こんにちは〜。
梅雨が明けて、んびゃーいん(耐えられない)暑さの東京です。そちらは、のーしーがらー(いかがですかー)?
九州地方では大変な水害がありました。お見舞い申し上げます。
vol.272お届けです。お楽しみくださいね〜。
宮原第二水辺公園
アモイ(平良・宮原出身)
宮古一周道路を高野漁港の看板をみながら東の方に行くと左側に宮原第二水辺公園があります。今回はその公園について話をしてみます。≪広報みやはら 第一巻≫によりますと、宮原には13の橋があると紹介されています。その13の橋の最後の橋が宮古一周道路にある「ツブガー橋」というところです。
その橋がかかっている川というか、流れは「宮原排水路」通称「バダ」の流れにかかっています。最初の橋が「山田橋」で最後が「ツブガー橋」になります。宮原第二水辺公園はそのツブガー橋のすぐそばにあり、海へと流れ落ちる排水路の流れの西と東に公園の目印とも言える「東屋」(あずまやー)があり、眼下には紺碧の海が広がっています。
あきしゃるぬ あがす゜かたから あかーあかぬ てぃだぬ いむぬふつ から あがりきし なんぬ わーぶう ぴかす゜ぴかす゜てぃ てぃらし かぎむぬ やーたー(夜明けには、東の方に真っ赤な太陽が水平線から昇ってきて、波の上できらきら煌めいて綺麗でした。)
北の方の水平線から左の方に目を移すとピンフ岳が見えます。東屋に座って涼しい風に吹かれながらこの景色をみているだけで、癒されます。
東西の東屋のそばには砂浜へ降りる階段があり、西の方は石段が20段、木の階段が130段、合わせて150段あり、上り下りも程よい運動になります。東側の階段はまだ数えてません。どちらの階段も同じ砂浜へ降りられるようになっています。
砂浜は小さく、両サイドは岩場となっています。排水路からの水はここへと流れ落ちてます。橋から水の流れ落ちる当たりまでを「ツブガー」と呼んでいます。流れの途中にツブガーという井戸があると聞いたことがあります。見たことはありません。近くには東に西銘御嶽、西に白川浜もありますので、その昔、宮古の按司達が歴史ドラマを展開した場所でもあると思います。
流れ落ちる水の音は滝の音のように聞こえます。砂浜を通って海へと注ぐせせらぎは澄き通っていてきれいです。周辺には、カニやヤドカリが住み着いているので、子供が喜ぶと思います。波打ち際に行くと水のせせらぎと波音がステレオで聴こえてきます。砂浜の流れは、大雨や波の影響で時々変わったりしてますので、その風景の変化を観測するのもいいかもしれません。
この公園にはもう一つ「路の駅みやはら」という名前もあります。ドライブの途中で立ち寄れる憩いの場所です。ちょっと先には比嘉ロードーパークもあり、私はそこからの眺めもまた好きですが、ただ宮原第二水辺公園は眼下を見下ろしたあと、そこへ降りて行けるというのが特徴だと思います。
宮古島トライアスロン大会にはエイドステーションとなっていますので、ボランティアとしてここで選手の世話をした方やエイドを受けた選手などもかなりいると思います。もしかしたら、ここで出会って結ばれたカップルがいるかもしれませんね。
この公園は2008年に工事が完了しており、名前の通り宮原地区にあり、公園の管理は市の方から宮原自治会に委託されています。私は宮古島に帰って来て以来、今年が初めての自治会役員となりましたので、役員の一人として、この水辺公園の管理をすることになりました。管理は公園内の草刈、トイレ掃除で、最初は面倒だなーと思ってましたが、掃除にいく度にこの場所が好きになってきて、きれいにしようと思うようになりました。時々ボランティアの方達もゴミ拾いをして下さっていて有り難いです。
立ち寄った人達が気持ち良く憩える場所にしよう、会長以下みんなそんな思いです。かながいや(このまえは)、会長の一声で「かいだんぬ ふさがもーまい ずみんてぃー かりみーやー」(階段の草もきれいに刈りとろう)ということで階段に蔽い被さっているアダンの木や草木などを草刈り機で刈り取りましたが、んんな ぱりすぐとー なりうーてぃ たなす゜かーば、(みんな畑仕事に慣れていて、手際が良くて)もしもテレビ放送なら「絶対に真似しないように」と字幕をがついてしまうような危険な作業も平気でやってしまいました。
公園のトイレは道行くみなさんにも便利に利用してもらっているようです。ただちょっと汚れがひどい時がありますので、きれいに使ってもらえたらいいなーと思います。また、洗面台の鏡がなくなってしまい、ちょっと残念です。トイレ掃除は当番で定期的にやっています。草刈も役員とボランティアも含めて6人でに定期的にやってますが、季節によっては雑草の伸びが早くて場所によっては草ぼうぼうとなり、見栄えが悪い事があるかもしれませんが、そのときはゴメンナサイです。
