伊良部島に伝わる民謡「トーガニ」を歌い継ぐ祭り。島の人々が三線を手に自慢の喉を披露する民謡コンテストを中心に、伊良部島の夜が美しい歌声に包まれます。宮古の島唄文化を最も身近に感じられるイベントのひとつです。

基本情報

項目内容
正式名称伊良部トーガニまつり
開催時期10月下旬〜11月(年により変動)
2025年第24回(11月22日)
会場伊良部公民館
入場料要確認(例年は無料または協力金あり)
主催伊良部トーガニまつり実行委員会

「トーガニ」とは何か

「トーガニ」の名前の由来は、今から170〜180年ほど前に伊良部島で歌っていた「唐金(トーガニ)」という人物にあります。唐金が歌った旋律が島の人々の間で受け継がれ、やがて伊良部島を代表する民謡として定着しました。

恋の歌、暮らしの歌、島への想い——トーガニの旋律に乗せて歌われる歌詞は、伊良部島の風土と人々の心情をそのまま映し出しています。

3部門の民謡コンテスト

まつりのメインは、3つの部門に分かれた民謡コンテストです。

部門内容
伊良部トーガニ伊良部島に伝わる正統派のトーガニ
トーガニアヤグトーガニの旋律をベースにしたあやぐ(歌謡)
島タウガニ各島に伝わるタウガニ(掛け合い歌)のバリエーション

出場者はベテランの三線奏者から若手まで幅広く、それぞれが持ち歌に思いを込めて歌い上げます。審査員の講評も含めて、宮古民謡の奥深さに触れられる貴重な時間です。

コンテストの合間には、伊良部島の芸能団体によるアトラクションも行われます。

歌い継ぐということ

宮古島には「なりやまあやぐ」「漲水のクイチャー」など数多くの民謡がありますが、トーガニは伊良部島に根差した固有の歌文化です。この祭りが始まった背景には、トーガニの文化を次の世代へしっかりと受け継いでいきたいという想いがありました。

まつりを通じて若い世代が三線を手に取り、トーガニを覚える。そうやって島の歌が途絶えることなく次の世代へ渡されていきます。

過去の開催実績

回数日程備考
2000年頃第1回開始年は2000年前後(回数との整合性から2002年開始の可能性あり)
2024年第23回
2025年第24回11月22日伊良部公民館にて開催

伊良部トーガニまつりで体験する、三線の音色に包まれる島の夜

伊良部島の夜って、本当に静かなんです。街灯も少ないし、聞こえるのは波の音くらい。その静けさの中に、三線の音色と歌声がふわっと広がっていく——トーガニまつりの夜は、ちょっと特別な空間になります。

地元のおじいたちが三線を抱えて真剣に歌い上げる姿は、コンテストというより「一年間磨いてきたものを島のみんなに聴かせる場」という感じです。歌詞の意味がわからなくても、声の響きや間の取り方に島の人の暮らしがにじみ出ていて、不思議と胸に来るものがあります。

僕らの間では「今年は誰が優勝するか」みたいな話題で盛り上がるのも、まつりの楽しみのひとつ。伊良部大橋ができてからはアクセスも良くなったので、宮古島に滞在中にタイミングが合えば、ぜひ足を運んでみてほしいです。観光地を巡るのとはまた違う、島の夜の過ごし方に出会えますよ。

観光客へのガイド

  • 伊良部大橋を渡ってすぐ。 宮古島本島から車で約15分。橋の開通以降、気軽にアクセスできるようになりました。
  • 会場は伊良部公民館です。 伊良部島の中心部にあり、地元の方が多く集まります。飾らない島の雰囲気を楽しんでください。
  • 宮古民謡を知らなくても大丈夫。 三線の音色と歌声は、言葉がわからなくても心に響きます。島唄の世界に浸る夜をぜひ体験してみてください。
  • 開催日は年によって変動します。 10月下旬から11月にかけての時期が多いですが、正確な日程は宮古島市や観光協会の情報を事前にチェックしてください。
  • レンタカーでの来場がおすすめです。 伊良部島内には公共交通機関が限られているため、車での移動が基本になります。

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