オーシャンファンフェスト主催者にインタビュー&おねだり企画してみたらえらいことになりました!
ビーチサッカーの話が出ていたと伺いましたが?
- 小西
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はい、開催します。
- 平良
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当初は、ビーチバレーと同様に一般参加者を募集して大会を開催する予定でした。ただ、宮古島では前例がないため、参加チーム数の予測が難しかったんです。ビーチバレーであれば30チーム、多くて50チームくらいという予想がつくのですが、ビーチサッカーは全く見当がつかない。そのため、一度は中止も考えました。
ところが、小西さんがビーチサッカーの関係者の方に相談したところ、「スペースがあるなら開催できる」というお返事をいただきました。そこで方向性を変更し、今回はエキシビションマッチのような形で開催することに決定しました。
広く参加者を募集する大会ではなく、まずは「前浜ビーチ初のビーチサッカー」として、島内の関係者や興味のある方々に声をかけて実施する試験的な形になります。いわば、将来の本格開催に向けたプレイベントという位置づけです。
ビーチバレー、ビーチサッカー以外に、「ビーチ〇〇」の企画はありますか?
- 小西
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私は大阪から移住してきたのですが、大阪にはビーチバレー、ビーチサッカー、ビーチフラッグの3種混合大会があるんです。全種目の総合ポイントで優勝チームを決めるという形式で、20年ほど続いている大会です。
その経験があるので、ビーチスポーツの可能性を強く感じています。遊びの要素を取り入れながら、誰でも参加できる。今回は種目を分けて開催しますが、将来的には複合競技として面白いことができそうです。
- 平良
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他のビーチスポーツといえば、ビーチテニスが有名ですね。それから面白い競技として、フレスコボールというものがあります。実は宮古島の木工屋さんがラケットを作っていて、今回の企画に入れることも検討したのですが、運営の都合上、見送ることになりました。来年以降の新たな挑戦として考えています。
「ビーチスポーツと言えば宮古島!」になりそうですね。
- 平良
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そうですね。「ビーチスポーツと言えば宮古島」というのは、以前から私たちが掲げているビジョンなんです。
- 小西
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このロケーションに勝てる場所は他にないですよ。最強です。将来的にはビーチバスケットボールなども可能だと考えています。
- 平良
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種目が多様にあることで、より面白くなりますよね。実は小西さんと、ビーチスポーツの魅力について話し合う中で、「生涯スポーツ」としての可能性に注目しているんです。生涯を通じて楽しめるスポーツだということです。
例えば、ビーチサッカーでは面白い例があります。通常の芝生サッカーで怪我をした選手が、リハビリの一環としてビーチサッカーを始め、そこからのめり込んで日本代表になるというケースが少なくないんです。このように、ビーチスポーツは生涯を通じて楽しめる特徴があり、私たちはそこに大きな可能性を感じています。
地域への影響と今後の展望についてお聞かせください。
- 小西
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影響ですか、硬い話題っすね~(笑)。
そういうところも聞いて欲しそうな風が強く吹いてきたので。(笑)
- 小西
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でも、真剣に考えなければならない課題はたくさんあると思います。例えば、クルーズ船寄港時の交通混雑やゴミの問題など。フェスを開催する上でも、同様の課題が出てくることが予想されます。これらの問題を一つ一つ解決していくことも、私たちの重要な役割だと考えています。
実際、今回は環境面での取り組みとして、生ゴミのリサイクルをリサイクルセンターと連携して実施します。また、ライブステージの制作でも砂を活用することで、コスト削減と環境負荷の軽減を図っています。さらに、学生ボランティアの教育的側面も含め、様々な要素を織り込んでいます。
面白い例があるのですが、ビーチサッカーについてインデペンディエンテさんと話をした際、海外では地域の資源を活用したイベント作りが盛んだと聞きました。ゴールを流木で作ったり、ヤシの実の皮でボールを作ったりと。今の時代は、「あるもので楽しむ」という意識が高まってきていると感じます。これは自然とエコにつながっていくんです。
「無ければ作ればいい。すでにそこにあるもので、楽しめるものを生み出す。」と言うところがまさに宮古島に当てはまるところだと思いました!そして生ごみの再利用について詳しく聞かせてください。
- 小西
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当初の構想では、もっと踏み込んだ環境配慮を考えていました。食器やカトラリー、グラスも全て使い回しにして、洗い場を設けてごみゼロを目指したかったんです。ただ、現時点では保健所の規制もあり、その部分は実現が難しい状況です。
その代わり、生ごみに関しては回収システムを確立し、堆肥化による資源の循環を実現します。また、来場時の環境負荷を減らすため、マイカー利用を控えてシャトルバスを利用していただくようお願いしています。
このように、エネルギー問題も含めた環境への配慮を少しずつ形にしていきたいと考えています。何より大切なのは、来場者の皆さまにも環境意識を持っていただくきっかけになればということです。
将来的にはどのような形でこのイベントを発展させていきたいと考えていますか?
- 小西
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「巻き込み型」を目指しています。島民の方々や学生も含めて、みんなで作り上げていくイベントにしていきたいんです。単にお願いベースで協力を仰ぐのではなく、共に創り上げていく形でないと、真の発展は望めないと考えています。
同様に、協賛企業の皆様とも、より深い形での協働を実現していきたいですね。
将来的にはビーチバレー世界大会の開催や、日本一大きいアマチュアのビーチスポーツ大会の開催などを目標とされているとお聞きしましたが。
- 小西
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実は過去に宮古島のビーチバレー大会は、80チーム程度が参加する規模を誇っていて、当時は日本最大級でした。賞金額も、アマチュア大会としては日本一の20万円を誇っていました。まずはその規模への回帰は比較的早期に実現できると考えています。
そこからの発展性として、日本のプロ大会の誘致も視野に入れています。さらには、ワンスター、ツースター、スリースターといった国際大会の誘致も、ビーチバレーの基盤がしっかりしてくれば十分に可能だと思います。そこに音楽フェスを組み合わせることで、より魅力的なイベントになるでしょう。
ただし、面白いことに、必ずしもビーチバレーが先行して発展するとは限りません。ビーチサッカーが急成長するかもしれませんし、ティラノサウルスレースがもっと大きな人気を集めるかもしれない。様々な要素が同時に成長していく可能性を秘めているんです。