この素敵な場所をみんながマナーを守って、公共の場所としてきれいに大切に使い、誰からも愛される公園であってほしいと思います。宮古島に来てドライブをするときは是非立ち寄って、ここに書いて有る事の真偽を確かめてみてくださいね。公園の事はみなさんにPRしたい反面、穴場としてそっとしておきたいという思いもありますね。
最後に私事で恐縮ですが冒頭に書いた宮原にある13の橋ですが、「想いで橋」というタイトルでこの13の橋の名前を付けた歌を作りました。近いうちに You Tube でアップする予定です。
『家庭和合(きないわごう)』が好きな理由
松谷初美(下地・高千穂出身)
先月から三線を習い始めた。
師匠は、もちろんマツカニ(棚原芳和)さんだ。
我が家は、お父は、三線を弾くし、兄たちはギターを弾く。しかし私はと言えば、高校合格祝いにフォークギターを買ってもらったのだが、のうまいならん(何にもならない)ぜんぜんダメだった。音楽は好きだが、くぱりゃ(手が固くて不器用な人)の私には、とうてい無理。ところが、母の米寿祝いが話題になってきて、そうだ、京都に行こう!・・・ではなくて、「そうだ、お祝いの日に三線を弾こう!弾きたい」と急に思ってしまった。
ちんだみ(調弦)をすれば、違う絃のところをくるくる回し、絃を抑える指と、弾く手は、思うように動かない・・・ああ。でも、くぱりゃなりに今頑張っている最中である。
民謡は好きなのでこれまでもよく聞いていたし、聞く機会も多かった。でも、自分でやるとなると聞き方が違ってくるから面白い。音のひとつ、ひとつ、言葉のひとつひとつに表情が見えるようなのだ。
大好きな曲に棚原玄正さん作詞作曲の「家庭和合(きないわごう」というのがある。この歌はたぶん、近年できた曲で、民謡としては新しい。
1.夜や明けどさます゜親よ 起きさまち 我が親 (ゆや あきどさます゜うやよ うきさまち ばんが うや) 夜は明けておりますよ お父さん 起きてください 私のお父さん 朝の 茶花 浮きて 目覚さまち 我が母 (あさのちゃばな うきて みすりさまち ばんが あんな) 朝の茶花を受けて 目覚めてください 私のお母さん 今日の 一日や 朝の茶から (きゅうの ぴとずざ あさのちゃから) きょうの一日は 朝のお茶からだよ 2.肝美ぎさ 我嫁よ 香す茶や嫁の肝 (き゜むかぎさ ばんがゆみよ かばずちゃや ゆみのき゜む) 心の優しい私の嫁よ 香ばしいお茶は 嫁の心 家庭の栄や 嫁ど とゆましみしる我が嫁 (きないのさかいや ゆみど とゆましみしる ばんがゆみ) 親の孝行や 貴女がむてさい (うやのこうこうや うわが むてさい) 3.明きしゃるの眼覚め花よ 朝てぬ眼覚り美ぎさ (あきしゃるの みすりばなよ すとむてぬ みすぅりかぎさ) 夜明けての 目覚める頃 朝の目覚めの美しさ 栄す゜家庭や和合ど 笑いど笑いど 我達や ゆからで (ゆかずきないやわごうど あまいどばらいど ばんたやゆからで) 栄える家庭は和合だ 笑って笑って 私たちは幸せになるよ 貴男と我とや 肝の底がみ (うわとばんとや き゜むのすぅくがみ) 貴男と私とは 心の底まで ※参照:『解説付き(改定版)宮古民謡集』平良重信著
三線を習い始めて、この曲をじっくり聴いたら、なだ(涙)が止まらなくなった。なんでだろう。じっくり考えてみた。
◎相手への想いがあふれている。両親、嫁、愛する人
◎敬語の心地よい響き。「うきさまち」「みすりさまち」
◎言葉がきれい。好きな言葉がある。
「ちゃばな」・・・宮古で飲むお茶は、さんぴん(ジャスミン)茶ジャスミンの白い花が入っている。“朝の茶花浮きて(受きて)”とは、なんて素敵な言葉だろう。 「き゜むかぎさ」「あきしゃる」
「みすりばな」・・・おばあがよく使っていた言葉だ。
◎お茶がモチーフに使われている。
我が家も一日の始まりは、お茶。お湯を沸かし、お茶を入れるところから始まる。おばあは、お茶を飲むとき、湯呑を持ち上げて「とーとぅい(尊い)」と言ってから飲んでいた。
◎ゆったりとした曲調(三線の音が少ない)
などなど。他にも好きな理由はいっぱいある気がするが、そんなこんなが相まって、この歌を聴くとおばあの顔、母ちゃんの顔が浮かび会いたくなり、なだ(涙)が勝手に落ちる。おばあと母ちゃんは、この歌のようというわけではなかったけれど、おばあが亡くなった時、家族、親せきの誰もが、親孝行は、母ちゃんの むてぃ(母のもの・手柄)というのを実感していた。
母ちゃんの米寿の祝いは2年後。
驚く顔と喜ぶ顔を想像しながら、三線の練習に励んでいる。
サイクルロードレース
大和の宮古人(城辺・長南出身)
数年前からハマっている事がある。サイクルロードレースだ。
