パンパカパーン!
んーなが うかぎん(みなさんのおかげで)つ、ついに200号を発行する日がやってきました!!ぷからすむぬどー(うれしい限りです)。みなさん、たんでぃがーたんでぃ いらー。
さて、200号を記念して、みやこふつを200語を繋ぐ「しりとり」に関東在住のライターで挑戦しました。
しりとりの中に、空欄が20個あります。ぜひ、穴埋めに挑戦してください。正解数の多い、上位10名の方に(うう、応募者がそれだけあるかしわやすが(心配ですが))宮古関連の商品をプレゼント。
(詳細は、編集後記で)
言葉の意味や、ところどころライターのエピソードも入っています。お楽しみくださいね。
では、最初は「く」からスタートですよ。(なんで、「く」から?)
※語尾には、清音や濁音、中舌音などありますが、次にくる言葉は、その通りの始まりになっていないものもあります。(濁音で終ったのが、清音で始まったりなど)。それから、二文字しりとりになっているのもあります。ご了承ください。
宮古は、地域によって言葉が違いますが、今回のメンバーの平良、下地、城辺の言葉は似ているのがほとんどでした。菜の花(伊良部)のところは独特のものがありますので、伊良部・仲地と表記しました。
みやこふつ しりとり
1.【くさんみ(背中)】
小さい時、出かけた先のお宅で眠ってしまった私。ふと目をさましたら、お父の背中におんぶされていた。お父の歩みに合わせて背中がゆらゆら・・・あーんまり気持ちが良くて、家まで寝たふりをしていた・・・イヒ!(菜の花)
2.【みんばに(耳たぶ)】
子供の頃、先生に“みんばに”を引っ張られることが多かった。 (宮国勉)
我が家の息子は小さい頃、父親のみんばにを触りながらじゃないと寝付けなかった。おかげで今は福耳だ。(大和の宮古人)
3.【にーまず(城辺長南にある地名)】
西城長南の地名です。字は根間地と書きます。
あがず(東)にーまず、ぱい(南)にーまず、にす(北)にーまずがあります。「根間の主」の土地だった事から名前が付いたそうです。(大和の宮古人)
炊いたお米も にーまず(煮米)というね〜。(菜の花)
4.【ずまみ(落花生)】
直訳すると地豆・・・直訳って?!と、1人でウケてみる。(菜の花)
ぱらむ ずまみ、双子、三つ子(宮国勉)
5.【○○○(庭)】
昔は月夜に○○○に筵を敷いて夕飯を食べていた。(大和の宮古人)
夕食後にオバーが昔話をしてくれたことや、池谷・関彗星?を眺めたことを思い出す。(宮国勉)
6.【かーふなた(ヒキガエル)】
お尻から草のストローで空気を入れてみたことが・・・。(宮国勉)
7.【たーむ(田芋)】
8.【むるす(畑の中に根石があって耕せないので休憩所などになっていた)】
そこは“うっつゃ(ミフウズラ)”や“がいちん(セッカ)”の巣がよくあった。(宮国勉)
9.【すむな(浅葱)】
たてぃずる(味噌に直接お湯を注ぎ味噌汁)によく合った。
今でもなつかしい!(宮国勉)
10.【○○○○○○(宮古版お好み焼き)】
野菜も入れず小麦粉だけで作り一口大に切って醤油をかけた。んまーんまだった。(美味しかった)(大和の宮古人)
11.【んーぱな(青っ鼻)】
昔の宮古の子どもたちは、なぜか んーぱなだる(青っ鼻垂)の子が多かった気がするよね。(菜の花)
12.【なうさ(石灰岩が土のように砕けたもので、昔は道に敷かれた)】
なうさんつ(道)は夏になると照り返しで眩しいくらいに輝くのだ。そこにガラスのかけらでも転がっているともう宝石のよう。わたしは密かにガラスのかけらも集めたことも・・・。(菜の花)
車が通ったら粉塵が舞い上がり、道端の草はメイワクソウだった。(宮国勉)
13.【さみちびるん(鮫肌のお尻)】
