キュウヤ、ピンガンヤー(きょうは、お彼岸ですね)
今年は、彼岸の前から ヌーフーヌフ(暖かく)しているから東京は、もう桜も満開になろうとしています。
さぁ、きょうも最後まで ユミフィーサマチヨー(読んでくださいね)
『アガイタンディー(大変!)看護婦から患者へ!』
菜の花
ユーナズ(夜)10時。深夜勤カイ(に)イカダハァーティ(行かなくてはと)用意をしていたら、
あれ? ピルマス バタヤンムゥヌ
(変だ、お腹が痛い)
ノーマイアラン
(なんでもない)
気のせいと立った瞬間、
アガイタンディー バタヤンムヌ ノーグゥトゥガー ダイズ ヤンムゥヌドォー。
(大変、お腹が痛い。いったい何事だ。すごく痛いよー)
ピィグルアシ(冷や汗)とヤンサ(痛さ)で目の前真っ白。はいずって夜勤交替の連絡後、救急車で病院に運ばれた。
検査に連れ回される間のコーサ、ヤンサ アンマース(辛さ、痛さ、吐き気)すぐに手術。バタ(腹)を切られた後、体はチューブだらけ。業界用語では、これをスパゲティ症候群という。
「これも経験」と、ねーねーのようには笑えなかったけど、ウトゥルス(怖い)体験には違いない。患者のことでいつも口論していた医者が神様のように思え頭が上がらない・・。でもさー、ウリトークリトー 違うパナスダラ。(それところとは違う話だ)
「死ぬかと思った私」と「死ぬかもしれなかった私」は、チューブも一本づつ取れていき順調に回復。退院しました。私を姫のように扱う家族の愛に、タンディガータンディ(ありがとう)
病名は、卵巣のう腫破裂から腹膜炎、虫垂炎と二次、三次的に増えた。マーンティ バタフサリ(本当に腹が立つ)じゃなくて、バタフサリ(腹が腐った)話だった。
予防法は、定期検診です。今すぐあなたも検診を。
『宮古のことわざ』
〔 笑いゆぅ 人んかいや 手ゃ出さるん 〕
アマイユゥ
ピトゥンカイヤ
ティヤイダサルン
笑っている人には、なかなか手はだせないものだ。それだけ人の笑顔は何ものにも勝るという意味。
『んきゃーんじゅく』 佐渡山政子/編 より
『学校がない 番外編』
神童
番外編としたのは、学校でおきた事件ではないからである。神童がヤラビバタ(子供の頃)の大人のパナス(話)である。
ミーバイという魚がいる。ハタ科の魚で、煮付け、汁物に適している。島尻では、夜、漁に行くことを「イザリ」と言っていた。当時は、灯油を燃料とした松明(たいまつ)を用い、主にたこ(イーダコ)イカ、エビを採ったりしていた。昼は、うにや貝類などを採った。
これは、夜、イザリに行った大人フターズ(二人)のパナス(物語)です。
大人Aは、ミーバイ(イシミーバイ)を網ですくい、魚があばれるため、歯で魚のカナマズ(頭)を噛んで(しめることにより魚をおとなしくさせる)漁をしていました。
何匹かのミーバイも同様に行うべく、口にくわえたのだが、魚が思った以上にあばれ、うっかりして魚の半分ほどが口の中にすっぽり入ってしまいました。
ミーバイ等のハタ科の魚は、エラの突端に鋭いトゲがあり、又、危険を感じると、穴の中へパイジ(入り)エラを張って、自分自身を固定したりします。そうなると魚は、尾のほうに向かって動けなくなります。
同行した大人Bは、ミーバイをまず、静かにさせてから口から出そうと考え、モリで口にくわえられたミーバイをついたらしいのだが、ミーバイはモゾモゾ動き、結局、大人Aは、30センチくらいのミーバイを飲んでしまいました。口の中は、ミーバイのエラのトゲでズタズタに切られていたそうですが、大人Aは、Bに言ったそうです。
「ヌンタースゥガ アツァカラ バヤー ノーシガ ミーバイユ チビカラ イダサッチャー!」
(飲み込んだのはいいが、明日以降、どうやってミーバイを尻から出せばいいんだ!)
『ミャークフツ講座 短いことば編』
Hatsumi.M
- イー = ああ
- ウー(オー)= はい(目上の人への返事)
- カー = 井戸
- ガー = 口けんか
- クー = おいで
- ズー = 文字
- ゾー = 良い、門
- ター = 誰
- チー = 行こう
- トー = 終わり
- パー = 葉、歯
- ミー = 目
- ンー = そう(分かった)
(例)
A:ター(誰?)
B:バン(私)
A:イー(ああ)クー(おいで)
B:ンー(分かった)
『お便りコーナー』
平良市在住 ムーさんより
前回のくまから・かまからに国映館のことが出ていたので、思い出しました。10年以上行ったことがなかった国映館。先月のとある日、夫は飲み会、子供達はおばぁやー(私の実家)に泊まり。友達との約束もなかった私は、急に映画を見ようと思い、新聞を見たら、「リチャード・ギア」の映画をやっているようだったので、見に行きました。
ところが、映画館に入ると誰もいません。上映まであと10分。宮古の人は、やっぱりギリギリにしかこないんだ。と思って、ど真ん中の席に座って待っていたのですが、時間がきても誰ひとり来ません。シーンとした映画館にひとりって結構怖い。そしてとうとう映画は、私一人の為に上映されたのでした。もう笑いさえでませんでした。
して、最悪なのは、映画は超面白くなくて、途中で帰りたいと思ったけど、私一人の為に上映しているのに、悪いかな?と思って最後まで見て帰りました。なんか・・。しかも週末だったよ。
月曜日に職場でその話をしたら、爆笑もんで「もうすぐつぶれんじゃないか」と冗談で話していたら、その10日後くらいに閉館になった。映画館で一人で見るなんて、一生にこの1回だけだよ。貴重な体験。
笑えない、笑い話でした。
※閉館せざるを得なかった状況がよく分かる話ですね。アマイッティ、アトゥカラ サブゥスナリ。(笑った後で淋しくなり)
『編集後記』
Hatsumi.M
ンーナンウカギン(皆さんのおかげで)くまから・かまからは、創刊から一年を迎えることができました。ンニャ、タンディガータンディ。
これまでにいただいた、励ましの言葉やメール、投稿に、イズ(元気)をもらってきました。これからも サーティガンバリーイカッティ ウムイーウーバ、タスキィフィーサマチ。(これからも一生懸命頑張っていきますので、ご協力をお願いします)
さて、次号?は、今、宮古で大人気のみゃーくふつ歌い手「下地勇さん」を紹介します。お楽しみに。