伊良部大橋の途中でアクセルを緩めると、左も右も海になります。来間大橋や池間大橋を渡るたびに海の色が変わり、同じ島を一周していても景色が変化します。宮古島の一周ドライブは、橋を渡るたびに変わる景色を楽しみながら、一日かけて島を回るルートです。
外周はおよそ100kmで、3本の橋の往復を加えると130~140kmです。走るだけなら3~4時間、ビーチや岬に寄りながらなら丸一日の行程になります。来間島にガソリンスタンドはなく、池間島も1軒だけなので、橋を渡る前に本島で給油を済ませておくと安心です。
宮古の主要道は舗装がしっかりしてるから走りやすいよ。気をつけたいのは農道のほう。下地島の畑のあいだの細い道は舗装が薄くて、跳ねた石でサイドウォールを切りやすい。犯人はだいたい、畑の道の小石かビーチの珊瑚のかけら、そのどっちか。舗装路だけ選んで回れば、軽でも一周は全然いけるよ。
外周はおよそ100km、橋まで入れて130km超
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 宮古島本島外周 | 約100km |
| 島内走行のみ | 約3〜4時間 |
| 観光・スポット立ち寄り込み | 6〜8時間(丸1日) |
| 渡れる橋の数 | 3本(伊良部・来間・池間) |
伊良部島・来間島・池間島への橋を渡るルートを含めると、走行距離はさらに増えます。出発前にレンタカーの燃料計をひと目確かめてから走り出します。
橋を渡る前に本島で給油を済ませる
来間島にガソリンスタンドはありません。池間島はアポロステーション池間が1軒ありますが、本島ほど選択肢は多くなく、営業時間を事前に確認しにくいこともあります。橋を渡ってから困らないよう、本島で入れてから動くのが安全策です。
- 本島 スタンド複数あり(7〜20時営業が中心。JA系セルフは最長21時まで、24時間営業はなし)
- 伊良部島 あり(最長19時前後)
- 下地島 なし。給油は伊良部島か本島で済ませる
- 来間島 なし。本島で給油してから渡る
- 池間島 アポロステーション池間が1軒。時間が短い場合もあるので本島給油が無難
朝いちばんで出るなら、前夜のうちに満タンにしておくのがいちばん気楽です。
燃料の確認は出発前の基本中の基本だ。橋の途中にスタンドはないし、伊良部島側も数が限られる。半分残ってても、橋を渡る前なら入れとけ。確認、確認。
南から時計回りで回る定番ルート
出発は宮古空港か平良市街から。海を左手に置きやすい時計回りで、まず南西の与那覇前浜ビーチへ向かいます。海を眺める時間を取りやすいのもこの回り方です。
- 与那覇前浜ビーチ(駐車場あり、徒歩数分)
- 来間大橋を渡って来間島を往復
- 東平安名崎(駐車場から遊歩道を徒歩)
- 池間大橋を渡って池間島を往復
- 伊良部大橋を渡って伊良部島・下地島へ
- 折り返して宮古空港・平良市街へ
本島の外周がおよそ100km、ここに橋3本の往復が加わって合計130〜140km。この数字を頭に入れておくと、給油計画を立てる目安になります。
立ち寄りスポットの見どころと停め方
与那覇前浜ビーチ
宮古島で最初に名前が挙がるビーチです。駐車場は広く、料金もかかりません。砂浜に車は乗り入れられないので、停めてから数分歩いて海へ出ます。朝いちばんに着くと、白い砂浜と青い海の美しさに思わず見入ります。ここまでの道は舗装が良く、轍も浅いため、標準的な軽でも気持ちよく走れます。
来間大橋(来間島往復)
島側に展望台と駐車場があります。橋の上で停まると後続の妨げになるので、渡りきってから振り返って眺めるのが正解です。来間島の中は道幅が狭い区間もあるため、速度を落として進みます。
東平安名崎
島の最東端。駐車場から灯台まで遊歩道を歩きます。岬のシルエットと海のコントラストは、晴れた日ほど見ごたえがあります。風の強い日は波しぶきが届くこともあるので、車は駐車場に置いて、あとは足で回ります。
池間大橋(池間島往復)
水の色がグラデーションで変わっていくのを、橋の上から眺められます。車が少ない午前中のほうが走りやすいです。来間大橋と同じく、橋上での停車は控えます。池間島の集落は小さく、生活道路がそのまま観光ルートになっているので、集落内はゆっくり慎重に。
伊良部大橋(伊良部島・下地島へ)
日本の無料橋では最長級の3,540m。渡っている途中で、宮古の海の広さをいちばん実感できます。ここも橋上の停車・駐車はできないので、両端の駐車スペースや展望ポイントで眺めます。渡りきると伊良部島、その西隣が下地島で、みやこ下地島空港があります。本島から見て北西の方角です。
17END(下地島の滑走路先に広がる海)は車では入れない、徒歩アクセスのみ