♪〜くいとーくいとー んじががます くいがどぅます
でーんとーん ちびるんさみ さみがーふんた♪
どうしてかこの歌が浮かんできます。(大和の宮古人)
14.【んずぎ(不美人)】
コッソリ鏡を覗く。アガイーそれ以上言えん。(大和の宮古人)
15.【ぎーった(びりっけつ)】
運動会の走り競争は何時も“ぎーった”でした。(宮国勉)
16.【たむぬ(薪)】
昔は“たむぬ”を拾いによく裏山に出掛けて“まつみむ(マツタケ)”も見つけて焼いて食べた記憶がある。むまさぬばっしらいん!(宮国勉)
17.【○○○(馬)】
うちの馬はぼーちらで、おいらは完璧に馬になめられてた。(naichar-shima)
はだか“○○○”の背中はよく滑るので落ちたこともあります。乗るには草を食べさせると首を下げるので、ヒョイと首に乗れば頭を上げたタイミングで乗った。時には失敗して顎をうちゃーし(打って)、舌を噛みそうになった。(宮国勉)
18.【まいふか(ありがとう、おりこうさん)】
おばぁたちが「まいふか〜」と頭を撫でると、不思議なパワーがもらえた!今でもその感覚を覚えている。(菜の花)
19.【かーずく(貯水池)】
子供時代の遊び場。水が引いたときは、野球をしたり、穴を掘って遊んだりした。(naichar-shima)
“かーずく”の周りは子供が集まり“缶蹴り”や“かっふぃみゃー“と賑やかな夕暮れだった。(宮国勉)
20.【くばかさ(クバの葉で作った笠)】
21.【さみ(肌にできるブツブツ)】
私は皮膚の弱い子供で、夏になると さみたーりゃであった。生まれて数日後は頭にもできていたらしい。「ぱいがさ」と言われていた。母ちゃんは「じょうぶん!すぐりぱいがさだら」と。(菜の花)
22.【○○○(顔)】
23.【なすきしゃ(末っ子)】
私も なすきしゃ。なしきったということなんだはずね。(松谷初美)
24.【しゃーか(早朝)】
夜露の降りている しゃーかにオバーに起こされて豚の餌にカタツムリを取りに行った事を思い出します。(大和の宮古人)
25.【かんたな(神棚、仏壇のことも言う)】
仏壇や、ゆーぬかん、まうがんなど、家にはいろいろな神様がいて、家族を守ってくれる。(松谷初美)
26.【○○(垢)】
子どもの頃は、○○だりだった。っふっしゃーしぁ。(ざうかに)
27.【ばた(腹)】
太り気味でお腹がでっぱり気味の人を「ばたぶ」と言っていた。“ドキッ”(大和の宮古人)
28.【たうきゃー(一人)】
29.【きゃーぎ(城辺西城にある地名)】
西城小、中学校の裏山、城辺線が通っている。長間郵便局、交番がある。西城中学校の校歌にも♪キャーギか丘にそびえたつ♪と歌われている。(大和の宮古人)
イヌマキのことをきゃーぎぎーと云うがシロアリが喰わないので沖縄では建築用材に多く使われている。長間部落にキャーギの地名があるが屋敷林として植えられていたのかも知れない。(宮国勉)
30.【ぎつ(しつけ)】
親の言う事を聞かない子がいた時などオバー達の会話。「かぬ ふふゃ(子供)ぎっつゃ しらいん」(あの子のしつけはできない) (大和の宮古人)
31.【つぐす(膝)】
32.【○○○(仕事)】
33.【まど(暇)】
まどぬにゃーん(忙しい)、まどーまど(忙しくない)(大和の宮古人)
34.【どぅす(友だち)】
35.【すば(唇)】
子どもの頃、転んだ拍子に道に落ちていたガラス瓶のかけらに顔面から・・・すたーらのすば(下唇)をざっくり切った!唇は左右に半回転し、動脈も切れて血しぶきがぁ〜〜・・・家族は私が死ぬと思ったらしいけど、麻酔もせず縫ってもらい、お父が爪切りで抜糸をし今はちゃんとくっついています。何度死ぬ目に遭ってきたかさぁ・・・。(菜の花)
