宮古島「島尻のパーントゥ2026」開催情報

2026年10月12日~2026年10月13日

お祭・神事
宮古島「島尻のパーントゥ2026」開催情報

泥を塗られると厄払い!ユネスコ無形文化遺産『島尻のパーントゥ』

全身を泥で覆い、つる草をまとった異形の神が、島尻の集落を駆け回る――。

宮古島を代表する伝統行事のひとつ、「島尻のパーントゥ」が2026年も旧暦9月初めに行われます。

親(ウヤ)・中(ナカ)・子(ファ)の3体のパーントゥが集落に現れ、
人だけでなく家や車などにも泥を塗りつけて厄を払う、全国的にも珍しい来訪神の行事。

1993年に「宮古島のパーントゥ」として国の重要無形民俗文化財に指定され、2018年には全国各地の来訪神行事とともにユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」に登録されています。

宮古島の秋を象徴する光景として知られていますが、観光イベントではなく、島尻の人々が長い年月にわたって受け継いできた大切な神事です。

【開催日時】
2026年10月12日(月・祝)~10月13日(火)
17:00~20:00(時間は予定)
※10月7日 情報更新
【場所】
宮古島市平良島尻地区
【注意事項】
・汚れてもよい服・靴がおすすめです
・スマートフォンやカメラなどは泥対策を
・集落内の私有地へ無断で入らない
・神事の進行を妨げない
・地域や関係者の案内・指示に従う
・車にも泥が付く可能性を考えておきましょう
【見学する方へ】
パーントゥは「観光客向けのお祭り」ではなく、島尻の人々が大切に守り続けている神聖な地域行事だということ。
もし今年その場に立ち会えたなら、逃げるのも、泥を塗られるのもパーントゥならでは。宮古島に何百年も受け継がれてきた「厄払いの来訪神」を、地域への敬意とともに体感してみてください。

パーントゥの始まりにまつわる伝承

パーントゥの由来について、島尻には古くから伝わる物語があります。

数百年前、島尻の「クバマ(クバナ)」と呼ばれる海岸に、クバの葉に包まれた仮面が流れ着きました。
その仮面を村人が持ち帰り、厄払いに用いたことがパーントゥの始まりになったと伝えられています。

宮古島市の広報では、黒と赤の仮面が海岸に漂着し、村人たちが海の彼方から訪れた神として崇めるようになったという伝承も紹介されています。

また、干ばつが続いていた時代に、その仮面をかぶって村人を驚かせたところ雨が降り始めた、という話も残されています。

ただし、これらはあくまで地域に伝わる由来・伝承のひとつ。
長い歴史の中で語り継がれてきた物語として現在まで受け継がれています。

泥を塗られるほど縁起がいい!?

パーントゥが現れると、3体は島尻の集落を巡りながら、出会った人々に次々と泥を塗っていきます。

子どもも大人も、島の人も見学者も関係ありません。
突然追いかけられ、顔や服に泥をつけられることも。

しかし、この泥には悪霊を退散させ、厄を払う力があると考えられているため、
地域では泥を塗られること自体が縁起の良いものとして受け止められています。

さらにパーントゥが泥を塗るのは、人だけではありません。

新しく建てられた家や赤ちゃんが生まれた家、車などにも入り、泥を塗って厄払いを行います。

その迫力ある姿から逃げ回る人々と、それを追いかけるパーントゥ。
悲鳴と笑い声が集落のあちこちから聞こえる光景は、島尻の秋を象徴する風景のひとつとなっています。

強烈な匂いの正体は「ンマリガー」の泥

パーントゥの全身を覆う泥は、島尻にある「ンマリガー(産井泉)」から取られます。

かつて地域の暮らしと深く関わってきた神聖な井泉で、
パーントゥはこの泥を体いっぱいにまとって姿を現します。この泥は独特の強い匂いを持つことでも有名。

一度服などにつくとなかなか匂いが取れないこともあるため、
見学する場合は必ず汚れてもいい服装・靴で訪れることをおすすめします。

スマートフォンやカメラなど、泥が付くと困るものについても十分な対策が必要です。

「見るだけ」のつもりでも泥まみれになるかも!

パーントゥは見物人だからといって手加減してくれるとは限りません。

「自分は見るだけだから大丈夫」と思っていても、
突然パーントゥが近づいてきて泥を塗られる可能性があります。

これも含めてパーントゥという神事。

泥を塗られたくない服装や、高価なバッグ・カメラなどを持って近づくことは避けたほうが安心です。

また、集落内には生活している方々の住宅や私有地があります。
写真撮影のために勝手に敷地へ入ったり、パーントゥの進行を妨げたりせず、
地域の方や関係者の案内・指示に従いましょう。

世界に認められた宮古島の来訪神

「宮古島のパーントゥ」は、
島尻のパーントゥと上野野原のサティパライ(サティパロウ)の2つの行事で構成されています。

1993年12月13日に国の重要無形民俗文化財に指定。

さらに2018年11月29日には、男鹿のナマハゲなど全国の来訪神行事とともに、
「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載されました。

泥まみれの恐ろしい姿だけを見ると少し驚いてしまいますが、
その根底にあるのは、集落から災いを払い、人々の健康や平穏を願う祈りです。

何世代にもわたり島尻の人々が守り、受け継いできた宮古島の大切な文化です。

宮古島「島尻のパーントゥ2026」開催情報

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