17ENDは駐車場(約20台・無料)から先が車両通行止めです。車を停めて、徒歩5分ほどで浜に出ます。繁忙期は満車になりやすく、午前の早い時間に行くと、駐車しやすくなります。
「17ENDを車で走る」というのは、実際にはできません。下地島空港の現役滑走路の北端に隣り合う海岸で、車は入れない場所だからです。車を停めて歩き、海と滑走路を眺める場所です。
軽でも一周できる、横風が気になるならSUV
一周するだけなら軽で十分です。宮古島の主要道路はほぼ全線がきれいに舗装されていて、急な坂もほとんどありません。
気をつけたいのは路面より、むしろ風と塩のほう。橋の上は横風が強い日があり、車高の低いコンパクトカーだと、横風の影響がハンドルに伝わりやすくなります。SUVやクロスオーバーなら視点が高く、橋の景色も見やすく、横風への安定感も上がります。予算に余裕があれば検討する価値はあります。
未舗装路や農道は、最初から入らない。これが基本姿勢です。砂浜への乗り入れは保険の対象外になりますし、走破性の高いSUVでも走れるとは限らないため、砂浜や未舗装路に入らない判断が必要です。砂浜・未舗装路の詳しい注意点は宮古島ドライブの注意点にまとめています。
車の下側を塩と砂から守る走り方
一周ドライブのあとの車には、車体の下側に塩と砂が付きます。海沿いを長く走る以上、ある程度は避けられません。それでも、付着を減らす方法があります。
- ビーチ駐車場から砂浜への乗り入れはしない(塩害でも自然保護でも答えは同じ)
- サトウキビ畑沿いの未舗装路は、石の跳ね上げでオイルパンを傷めるので避ける
- 橋の上で横風を受ける日は、ハンドルを軽く添える程度の余裕を持っておく
タイヤの空気圧は貸出店舗で確認できます。適正値は運転席ドアの開口部のシール、または給油口の内側に記載があります。100〜150kmを走り出す前に適正値に調整しておくと、橋の上で横風を受けたときに車がふらつきにくくなります。
橋では風でふらつくことがあるから、出発前に空気圧と荷物を確認するんよ。出発前にドアのとこのシールを見て数字を合わせるだけで、橋の上の安定感が変わるよ。
一周ドライブのよくある疑問
一周に必要な時間は?
走るだけなら3〜4時間。与那覇前浜・東平安名崎・橋3本への立ち寄りを足すと、6〜8時間が目安です。日没に合わせたいなら、午前のうちに出ると余裕があります。主要道路は走りやすく、運転に自信がなくても多くの方が問題なく回れています。狭い農道には入らず、舗装された道を選んでください。
途中で給油できる場所は?
本島にはスタンドが複数あります(7〜20時営業が中心)。伊良部島にも数か所。来間島にはなく、池間島は1軒のみです。橋を渡る前に本島で満タンにしておくのが安全です。
軽自動車でも走れる?
問題なく走れます。アップダウンが少なく、パワー不足を感じる場面はほとんどありません。ただし橋の横風が強い日は、車体が軽いぶんふらつきを感じやすくなります。風に気を張りたくなければ、コンパクト以上を選ぶのも一つの判断です。
17ENDには車で行ける?
駐車場からの徒歩アクセスのみです。「車で走れる」という情報は、現在の実態とは異なります。
橋の上で写真を撮りたい場合は?
橋上での停車・駐車は違反で、取締りの対象になります。各橋の両端に駐車場や展望スペースがあるので、そちらを使ってください。
走り始めると、橋ごとに景色がぜんぶ変わるのがこの島のすごさなんだ。来間、池間、伊良部、3本それぞれ光の色も角度も違う。夕方の伊良部大橋は、最後にとっておいてほしいな。一日でいちばん光の色が濃くなる時間だから、あの色だけは写真より目で覚えて帰ってほしい。
宮古島一周ドライブの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本島外周距離 | 約100km |
| 橋3本込みの総距離目安 | 130〜140km程度 |
| 標準所要時間(走行のみ) | 3〜4時間 |
| 観光込みの所要時間 | 6〜8時間(丸1日) |
| 渡れる橋 | 伊良部大橋(3,540m)/ 来間大橋(1,690m)/ 池間大橋(1,425m) |
| 給油注意エリア | 来間島・下地島(スタンドなし)・池間島(1軒のみ) |
| 17ENDアクセス | 駐車場から徒歩のみ(車両通行不可) |
| ビーチへの車乗り入れ | 全面禁止 |
宮古島を一周すると、橋を渡るたびに海の色が入れ替わります。同じ道でも、時間帯と場所でまるで違う表情を見せるのが、この島のドライブの面白さです。本島で給油を済ませ、17ENDは歩いて、橋の上では停まらない。あとは景色を見やすい時間帯を選んで、ゆっくり走り出すだけです。