36.【ばーき(竹で編んだかご)】
37.【きうす(煙)】
38.【すぅ(冬瓜)】
39.【うす(牛)】
真っ先に浮かぶのは牛小屋のそうじ。(naichar-shima)
子どものころ、うすが発情期になると、親に言われて種牛のところまで連れて行って種付けをした。今考えると子どもなのにと思うが、生命の不思議を自然に習ったような気がする。(ざうかに)
40.【すぴしゃ(耳が聞こえない、聞えにくい人)】
主人が突発性難聴の後遺症ですぴしている。大きい声でしゃべらないと聞こえないから毎日夫婦喧嘩しているようでぱずかすむぬ。(大和の宮古人)
41.【やーずみ(ヤモリ)】
42.【みどん(女性)】
43.【んま(おばあ)】
祖母→みゃーんま 曾祖母→がばんま
がばんまの後ばかりついて回った。(大和の宮古人)
44.【またばい(股)】
45.【いん(犬)】
46.【んなま(今)】
47.【まちゃ(小鳥)】
子どもの頃、小食で食べるのが遅い私に母ちゃんは「まちゃぬむぬふぉ〜(小鳥の食事のようだ)」といつも嘆いていたなぁ〜。今じゃ、そんなの昔の話!(笑)(菜の花)
48.【やーんぶ(蛍)】
昔は宮古にも沢山いた。情緒が無いから手で軽く叩き落として喜んでいた。暫くすると何事も無かったかのように飛び立っていく。つんだらーさー。(宮古の大和人)
49.【ぶーき゜(サトウキビ)】
50.【き゜すき(ススキ)】
51.【きざず(行事)】
52.【ずみ(最高)】
53.【○○○○(命日)】
親が忙しいから近所の○○○○には子供でも行かされた。やき゜かひ゜(焼紙)、線香、食べ物(てんぷらとか煮物お餅等食べ物が多かった)持参。(大和の宮古人)
54.【つき゜がなす(お月様)】
55.【○○(舌)】
56.【だう(たくさん)】
57.【うやき(金持ち)】
58.【き゜ん(着物)】
59.【んーな(かたつむり)】
子どもの頃、おばぁの家で食べたことがある。意外に美味だった。(菜の花)
60.【なき゜みー(泣き虫)】
すいません・・・。今でもそうです・・・。(菜の花)
61.【みんじゃ(目の上の傷痕)】
62.【やまぐ(ドロボー)】
宮古のおじぃたちは、男の子をしかるときは「くぬ〜、やまぐ!」と言うよね〜。おじぃからしたら悪いことの代表言葉なんだろねー。(菜の花)
63.【ぐしゃん(杖)】
64.【○○○○○(いらっしゃいませ)】
65.【ちびるん(尻)】
66.【んた(土)】
67.【たや(力)】
昔、たやりきぞう(田谷力三)という歌手がいた。名前のとおり、たや(力)のある人で、確か80歳過ぎまで現役で歌っていた。うとぅるすたや!(凄い体力!)(ビートルズ世代のサラリーマン)
68.【やどばす(雨戸)】
男料理には欠かせない道具だった。テーブルになり俎板代わりになり。(大和の宮古人)
69.【すさが(白髪)】
子どものころは、おじい、おばあが白髪になるものだと思っていた。アバ、ばやー、30代からあるんですけど・・・。(松谷初美)
70.【がーずぅ(意地っ張り、我が強い)】
子供の頃母に言われた。「がーずうふふゃ」と。今でも同じはずね。(大和の宮古人)
71.【ずぶん(旬、時季)】
72.【んーぷりゃ(芋を掘る道具)】
73.【やーばん(蜘蛛の一種)】
子供または卵を抱えて、すばしっこく走る蜘蛛。(宮国勉)
74.【○○○(へそ)】
“ぬばりぐすぬ○○○。“昔は2つ並んで設置されていたが○○台風で飛ばされたそうだ。(宮国勉)
75.【ぶーりゃ(同級生)】
76.【やどゆん(派手な喧嘩、夫婦喧嘩)】
77.【んきゃざ(百足)】
“んきゃざ”に刺されると火傷したような痛さがある。(宮国勉)
78.【ざうかに(グミの実)】
