所があり、空港ではスタッフがボードを持って迎えます。取り扱いはコンパクトカー中心で、返却は飛行機の定刻90分前が目安です。繁忙期は送迎の混み具合で、送迎車へ案内される順番が前後することもあります。
ほかにも、いなまるレンタカー(伊良部島・国仲。空港から橋を渡ってすぐ、ENEOS伊良部給油所の隣)、WE・RENTACAR下地島空港店(島内最大級の台数)など、選択肢はいくつもあります。
つまり「下地島空港のレンタカーは4社だけ」というのは正確ではありません。ターミナル内カウンターが4社、近隣に送迎対応の独立営業所が複数ある、というのが実際の構成です。
宮古本島でレンタカーを借りて伊良部島へ渡る方法
伊良部島・下地島を宮古島旅行の一部に組み込むなら、宮古空港でレンタカーを借りて、そのまま伊良部大橋を渡るルートが標準です。
| ルート | 特徴 |
|---|---|
| 宮古空港で借りて伊良部大橋経由 | 島内の移動自由度が最も高い。追加料金なし |
| 下地島空港でターミナル内カウンターから借りる | 到着後すぐ手続き可能。選択肢は4社 |
| 下地島空港に独立営業所から送迎で案内 | 空港外への移動が必要だが選択肢が増える |
宮古本島で借りた車を伊良部島・下地島へ乗り入れることは、多くのレンタカー会社で可能です。ただし「離島乗り入れ禁止」条項の範囲は会社ごとに違います。伊良部島・下地島に乗り入れていいか、予約のときに補償欄か利用規約でひと言確認しておくと、迷いがなくなります。
伊良部島・下地島の主要観光スポットとアクセス
伊良部島・下地島のビーチや展望スポットには、無料駐車場がそろっています。共通する注意点は一つです。砂浜への車両乗り入れは、どの浜でも禁止です。サンゴや砂地を傷めるうえ、車体の下側に回った砂と塩は車にも残ります(砂と塩から車を守る話)。どの浜も、駐車場に停めて歩いて入ります。
伊良部の海沿いを走った日は、ボディがうっすら塩を吹くことがあるの。窓まわりとドアハンドルに白い跡。砂浜に近づくほどそれが濃くなる。だから車は駐車場に止めて、あとは歩くのが正解。車にも自分にもやさしいからね。
渡口の浜(とぐちのはま)
伊良部島南西部の白砂のビーチです。パウダー状の砂で知られ、宮古諸島でも指折りの美しさといわれます。駐車場は東端と西端の2か所、どちらも無料。トイレ・シャワー・更衣室がそろい、シャワーは西端側が有料です。砂浜には乗り入れず、駐車場から歩いて数分でビーチに出ます。
佐和田の浜(さわだのはま)
下地島北西部のビーチで、1996年に日本の渚百選に選ばれました。沖に大きな岩が点在する景観が特徴で、1771年の明和の大津波で運ばれてきたと伝わります。非常に遠浅で、干潮時は沖の岩まで歩いて行けるほど。西向きの海岸なので、夕日がきれいに見えます。駐車場・トイレ・シャワーがあり、車はそこに停めて歩いて入ります。
牧山展望台
伊良部島南東部、島でいちばん高い場所にある展望台です。サシバという島のシンボル鳥が羽を広げた造形が目印。東側には、宮古本島・来間島・池間島や宮古海峡を一望できる景色が広がり、橋の全景も見えます。入場・駐車ともに無料。宮古空港からの所要時間は約45分が目安です。
17END(ワンセブンエンド)
みやこ下地島空港の滑走路17番北端に隣接した海岸で、着陸してくる飛行機と海を同時に見られる場所です。「ワンセブンエンド」は、滑走路17番(Runway 17)のEnd(末端)に由来します。
17ENDは駐車場より先は車両通行止めです。2019年のみやこ下地島空港開港時から柵が設けられ、無料駐車場(約20台)に停めて徒歩約5分で海岸へ向かいます。
ビーチにはトイレ・シャワー・自販機がありません。最寄りのトイレは車で約3分の通り池駐車場です。干潮時だけ砂浜が現れる「幻のビーチ」として知られ、満潮時には水没します。夏の朝は駐車場が7時台に満車になることもあるので、早めの到着が安心です。
通り池(とおりいけ)
下地島にある、海とつながった2つの池です。一の池(直径75m・深さ45m)と二の池(直径55m・深さ25m)からなり、国指定の名勝かつ天然記念物に二重指定されています。
通り池は展望台から眺めます。無料駐車場(大型バス対応)から遊歩道を約300m歩くと、展望台に着きます。展望台より先の池のふちへの立ち入りは禁止されています。池への飛び込みや水泳も禁止されています。
中の島ビーチ(中ノ島海岸・カヤッファ)
下地島空港滑走路の西側、17ENDの南に位置するビーチです。浅瀬にサンゴ礁が広がり、シュノーケリングスポットとして知られています。小規模な砂利駐車場(10〜15台)があり、トイレ・シャワーはありません。最寄りのトイレは約2km先の通り池駐車場です。岩場が多いので、マリンシューズがあると安心です。
バスとタクシーの選択肢
伊良部島・下地島をレンタカーなしで回るのは、正直なところ難しい状況です。
バス(共和バス)
