こんにちは〜。 もう7月になりましたね〜。
沖縄は、梅雨明けして夏本番ですね。
さ、これからぴっちゃがま手を休めて、くま・かま(vol.199)お楽しみくださいね〜。
宮古 my love 宮古文化部最高の巻
宮国優子(平良下里出身)
久しぶりに宮古に帰郷しました。
父の25回忌で、6歳児4歳児を私だけで さーりて(引き連れ)珍道中。あわただしいことこの上ない4泊5日でした。しかし、たかだか3分ほど自転車に乗っただけで、同級生の連絡網にひっかかってしまった私。あぁ、まじで悪い事できない島だよ・・・だいっず。
まず、気になったことがひとつ。
宮古では25回忌という人と、25周忌という人(特におじぃ)がいますが、あれはなんででしょう。「周」だとお祭り的なかんじが出て、好きですが。詳しい方がおりましたら、誰か教えて下さい。気になって眠れんさいが。して、気になって標準語でも間違って言うしよー。
今回の収穫は美味しい中身汁にこういう冠婚葬祭(確かにもうお祭りのようなもんです、25回忌)に出てくる郷土料理・・・いやいやそうじゃないです。ばたごーごー(たらふく)食べたけど。
それよりも何よりも宮古島文化部の躍進に驚きを隠せませんでした。
勝手に名付けたけど、今回会った人達は、明らかに文化系ばっかり。つい先日宮古ロックフェスティバル(美ぎ島コンベンション)で体育会系のイベントが終わったばかりだから、ますますこの静かな宮古島文化部の動きが気になりまくりました。くまかま読者の皆さんは何度か目にしてることもあるかもしれませんが、いや実際に会っているのかもしれませんが、私は初めて生で文化部に体当たりされた気がします。
昔はフリーペーパーの類いはほとんどなかったのに・・・えぇ、出来てました。すごくおもしろそうなヤツが。
南島楽宴
http://www.luck-en.info/
新しい宮古メディアの登場という気がする。島の人だけじゃなくて、いわゆる移住している人も、旅行者も、いっしょくたで楽しいぜ!という雰囲気。どこまでもオープンマインドの編集部?のみなさん。微力ながら東京でもこのフリーペーパーが手に入るようになるべく、営業いたしますです。店に置きたい方、配りたい方は是非ご一報ください。生の宮古が楽しめます。
他にもbook cafeやら私設美術館の恵子美術館などで昼夜問わず、おしゃべりというにはレベル高!っていうような文化活動が行われているようでした。
Book Cafe “Breathe”
http://miyakojima-breathe.info/bookcafe/?page_id=2
恵子美術館
http://www.keiko-artmuseum.org/aa-1-r.htm
二十年前の宮古をバックに笠 智衆がてこてこ歩いている写真展があったり、ビッグネームの手芸家の講座があったり。新しいおもしろそうなお店もどんどん出来始めているらしい。
ある夜、宮古発のWeb magazine「あんちーかんちー」の中心メンバーも熱く宮古を語り合い、宮古島文化部の裾野がじわじわと広がっているなぁと、ときめくことしきり。あ、ちなみに連載しています。良かったらどうぞ!宮古の歴史にフォーリンラブ(古い!)な私です。
あんちーかんちー
http://akmiyako.ti-da.net/
宮古の図書館の新設にはあれやこれや、今、島内では話題になっていると思うけど、それを草の根的に支えようという熱い女性にも会いました。若いのに、だいっずえらい。
島の図書館に行こう
http://miyakojimalibvo.ti-da.net/
何が何でつながっているかよくわからないけど、みんなかなりつながっている。ハブの部分のキーパーソンらの情熱。そして、この個人プレーならぬ台風の目のようなひとたち。浮き足立って宮古を歩いて、出会い頭にぶつかると、衝撃で宙に浮いてアメリカ(あの世)まで行けそうです。今回も未だにあの世をアメリカと呼ぶ先輩と話して、腹を抱えて笑えました。
そうよー、この人たちは神様でつながっているはずよ〜と確信しました。だいず どぅかってぃ考えだけど。(ここを書き始めると、本の一冊になりそうなので、やめときます)