学校行事で海水浴があり長間の海に行ったら、海端にざうかにがすずなり。泳がないで取って食べていた。“スッパイ”現在は無いでしょうね。(大和の宮古人)
子どもの頃、草刈りに行って、よく食べていた。食べるのに飽きたら種を飛ばして遊んでいた。(ざうかに)
79.【○○(北)】
子どものころは、西のことかと思っていた。(松谷初美)
80.【すぅく(底)】
81.【くまだき(平良にある地名)】
82.【きない(家庭)】
83.【いむ(海)】
84.【むっす(莚(むしろ))】
85.【すさりゃ(スケベ)】
春は、っすさりまゆ(発情した猫)が五月蠅かった。(宮国勉)
86.【やまだつ(下痢)】
高校生の頃は多感な時期。女の子の居る前では「やまだつ」なんて話は恥ずかしい。そんな時は、友達同士「俺、すとぅむてぃから(朝から)マウンテン・スタンダップ(山立つ)でさ・・・」と恐ろしい直訳を使ったりしたもんだ。今思うとアホな会話をしていたな・・・(ビートルズ世代のサラリーマン)
白い馬は やまだつかーらぎーと呼ばれた。(宮国勉)
87.【つみ(爪)】
88.【みーがに(メガネ)】
眼鏡をかけているおじさんをみーがにしゅうと呼んでいた。その頃はおじさんの名前だと思っていた。みーがにしゅうも返事していたしね。(大和の宮古人)
89.【にせい(青年)】
90.【いずかた(西の方)】
91.【たー(鷹、サシバ)】伊良部・仲地
サシバはタリカスミーとキンミーがいてキンミーが値打ちがあった。(宮国勉)
92.【たぶく(タバコ)】
小学生の頃、お父の煙草くすねて近所の子らと一緒にキビ畑で吸った経験あり。(naichar-shima)
93.【くう”(昆布)】
94.【う”わ(あなた)】
95.【わーしゃー(豚の仲買人)】
96.【やすき゜(屋敷)】
97.【き゜ぬ(昨日)】
98.【ぬうまたつ(馬小屋)】
たつは、だいたい家の西側に作られた。(松谷初美)
99.【つぎゃー(サシバのしかけ)】
100.【やむ(病)】
101.【むない(無意識の真似)】
人が痛そうに顔をゆがめたりしているのを見て自分も無意識に顔をゆがめてしまったりすること。(松谷初美)
102.【いむしゃー(漁師)】
103.【やらび(子ども)】
104.【○○○○○(男の人)】
105.【んーな(皆)】
106.【なかゆくい(途中休憩)】
107.【いんがなす(愛おしい)】
108.【すとむてぃ(朝)】
109.【てぃだ(太陽)】
110.【○○○(嘘)】
111.【かむにごう(神願い)】
112.【うっす(後頭部)】
113.【すまふつ(島口、島言葉)】
114.【つーき゜(トゲ)】
トンベン(トゥンビャン)がトゲを取るのに直ぐに役立った。(宮国勉)
115.【ぎーぱ(かんざし)】
昔のオバーは“ぎーぱ”を色々な道具として使っていた。特に海でアサリを捕ってくるとぎーぱの出番だった。(宮国勉)
116.【○○(蛇)】
虹はてぃんばうで、がらさばうはヤマカカシ似のヘビ。(宮国勉)
117.【うつざ(親戚)】
宮古ではうつざが多すぎて、うちの夫は、いまだに、覚えきれていない。(松谷初美)
118.【さらく(サルカケミカン:植物)】伊良部・仲地
さらくのことを子どもたちは「やまぬみーぬじゅんさ(山の中の巡査)」とも言っていた。さらくのトゲと手錠のイメージが重なっていた?!(菜の花)
城辺ではサルカだよ!(宮国勉)
119.【くだんさ(レタスの一種)】
120.【さば(ぞうり)】
しまさば(島のゴムぞうり)は、メジャーになりましたねー。最近は、彫り物がされた「しまさば」が人気。(松谷初美)
121.【○○○○(若者)】
122.【ぬー(野原)】