宮古本島と伊良部島(佐良浜方面)を結ぶ路線があります。ただし主要観光スポット(17END・通り池・渡口の浜)を直接つなぐ路線はなく、バスで観光地を効率よく巡るのは現実的ではありません。時刻表は共和バス公式サイトに詳しく載っています。
タクシー
みやこ下地島空港にはタクシーが待機しています。宮古本島からタクシーで橋を渡ることもできますが、宮古空港から伊良部島までの距離を考えると、料金は相応にかかります。観光スポットを複数回るなら、機動性の面でレンタカーが合っています。
伊良部島内でレンタカーを借りたい場合
宮古本島のレンタカーを使わず、伊良部島・下地島内だけで車を調達したいなら、島内の地場レンタカーという手があります。
| 会社名 | 場所 |
|---|---|
| HMレンタカー(Kuuレンタカー)伊良部島店 | ホテルKuu内(伊良部島) |
| レンタかりーる | 伊良部字国仲(下地島空港から約2分) |
島内のレンタカーは台数が少なく、繁忙期は早めに埋まります。GWや夏休みに伊良部島泊の日程を入れるなら、宿と一緒に車も早めに押さえておくと安心です。
伊良部島・下地島のガソリンスタンド
給油の基本は、伊良部島の3軒を覚えておくこと。下地島にガソリンスタンドはありません(名前の似た「JA下地セルフSS」は宮古島本島・下地地区の店舗です)。3軒ともフルサービスで、夕方以降は閉まっていることがあります。
| 店名 | 場所・目安 |
|---|---|
| apollostation みなみ給油所 | 伊良部・長浜(〜19:00ごろ) |
| ENEOS 伊良部給油所 | 伊良部・国仲。下地島空港へ渡る橋のすぐ手前(日中のみ) |
| ENEOS 佐良浜SS | 佐良浜港の近く(営業時間は短め) |
半日以上回るなら、昼のうちに給油を済ませておくのが安全です。「帰りに入れよう」と後回しにすると、夕方には閉まっていた、ということが起こり得ます。離島での給油の考え方は宮古島のガソリンスタンドの話にまとめています。
ガス欠は離島だと洒落にならん。レッカー一本で時間も金も飛ぶ。それに燃料を空に近いまま走らせると、ガソリンで冷えてる燃料ポンプに熱がこもって傷むんだ。残量が半分を切ったら、見えてるスタンドで入れとけ。島の運転は、燃料の余裕がそのまま心の余裕さぁ。
伊良部島の宿泊、ヴィラとコンドミニアム中心の選択肢
伊良部島に大型チェーンホテルはありません(2026年4月時点)。近年はプライベートヴィラやコンドミニアム型の宿が増え、民宿は減ってきています。
「Canggu Irab(カングーイラブ)」は、モダンなバリスタイルの一棟貸しヴィラ。プール・ジャグジー・バレルサウナを備え、最大10名まで対応するので、グループやカップルに向いています。「Villaze 伊良部島」は、ラグーンに囲まれた一棟貸しのプライベートヴィラです。
どちらも本島のホテルとは違う静けさがあります。宮古島旅行のなかに「伊良部島に泊まる日」を1泊だけ挟むと、伊良部島で過ごす時間を増やせます。
伊良部島・下地島の予約・乗り入れ・乗り捨てのよくある質問
宮古空港で借りたレンタカーをそのまま伊良部島に持ち込めますか?
多くのレンタカー会社で伊良部島・下地島への乗り入れが可能ですが、規定は会社ごとに異なります。予約のときに各社公式サイトの「利用規約」か「禁止事項」を開き、予約を確定する前に、伊良部島・下地島への乗り入れ可否、禁止事項、補償条件の3点を確認してください。
みやこ下地島空港でレンタカーを借りる際、予約なしで当日に借りられますか?
繁忙期(GW・夏休み・年末年始)は、空港カウンターの在庫が到着の時点でほぼ埋まっていることがあります。当日に借りたい場合は、各社の予約サイトで受取店舗を下地島空港に指定し、残りの在庫と空き車種を画面で確かめておきます。確実に乗りたいなら、事前予約が現実的です。
17ENDは夜間でも行けますか?
駐車場までは行けますが、夜間は照明がなくかなり暗くなります。ビーチへ向かう歩道も真っ暗になるため、夜の単独行動はおすすめできません。日の出前後の早朝か、日中の訪問が向いています。
下地島空港で借りたレンタカーを宮古空港で返すことはできますか?
乗り捨てに対応している会社があります。オリックスレンタカー・パインレンタカーなど一部の会社が宮古島内の乗り捨てに対応していますが、条件や追加料金は会社ごとに違います。予約サイトの「返却店舗」選択画面で、下地島空港での貸し出しと宮古空港での返却の組み合わせが選べるかを、先に確認しておきます。
伊良部島のビーチは全部車で近くまで行けますか?
主要なビーチには無料駐車場があります。ただし砂浜への乗り入れは宮古島全域で禁止されているため、どの浜も駐車場から歩いてアクセスします。渡口の浜は東端・西端の両方に駐車スペースがあり、歩く距離はごく短く済みます。
渡口の浜は午前中に動くと空いている
伊良部島の観光スポットは、午後になると駐車場が混み始めます。午前の早い時間帯は人が少なく、景色もきれいに見えます。宿泊を伴うなら、チェックアウト前の朝に主要スポットを先に回ると、移動が楽です。