「神様」書いてみるとたいそうに見えるけれど、宮古で亡くなった人はみんな神様と呼ぶ。仏様ではない。で、生きている人間を守ってくれるものは、神様。ずばりご先祖さま。その神様たちがそっとタンポポの綿毛を飛ばすようにふわりふわりとおもしろそうな種が宮古に着地している。体育会系も文化系も、うむっしことが宮古に集まるように。
東京にもその余波がくるんだよなぁと思うと、すんきゃーわくわくする。
「第25回東京の夏音楽祭2009」
<日本文化の古層>
宮古島の神歌と古謡
http://www.arion-edo.org/tsf/2009/program/m04/
神歌が聞ける。いわゆる合同祭祀の歌。それから、他にも宮古のあのノリの良い民謡も。生活の中にある、神への祈りを、宮古から来た90歳のおばぁたちが歌う。そして、それを継承する若干10歳の少年も。他にもいろいろあるのだけど、書ききれんさいが。今月20日にも追加公演も予定してるらしく、ここではユタの人の生の神への歌も聴けるようになっているらしい。
沖縄メロディというと、だいたいの人は、のんびりムードだとイメージすると思う。でも、宮古の神歌も民謡もソウルフルで、三線も早弾きだ。私はあれが神に向かう時の高揚感、鼓動のリズムに思えてならない。
つながり続ける宮古の神歌。神々しいリズム。私も少しだけでもお裾分けをもらおうと思う。早く行きたいなぁ。
宮古 my love。5分自転車に乗っただけで、見つかってしまう島。その見守る暖かさを閉塞感と思っていた私ですが、今はそんなことありません。
今回の帰省の最終日、宮古の少し肌寒い夜明けをガングルユマタで一人たたずみ(それは飲み過ぎでやばい朝だとも思いますが)深呼吸したら、自分のなかに眠る熱さを再確認する儀式にも思えたのでした。
まっじで、宮古 My love だな・・・てぃーすっす。
関東の宮古郷友会
松谷初美(下地町高千穂出身)
先日(6月28日)、東京新宿で関東下地郷友会の総会・懇親会があり、30数名が、うがなーり(集まり)、歌ったり、踊ったりと楽しい時間を過ごした。
昨年、郷友会の事務局を引き受け、案内状の発送や総会の文書の作成、当日は司会をすることに。
関東下地郷友会の会員は名簿上150名余りいるのだが、案内状の返信ハガキには、欠席のところに丸、というのがほとんど。ハガキが届くたび、がっくし。やっぱりなかなか出席しないものなんだなー。
それでも、通信蘭に「いつもお世話様」や「頑張ってください」など書かれていると、だいず、ぷからすむぬやたむ。(とてもうれしかった)(私もこれからは必ず一言書いて送ることにしようと決心)
当日は、途中から雨模様となったが、会員18名、関東の各郷友会の役員や南秀同窓会の役員13名と内地の方2名参加。いきゃらふの(少ない)人数だったが、一年ぶりの再会を喜んだり、近況を語りあったりと賑やかで、総会の後には、カラオケで大盛り上がり。(いやはや、宮古の人は歌がうまい!)最後は、歌・三線で宮古民謡。クイチャーでお開きとなった。
初めてのことでどうなることかと思っていたが、無事に終って、うむやすーとなった。そして、会を盛り上げようと積極的に前に出て踊りだす、他の郷友会の役員たちの姿に思わず涙ぐみそうになった。もうみんな知り合いなので身内のような感覚があることと、こういう時はお互い様という気持ちがそこにはあるような気がした。
関東には、平良、城辺、上野、伊良部、多良間、下地と、7つの郷友会が存在する。小さな宮古。ひとつの郷友会があれば十分な気がするが、さにあらず。各郷友会とも年に一回の総会・懇親会や、運動会、ボーリング大会などを開き、頑張っている。そして、各郷友会をまとめた「関東宮古郷友会連合会」も存在する。自分の島のことながら、なんてすごいことなんだろうと思わずにはいられない。
郷友会の役割とは のーがらやー(何だろう)と考える。郷友会に参加するまでは、年配の人たちがたくさん集まって、つまらなそうと思っていた。(すみません)しかし、この一年、参加してみて(他の郷友会の総会・懇親会等にも参加)郷友会の役割というのが、少し分かったような気がしている。
同じ、下地出身者同士の縦・横の親交を深めるというのはもちろんのこと、各郷友会との横のつながり、交流がいろいろなことに役立っているということが見えてきた。