123.【ぬぶい(首)】
124.【いのう(環礁内)】
環礁の内側で波が静かで魚類の産卵の場所。(宮国勉)
125.【○○○(大根)】
126.【にぶた(おでき)】
127.【たんでぃがーたんでぃ(ありがとうございます)】
128.【いきむす(生き物)】
129.【すでぃがふー(ありがとうございます)】
今ではあまり使われなくなったが、うちのおばあたちは使っていた。(松谷初美)
130.【ふらずみ(ヤモリ)】伊良部・仲地
子どものころ、ふらずみの卵を机の引き出しに入れて孵化させたことがある。(菜の花)
131.【みーだつ(女性の独身)】
「かぬやーの長女ぁみーだつむぬつあー」(あの家の長女は、独身だってよー)巷の会話でよく耳にする。ほっといてよね。(松谷初美)
132.【つが(枡)】
133.【がらさ(カラス)】
がらさというと「日刊宮古」に掲載されていた4コマ漫画「Mr.ガラサ」を思い出す。当時、島で見かけなくなったカラスを主人公にした漫画だったが、今、島にがらさは居るのだろうか。(ビートルズ世代のサラリーマン)
134.【さき(酒)】
さきふぁや(酒飲み)はきつい、お言葉なり。(宮国勉)
135.【きゅう(今日)】
136.【うすか(それまで)】
137.【かざ(香り、匂い)】
台風後の落ちたバンチキラ(グワバ)探しは“かざ”が頼りでした。ヤーズミに囓られていてガッカリなんて!(宮国勉)
宮古で暮らしていた頃は別段感じなかったが、内地から直行便で宮古の飛行場に降り立つと、南国特有のなんともいえないいいかざがする。今度、ビン詰めにして持ち帰ってみようかな。(ビートルズ世代のサラリーマン)
138.【ざずんみ(ずぶ濡れ)】
“ざずんみ”は意外に本人にとっては気持ちいいものです。海では服を着たまま入りました。(宮国勉)
139.【みす゜どす(新しい年)】
140.【すとま(姑)】
141.【まはず(お茶わん)】伊良部・仲地
142.【ずーみが(おたまじゃくし)】
音符は苦手だが“ずーみが”は可愛い。(宮国勉)
143.【がんずぅ(頑丈、元気、健康)】
144.【うぷあんな(大叔母)】
145.【なすぴ(茄子)】
146.【ぴんざ(山羊)】
子供の頃、「ぴんざまるき」という遊びがあった。鬼になった者をぴんざ(山羊)にみたてて縄できつく縛り、縄を解く間に隠れてしまうという一種のかくれんぼ遊びだったが、縛られたまま空き地に忘れられた子供が続出するという恐怖の遊びでもあった。(ビートルズ世代のサラリーマン)
147.【ざか(もぐら)】
暗い夜道でいきなり草むらからチャチャチャと出てきて驚かすのでいつも悪い喩えにされる可哀相なヤツです。怖がりの人は「くぬ、おうみざか(この、怖がり)」と言われます。(宮国勉)
148.【かままんみ(平良にある地名)】
平良の西方にある小高い嶺。眺めが良く、宮古島にゆかりのある俳人篠原鳳作の碑がある場所としても有名。最近は、下地勇さんの歌「カママンミ」に歌われた場所として訪れるイサムフリーク(ナイチャー女性)も多く、新たな名所となりつつある。(ビートルズ世代のサラリーマン)
149.【みどんうわ(女の子)】
150.【○○○○(豚骨)】
151.【にばりゃ(めばる)】
152.【やーふき゜(家を建てること)】
153.【き゜む(肝)】
154.【むいぞうき(竹で編んだ丸くて浅い大きなカゴ)】
昔、むいぞうきをゆすって、豆の皮などを飛ばしていた。農家では、よく見かけた光景。(松谷初美)
155.【きょうぎん(狂言、冗談)】
156.【んぞうさ(残念)】
157.【さぷん(石鹸)】
さぷんを知ったのは、洗濯石鹸が最初で、顔をさぷんで洗うようになったのは、だいぶ大きくなってからである。(ざうかに)
