【喪服】ストッキングの色にもマナーあり!うっかりしがちなNG事例

葬儀の服装やマナー
喪服のストッキングの色のマナー

喪服のときに履くストッキングのマナー

喪服の時のストッキングのマナー

女性がお通夜やお葬式に参列するときは、洋装の喪服を着る方が多いのではないでしょうか。そのとき、ストッキングはどのようなタイプを履けばよいか悩むことはありませんか。お葬式には黒いストッキングと分かっていても、「履いたときの色の濃さ」や「肌の透け感」については、何が正解なのか分かりにくいですよね。

喪服に合わせるストッキングには、適した色・厚みがあります。今回は、喪服に合わせるストッキングのマナーについて解説します。併せて「お葬式に履く靴下」についてもまとめていますので、男性の方もぜひ参考にしてください。

喪服に合わせるストッキングの色

お通夜やお葬式の装いは全て黒で統一するため、ストッキングも喪服と同様に黒色のものを選びましょう。肌色や黒以外の色のストッキングは、お葬式ではマナー違反になります。ただし、訃報が入ってすぐにお通夜に駆けつける場合などは、平服でもかまわないとされています。平服なら黒以外のストッキングを着用しても問題ありません。

ストッキングのデニールとは

女性の方なら、ストッキングにはさまざまな厚みがあることはご存じだと思います。ストッキングのパッケージに「〇〇デニール」と表記されているのがストッキングの厚さになり、デニール部分の数字が大きければ大きいほど厚手になり暖かさが増します。

お葬式に履いていくストッキングは、デニールの大きい肌が透けないタイプがいいと考えがちですが、実はお葬式のストッキングはある程度肌が透けるタイプが適しています。ここでは、喪服に合わせるストキングの厚さについて解説します。

喪服に合わせるなら20デニールがおすすめ

喪服に合わせるなら20デニール程度のストッキングを選びましょう。肌が適度に透ける薄さになります。

冬なら50~60デニールでも

冬の時期は喪服だけでは肌寒く、冷えが心配な方も多いでしょう。ストッキングも季節に合わせ、50~60デニールのものを履いてもよいでしょう。

喪服のときのストッキングNG例

喪服の時のストッキングのNG

喪服のときのストッキングですが、選び方を間違えるとマナー違反となり悪目立ちしてしまうこともあります。具体的にどのようなNG例があるのかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.肌色のストッキング

喪服を着るときは、肌色のストッキングはマナー違反になります。夏場でも薄手の黒いストッキングを履き、暑いからといって素足で参列しないようにしましょう。

2.厚手のタイツ

黒色の厚手のタイツはお葬式で履いても良さそうですが、タイツはカジュアルな雰囲気になるため、一般的にはお葬式には不適切だといわれています。

場合によってはタイツでも

例外的に、以下のような場合は喪服に厚手のタイツを合わせても問題ありません。

・ 冬の時期に葬儀が執り行われる場合
・ 妊婦さんが着用する
・ お子さんやご年配の方が着用する

季節や状況に応じて、自分に合ったタイプを選びましょう。保温性を重視して厚手タイプを選ぶと、お葬式に履くパンプスがきつくなることもあります。きついパンプスは足の疲れの原因にもなりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

ペディキュアが派手

意外と忘れがちなのが足の爪です。寺院斎場などは和室でお葬式を執り行うため、靴を脱ぐことになります。脱いだときに薄いストッキングからペディキュアが透けることもあるため、派手な色を爪に塗っている場合は、あらかじめ全て落としてからストッキングを履きましょう。

柄つきのストッキング

喪服に合わせるストッキングは黒で無地のタイプを選びます。 お葬式では全体に柄が入っているストッキングはNGです。また、踵やくるぶしにワンポイントが入っているデザインストッキングも、カジュアルな雰囲気になるので避けましょう。

予備のストッキングは必ず用意

前述の通り、お葬式は20デニールくらいの薄いストッキングが適しているといわれています。しかし、ストッキングには伝線の心配もあります。いざというときのために、予備のストッキングを持っていた方が安心です。

コンビニで手に入ることも多いストッキングですが、急な葬儀のときに慌てないためにも、何足か買い置きを用意しておきましょう。また、薄手でも伝線しにくいタイプも販売されています。

ソックスタイプのストッキングは?

ストッキングには、さまざまな丈が特徴の「ソックスタイプ」と呼ばれるものもあります。ソックスタイプも黒色なら喪服に合わせて履いても問題ありませんが、選び方を間違えるとマナー違反になることがあるので注意が必要です。

  • スカート丈より短い
  • スタート丈より上の長さでも、立ったり座ったりしたときに切り替え部分が見えるもの
  • ずり落ちてくるサイズの合っていないもの

暑さ対策などから、ソックスタイプのストッキングを選ぶ方もいるでしょう。その場合はスカート丈よりも長いものを選び、肌との切り替え部分が露出しないように気を付けます。また、止める位置が中途半端だとずり落ちてくることも考えられます。心配な場合は、通常のタイプのストッキングを選びましょう。

男性は靴下に気を付ける

男性は靴下が喪服で隠れるため、あまり気にしない方もいます。しかし、式場によっては靴を脱ぐことも考えらるため、靴下にも気を付けましょう。どのような靴下が適しているのかご紹介します。

男性も黒が基本

お葬式で履く男性の靴下は、喪服の色と同じ黒色が基本です。ワンポイント以外の模様や柄が入っているもの、白色や茶色の靴下などは選ばないようにします。

靴を脱いでも問題ないか確認する

お葬式会場によっては靴を脱いで焼香する場合などもありますので、「靴下に穴が開いていないか」「踵や足裏部分はすり減っていないか」なども確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はお葬式におけるストッキングのマナーについて解説しました。喪服と同じ色である黒色で、ある程度肌が透けるタイプのストッキングを選びましょう。くれぐれも、柄が入っていたり、肌色のストッキングなどは履かないようにしてください。また、いざというときに慌てないためにも、自宅にお葬式用のストッキングを用意しておくと安心です。さまざまな葬儀マナーを守り、ご遺族に失礼のない装いを心掛けましょう。