組織化されているということは、何かあったときにも力を発揮する。例えば、下地小学校のバレーボールチームが全国大会に出たときや、伊良部高校男子バレー部の春高バレーの応援などは、各郷友会にすぐ連絡がいき、大勢の応援団ができあがる。また宮古からのいろいろな要請にもすぐ応えることができる。
宮古に育てられた島の人たちは、宮古に恩返しをしたいと思っている人が多い。宮古のために何かできる。それも役割のひとつなんだと感じた一年でもあった。
「関東宮古郷友会連合会」の最大のイベント「宮古ふるさとまつり」が今年も10月に東京上野の水上音楽堂で行われる予定だ。東京上野で、宮古の風が吹く。みなさん、んみゃーちよー。
のーはー、てぃーぬかーや むきたーがらいら(なぜ、手の皮は むけたのだろうか)
クイチャーマン(下地町那覇出身)
ばがてぃーどぅんま、いつばかーからがら っさるんすぅがどぅ、年何回めー かーぬ むき、ばのーなー だまがらし うーたーゆー。
(私の手なんだが、いつの頃からかは 定かでないが、年に何回も皮が剥(む)けて、私を困らせて いたのだよ。)
かんげーみーっかー うりゃ ばが みゃーくから うきなーんけーきたーままーずからどぅ あんし なーたーてぃーどぅ うまーりー。
(考えてみたら、それは 私が 宮古から 沖縄に来たあたりから、そのようになったと思える)
ぴるますむぬてぃー うむい うりくりてぃー かんげーやーみーみーしーうーきゃどぅ あはあ、 うりゃ せんたくせっけんぬどぅ ばずかーぱずてぃー うむーよーんなーたーだら。
(不思議なものだと思い あれこれ 考えてみたりしているうちに、あはあ、それは洗濯洗剤が悪いはずと思うようになったのだよ)
うきなーんけーきしーからー、ちゅーがくぱだから こうこうがみ うながてぃーしーどぅ 粉石けんばつけー せんたくーばーすたすぅがどぅ、うんなぎんどぅ じゃーん てぃーぬかーや むきゅーたーだら。2,3枚むきっかー やんむぬやたむどー。
(沖縄に来てからは、中学の頃から高校まで、自分の手で粉石けんを使って洗濯したが、あの頃が もっとも 手の皮がむけていたさ。2,3枚むけると痛かったよ)
せんたっきゅー つこーよーんなりーからー、年2回ばかーんけーぴなりむきたーゆー。うりゃ せんたっきぬ うかぎてぃー うむーたーだら。
(洗濯機を使うようになってからは、年2回ほどに減って むけたよ。それは洗濯機のおかげだとおもったよ)
あんしってぃどぅ 食器洗い洗剤めーどぅ ばずかーぱずてぃーうむいまずがーてぃー 生協ぬ台所用せっけんけー きりかいみーたーだら。
(そして 食器洗い洗剤も悪いのではないかと思い、ためしに 生協の台所用せっけんに切り替えてみたのだよ)
あんっかーどぅ うんからー てぃーぬかーめー むくんよーん なーたりば、ばがばーんな 洗濯洗剤とぅか、台所用洗剤ぬ成分ぬ中んどぅ ばずかーむぬぬ ありってぃ うりん あしれーうーたーてぃー うまーりーだら。
(そうしたら、その後は手の皮もむけなくなったので、私の場合には洗濯洗剤とか、台所用洗剤の成分の中に 悪いものがあって、それにやられていたと 思われるのだよ)
註:私が体験したように、手の皮がむけてお困りの方は、洗濯洗剤と台所の洗剤を合成洗剤からせっけん成分のものに切り替えてみるのも改善策の一つになるかもしれません。
ちなみに、市販の台所用洗剤の使用量の目安は、水1リットルに対して0.75ミリリットル、台所用せっけんは水1リットルに対して7.5ミリリットル(料理用小さじ1杯は約5ミリリットル)などと、きわめて少量です。所要量を水で薄めて使うことをおすすめします。
13年前に89歳で他界した私の父は、長年ひどい手荒れ、皮むけ、変形で治療していましたが、里帰りして私が発見した原因は、父が台所用洗剤を、原液でたっぷり使って食器を洗っていたことでした。診てもらっていた医者もそのことには気づかなかったようです。私の場合、父の体質の遺伝も影響しているかもしれないと思ったものでした。
なお、父は亡くなる前2年間ほど施設にお世話になり、食器洗いをしなくなりましたが、そのごつくて大きな手は、とてもきれいに治っていました。
おしらせ
松谷初美(下地町高千穂出身)
■久松中学校演劇部、全国中学校総合文化祭へ!