158.【んーた(野いちご)】
時季になると、弁当箱を持って取りに行った。やーの近くの一面に広がるいちご畑(自然に生っていた)の風景は、いつがみまいばっしらいん。(松谷初美)
159.【たんなふくるごうす(タンナフクル菓子)】
子どものころの定番のお菓子。今でも無性に食べたくなる。(松谷初美)
160.【すぐり(優れもの)】
フィギアスケートの村主(すぐり)選手の名前は、宮古の「すぐり」と、ゆぬぐーぱず(同じはず)よ。(松谷初美)
161.【ぬびず(野蒜(のびる))】
ぬびずは、宮古だけで食べるかと思っていたら内地でも食べることを知って、びっくり。ぬびずの油みそは、最高どー。(松谷初美)
162.【ずー(文字)】
163.【ずーすき(畑に鋤を入れること)】
私のおとう達の若い頃は、ずーすきのコンクールもあったって。勿論、馬と鋤で。(大和の宮古人)
164.【きばん(貧乏)】
165.【んき゜(右)】
166.【ぎっちょー(男の子の遊び)】
子供の三大遊びのひとつで、とても危険でスリリング!(naichar-shima)
この遊びで数字の桁を覚えた。(宮国勉)
167.【ちょうき(おやつ)】
子どものころのちょーきは、木の実だった。(ざうかに)
168.【きじむぬ(よくないもの)】
169.【ぬど(のど)】
170.【どう(自分)】
171.【○○○○(大声)】
172.【いずにゃー(西隣の家)】
173.【にゃーび(真似)】
174.【びきだつ(男性の独身)】
175.【つーばー(強いこと、丈夫)】
176.【ばそーぎー(バナナの木)】
昔、煮炊きは竈でやっていた。薪を燃すので鍋底は煤で真っ黒。ばそーぎの枯れ葉を丸めて研ぐと綺麗になる。(大和の宮古人)
177.【ぎっさ(虱(しらみ))】
小学生のころ、学校で、ぎっさの検査があって、ぎっさがある人は薬を頭からかけられた。ばんまいさーい。(松谷初美)
178.【さらたてぃ(三歳祝い)】
私が子どものころは、七五三というのはなく子どもの祝いは、これだけだったような気がする。(松谷初美)
179.【てぃん(天)】
180.【んーくず(芋くず)】
181.【○○○(次男)】
いつも乱暴者にされる、ずなんぼう(次男坊)、ほんとは気の優しい男なり。(宮国勉)
182.【んざ(どこ)】
183.【ざらみ(砂糖)】
184.【みんたま(目玉)】
185.【○○○○(妖怪)】
○○○○ぬ っふぁむりゃ=ナナフシ(宮国勉)
186.【ぬす(主(あるじ))】
187.【すばんみ(地名)】
188.【みうとぅ(夫婦)】
189.【とぅんびゃん(リュウゼツラン)】
昔は学生服の材料にもなったらしい。(宮国勉)
190.【んき゜(お神酒)】
昔は、御嶽にお供えするお神酒を家で作っていた。発酵した甘ずっぱい味がなんともいえず、んまーんまだった。(松谷初美)
191.【きな(杓文字や、お玉のこと)】
192.【なまにー(火が十分に通っていない、生煮え)】
193.【にーまぬしゅー(「根間の主」)】
宮古民謡の中でも有名な曲(松谷初美)
194.【ゆさらび(夕方)】
ゆさらびになると、家族みんなで、つかにずなを綯った。この光景は、今でも心に鮮明に残っている。(ざうかに)
195.【ぴかず(日数)】
196.【すぅでぃやま(平良にある地名)】
197.【○○○○(枕)】
198.【あたらか(惜しい、もったいない)】
199.【かんちゅーきゃーぬみゃーく】
クイチャーが始まる前などに歌うフレーズ。「(歌って、踊って)こうやっているうちが宮古である」と言う意味。素敵な言葉だ。(松谷初美)
200.【くまからかまから】
お後がよろしいようで!
