お葬式のバッグのマナー
お葬式に参列することになったときに、喪服の準備はできていても小物まで気が回らないこともあります。お葬式用のバッグを持っている人はいいですが、もし用意していなかった場合どうすれば良いのでしょうか。「手持ちのバッグで参列してもいいのか」「どの程度の飾りなら喪服に合わせてもマナー違反にならないのか」など、悩みはつきものですよね。
今回は、お葬式のバッグのマナーについて解説します。お葬式バッグが入手できる場所などもご紹介しますので、葬儀マナーの1つとしてぜひ参考にしてください。
お葬式に適したバッグとは
お葬式の装いは「黒色」が基本です。喪服はもちろん靴や靴下、女性ならストッキングも黒で統一させます。持参するバッグも黒色のバッグを持って行くのが基本的なマナーです。
女性はハンドバッグ
女性は黒色のハンドバッグを手に持つ方が多いです。ショルダーバッグやトートバッグはカジュアルな装いに見られがちなので、避けるようにしましょう。ただし、高校生以下の学生は制服で参列することになるため、学校で使用しているバッグなどでも問題ありません。
男性は持たない
男性はお葬式でバッグを持たないのが基本的なマナーです。お香典やハンカチなどはスーツのポケットを使用しましょう。どうしてもバッグが必要な場合は、黒色のセカンドバッグなら問題ありません。通夜などで会社から直接駆けつけるときは、ビジネスバッグを使用するのもマナー違反にはあたらないでしょう。
お葬式のバッグがない時
お葬式バッグを買いそびれていた時、喪服に合わせるバッグはどうすれば良いでしょうか。ここでは、バッグがない時の対処法についてご紹介します。
購入も検討する
一番確実な方法は、やはり購入することです。近年は、衣料品を取り扱っているスーパーなどでもお葬式バッグを見かけることがあります。葬式バッグはデザインなどにおいて流行などはありませんので、1度購入しておくと長い間使用できます。時間に余裕がある場合、弔事用のバッグを1つ購入しておくのがおすすめです。
レンタル可能な店を探してみる
お葬式に使用する小物類をレンタルしているショップもあります。お葬式の小物類のレンタルの相場は、以下の通りです。
(レンタルショップAの場合)
郵送対応 3泊4日 全国一律往復送料無料 (ただし、北海道と沖縄・一部離島は有料) | ・フォーマルバッグのみ 3,800円 ・小物6点セット 4,800円 (シューズ、パールネックレス、バッグ、数珠) |
(レンタルショップBの場合)
店舗対応(都内・神奈川・千葉他) 3泊4日 | ・小物のみ 3,300円 ・レンタルセット 11,000円 (ドレス、バッグ、ふくさ、数珠、靴) |
日程的にすぐに手にいれたい場合は、店舗があるレンタルショップを探してみましょう。物を増やしたくない方などにも、レンタルで揃える方法はおすすめです。
手持ちのものが使えるか確認
時間がなかったり、取り扱っているお店を見つけられなかったりした場合は、手持ちのバッグで参列することになります。まずは自宅に黒いバッグがないか探しましょう。以下のバッグが見つかったら、代用可能かもしれません。
- 黒色のリクルートバッグ
- 黒いエコバッグ
リクルート用のバッグは少し大きめですが、シンプルなデザインのものが多いのでお葬式バッグが無いときに役に立つかもしれません。また、黒いエコバッグは小さくなるように畳んで持つと、お葬式に持つバッグとして使用できることもあります。しかし、やはりフォーマルバッグと比べると悪目立ちすることがあります。近年はお葬式のマナーはあまり厳しくないといわれていますが、最低限の小物は用意しておきたいですね。
お葬式のバッグはどこで手に入れる?
お葬式のバッグを購入するときに、どこで取り扱っているのか悩むことがあります。ここでは、入手できるお店をご紹介しますので、購入される際の参考にしてみてください。
ネットショッピング
自宅にいながら注文できるネットショッピングは、忙しい方にとても便利です。注文後にすぐに発送手続きに入ってくれるところを選ぶと、最短で翌日届く場合もあります。ただし、台風や災害など突発的な出来事があると配達に遅延が生じることもあります。
百貨店やショッピングモール
長く使えるお葬式バッグを選ぶなら、百貨店などがおすすめです。フォーマルウェアが揃っている店舗にはバッグなど小物類も一緒に取り扱っていることが多いです。有名ブランドでなくても価格が高いことがあるので、予算を確認しておきましょう。
また、手頃な金額のお葬式バッグを選びたいなら、さまざまな店舗が集まっているショッピングモールがおすすめです。手に入れやすい価格帯の商品が揃っています。
紳士服専門店
紳士服専門店には、年間を通して売り場にフォーマルウェアが並んでいます。男性はもちろん、女性の喪服や小物も揃うのでチェックしてみましょう。男性用のフォーマルバッグも取り扱っていることがあります。
お葬式のバッグとしてふさわしくないもの
お葬式のバッグとして使用しない方がいいバッグはどのようなタイプなのでしょうか。ここでは、デザインや素材に注目して葬儀に適さないバッグを解説していきます。
黒色以外のバッグ
お葬式は喪服に限らず、小物も黒色で統一させます。そのため、黒色以外のバッグはお葬式に持って行くのは避けた方がいいでしょう。また、黒一色のバッグでも、光沢があってツヤツヤする素材のものはお葬式バッグとしてふさわしくありません。
金属でできた飾りが付いている
お葬式バッグは基本的に飾りのないものを選びましょう。金属製の金具がついたものは、華やかなイメージになってしまうため、お葬式の場では持たない方が良いでしょう。ただし、つや消しのシルバーやグレーの留め金などはOKとされる場合もありますので、心配なら周囲に相談してみると良いでしょう。
フリルが付いている
カバンのふちなどにフリルが付いたものは、お葬式のバッグには適しません。ハンカチなら許されるフリルですが、お葬式カバンは目立つため、お葬式では浮いてしまうことも考えられます。飾りが欲しい場合は、黒い共布でできた小さな花やリボンなど、控えめなタイプを選びましょう。
動物の素材が使用されている
動物の素材を使用したバッグはお葬式に持参してはいけません。革製のバッグはもちろん、起毛素材や動物の柄が付いたバッグは、使用するのは避けましょう。可能であれば、布製のお葬式バッグを購入しておくと長く使用することができるでしょう。
サイズの大きなバッグ
女性の場合、お葬式で持つバッグは収納が少なめのお葬式バッグです。荷物を詰め込みたいからと、大きいバッグやリュックなどに詰めて参列するのは、マナー違反となるため気を付けましょう。荷物がハンドバッグに入らないときは、同じように黒色のサブバッグを持参するのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日はお葬式のバッグについて解説しました。訃報は突然入ってくることが多いため、喪服以外の小物にも気を付けて用意したいです。いざという時に慌てないためにも、本記事を参考にしてお葬式のマナーに合ったバッグを使用してください。