久松中学校演劇部が、8月に行われる「第9回全国中学校総合文化祭」に沖縄代表として出場することになったそうです。沖縄から演劇部門に参加するのは久松中学校が初めてとのこと。やぐみくとやー(すごいことですねー)。
上演されるのは、いじめをテーマとした「やくそく〜涙をこえて〜」。宮古島のある小さな中学校に沖縄本島から、明るく、勉強も運動能力も抜群という女子の転校生がやってくる。彼女はクラスのひまわりのような存在になるのだが、いじめが起きてしまう・・・。「仲間・友情」をテーマにしたこの作品は久松中学校の宮国敏弘教頭先生の作・演出で、昨年12月に沖縄県中学校総合文化祭で上演され、大好評を得ました。そして、県中学校文化連盟から認められ全国の舞台に立つことに。
出演14名、音響スタッフ2名の久松中学校演劇部のみなさんの舞台、ぜひ、見たいですね。
関東にお住まいの宮古出身者のたくさんの皆さんに(もちろんその他の皆さんにも)見にきてほしいと呼びかけていますよ。
ずぅー、んーなしー みーが いかでぃ(さぁ、皆で見にいきましょう)
●2009年8月21日(金)
●横浜市青少年ホーム
(詳細は、大会近くになったら掲示板でおしらせしますね。)
それから、久松中学校演劇部親の会では、支援の寄付金(一口千円)を募集しています。寄付金募集要項の中には、「沖縄県代表として出場する久松中学校の16名の子ども達が、伸び伸びと演技に集中して頑張れるように、精神面でも経済的な面でもサポートしていく組織として活動する」と書かれています。親御さんたちの深い愛情が伝わってきますね。宮古から東京までの運賃や宿泊費は、かなりの額になります。久松中学校の演劇部のみなさんを励まし、応援しませんか?
8月上旬に宮古の「マティダ市民劇場」で「壮行公演」(公演チケット:千円)を開催する予定だそうです。お近くの方はぜひ、おでかけ下さいね。
興味のある方は、下記↓のホームページに詳細が載っていますので、ご覧ください。
久松中学校HP
http://www3.city.miyakojima.lg.jp/hisamatsu-chu/
編集後記
松谷初美(下地町高千穂出身)
宮古では、先月20日に「第16回鳴りとぅゆんみゃーく方言大会」が行われたそうです。チケットもすぐ完売するほど人気の大会は、今回も、ちゃー あまいの(笑ってばっかりの)だったようですよ。まーんてぃ ばんまい みーぶずむぬどー。
宮古島市文化協会では、今大会の模様を撮影したDVDを販売するそうです。価格は3500円(予定)。ただいま予約受付中ということですので、興味のある方は、ぜひ、お申込を!
【申込】
宮古島市文化協会 0980-76-6708
さて、今回のくま・かまぁ のーしがやたーがらやー?
宮国優子さんの帰省は、まーんてぃ中身が濃いですね〜。「3分ほど自転車に乗っただけで、同級生の連絡網にひっかかってしまった」には、笑ってしまいました。あすが、優子さんの情報網もすごいものがありますよね。普通こうはいきません。宮古文化部!注目ですね。
郷友会にまだ一度も参加したことのない人は やまかさ(たくさん)いると思いますが、ぜひ、一度顔を出してみることをお勧めします。関東にお住まいの方で、各郷友会の連絡先を知りたいという方は、下記のアドレス(松谷)まで連絡くださいね。
ゆなぱふつ(与那覇方言)満載のクイチャーマンさんの ぱなすっさ(話は)、イントネーションまで伝わってくるような感じでしたね。手の皮が剥けていたわけが洗剤だったとは。洗剤洗剤を薄める割合も経験者ならではのアドバイスですね。最後のお父さんの手がきれいに治っていたというのが印象的でした。
久松中学校演劇部の全国大会への出場は、ぷからすぱなす(うれしい話)ですねー。指導をされている宮国敏弘教頭先生は、6年前の台風14号の後、「宮古の子どもたちに本を贈ろう」をやった際、宮古教育事務所にいらして、二つ返事で宮古での本の受け入れ窓口を引き受けてくださった先生です。こういう形でまた繋がるとは思ってもいなかったので、びっくりでしたが、うれしいですね〜。あの時の先生の印象は今でも心に深く残っています。その先生が率いる久松中学校演劇部のみなさんの上演、だいず、楽しみです。みなさんもぜひに!
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次号は、いよいよ200号!200号にちなんで「みゃーくふつ200語しりとり」をクイズ形式でやる予定です。7月18日(木)発行予定!
どうぞ、お楽しみに〜。
しまいぎー ゆみふぃーさまい、たんでぃがーたんでぃ〜〜。
あつかー、またいら!