■参加者:
ざうかに(平良・宮原出身)
naichar-shima(下地・高千穂出身)
菜の花(伊良部・仲地出身)
ビートルズ世代のサラリーマン(平良・下里)
松谷初美(下地・高千穂出身)
宮国勉(城辺・西城出身)
大和の宮古人(城辺・長南出身)
編集後記
松谷初美(下地町高千穂出身)
くま・かまは、2001年4月5日に創刊号、2005年5月19日に100号、そして、きょう2009年7月16日にめでたく200号となりました。
ホントにみなさんには、長い間、読んでいただき、応援してもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。感想メールや掲示板への書き込み、投稿等々は、次へ進むエネルギーとなり前へ進めてくれました。感謝申し上げます。たんでぃがーたんでぃ!!
100号のときは、繋がりをテーマにしたエッセイと読者の皆さんからのお便りをお届けしました。今回は、みやこふつをテーマに読者の皆さんにも楽しんでいただけるものをと「しりとり」を考えました。
のーしが やたーがらやー(いかがでしたか)?
お楽しみいただけましたかー?
6月某日、新宿に 関東のライター7名(ホントは10名いるのですが、3名は都合により欠席)が うがなーり(集まり)、200語に挑戦しました。
7名もいれば「200語は簡単さー。なんといっても、宮古には「ん」から始まる言葉も だうあるし、しりとりはエンドレスさいが」と思っていたら 大まつがい。結構落とし穴がありましたよ。
まず、くまから、かまからで、始めようと思っていたら、終わりの「ら」から始まる言葉が とぅみらいん!(見つからない)。そうなのだ、みやこふつには、「ら」から始まるというのがないのである。いや、あるのかもしれないが、ばんたー(私たちは)見つけることができなかった。というわけで、頭の「く」からスタートとあいなりました。
それから、しり(語尾)の部分の音。ご存知のように、宮古の言葉は表記がしにくい。日本語と音声表記は違うというのを、いつも新里博先生(宮古方言研究会・講師)はおっしゃっていますが、それをまだ自分たちのものにしていないという現実もあり、苦し紛れのものも多くなりました。その辺りは、これからの課題と思っています。
それにしても、みんなでやった「しりとり」の時間は、だいず楽しく、言葉のひとつが出るたびに、「おーっ!」と感激したり、懐かしい言葉や、うむっし言葉に、イヒーがアハーと大笑いをしました。やっぱり、みやこふつは最高だね〜!
改めて、いつの ゆーがみまい(いつの世までも)みやこふつが、宮古の心が、続きますように!と思いました。
くま・かまでは、これからも、みやこふつにまつわることや、みやこふつを使って、自分たちの生きている今や、んきゃーんの話を届けていきたいと思っています。どうぞこれからもおつきあいくださいね。よろしくお願いいたします。
<クイズの応募方法>
20個(5、10、17、22、26、32、53、55、64、74、79、104、110、116、121、125、150、171、181、185)空欄になったところがあります。そこに当てはまる言葉を書いて、下記まで送ってくださいね。上等商品が当りますよ。
プレゼント(上位10名の方)
1位〜2位(2名):宮古島産マンゴー(2〜3玉)&パーントストラップ
3位〜6位(4名) :島バナナor島パイナップル&パーントストラップ
7位〜10位(4名):宮古そば&パーントストラップ
(パーントストラップは、くま・かまライター「神童」の作。本人より読者の方へということです。)
正解者が多い場合は、抽選しましょうね。
〆切りは、一週間後の7月23日(木)です。ふるってご応募ください。発表は、25日ままーずに掲示板で(ご本人にはメールで)おしらせします。やまかさの応募を まちうんどー(待っていますよ)。
それから、今回の感想もぜひお願いしますね。
しまいがみ ゆみふぃーさまい、たんでぃがーたんでぃでした。
次号は8月6日(木)の発行予定です。お楽しみに〜。
夏バテには気をつけましょうね〜。あつかー、またいら!