自転車と云うと競輪?と聞かれるが競輪ではない。一般道を走る自転車競技だ。(ハマっていると云うと私が乗っているように聞こえるが残念ながらテレビ観戦だ。40歳若ければ乗ってみたい気もするが、まー乗らないほうが無難だろう)
ヨーロッパでは100年の歴史があるようだが日本では余り知られていない。と思っていたが意外と ししゅう ぴぃとぅ ぬど やまかさ ううゆ(知っている人が沢山いる)
「あ〜ツール・ド・フランスね、知っているよ」と云われ、んなまがみ すっさんぴとぉ ばがぴとぅい°ぱす°やー(今まで知らないのは私一人だはずよー)去年辺りからは車で走っているとテレビで観た事のあるユニフォーム姿で練習している人を やまかさ みいでぃすゆ(多く見かけるようになってきた)
レースの説明をすると止まらないので省略する。
日本でも、北海道や富士、沖縄、そしてなんと宮古島でもツールド宮古島と称して開催され、関東では宇都宮でジャパンカップが行われている。外国チームも5組程参加され日本の大会としては有名らしい。
直ちに前年度の宇都宮とツール・ド・フランス、ジロデ・イタリアの過去10年間のDVDを購入した。同時に1号からの雑誌も購入。暇があれば、ゆなか がみまい(夜中まで)DVDを観て雑誌も読み漁った。その1冊に前年度の宇都宮大会の記事が詳しく載っていた。其れを読んだが為に此処までのめり込む結果となった。
イタリアのリクイガスと云うチームが選手5人で参加していた。(宇都宮の場合は1チーム5人の参加)その中にバッソと云う名のリーダーがいた。ドーピングで2年間の出場停止があり、停止明けに宇都宮を選んだらしい。良い結果が出なければ引退を考えての参加だったらしいが日本のファンが温かく迎えてくれて3位に入ったことで続ける決心がつき、ファンにお礼がしたいと参加を申し出たとコメントしていた。
次の年には優勝こそ出来なかったが、イタリアやフランス、スペインの大会に参加し上位に名前を連ねていた。(出場停止前はステージ優勝などもあり有名な選手だったようだ。去年の東日本大震災の原発事故の時も参加を渋ったチームが多い中、バッソのチームはいち早く参加を申し出たそうです)
2年前の10月31日。その日は東京上野で宮古のふるさとまつりも開催される日でもあって、上野にも行きたいし宇都宮にも行きたいと1カ月間悩んだ末にどうしても一度バッソに会ってみたいと宇都宮に決めた。
外国は殆どのレースが一般道を走るが、日本の場合は道路状況や交通事情も有るのだろう。運動公園内を周回するコースとなっていた。不慣れな私には幸いだった。なにしろ平坦や下り坂だと場合によっては、60キロ以上のスピードが出る折角の応援も1〜2秒で通り過ぎてしまっては気が抜けてしまう。
その点、周回コースは何度も目の前を通過するので満足するまで応援できた。試合開始の頃は下り坂で観戦していたが、余りのスピードに誰が誰だか確認ができない。色々場所を変えて登坂辺りに移動してみた。選手は辛そうだったが見学するほうは最高。今にも止まりそうで後ろから押してあげようかと思うほどだった。(選手に触ると違反になり選手本人にペナルティーが付く)
最初は小さい声で「バッソさん頑張れ」だったが(日本語です。もちろん)回を重ねるごとに声も大きくなり恥ずかしさも、んざからーん かいとぅび ぴりにゃん(何処かに飛んで行った)んぞうさ むぬ(残念ながら)1年間の疲れが取れず(宇都宮は10月に開催)順位は今一だったが、私にとっては順位などどうでも良い、会う事が出来ただけで満足だ。
昨年はジロ・デ・イタリアで総合優勝した。今年も出場したが、たった一日の不調で逃してしまいガッカリ!現在は7月22日までツール・ド・フランスに出場中だ。
やはり優勝は無理なようで、時々アシストに回っている。もともとリーダーよりアシストの好きな私は献身的にリーダーを助けている姿に感動して応援にも力が入る。でも毎日寝不足だよ〜。石垣島出身の新城幸也君も出場し頑張っている。
失敗が一つある。まともな写真が1枚も無い。ビデオもカメラも持って行ったがカメラを向けていても集中できず、写真はピンボケ、ビデオは自分の足か地面しか写されていなかった。
バッソさん、くぬす°まい んみゃーちよ(今年もいらっしゃいね)。
編集後記
松谷初美(下地・高千穂出身)
宮古は梅雨明け以来、雨が降っていないようですね。ぶーぎ(サトウキビ)は、干ばつの影響がでているようで、しわ(心配)ですね。片や、どうりゃーにゃーん(道理のない)雨が降り、片や日照りが続く。ほんとに、自然は、思い通りにはいかないですね。
それから宮古のこの時季は、なんといってもマンゴーですよねー。今年も実家から送られてきたり、あとは自分でミニマンゴーを取り寄せたりして、近所の友達や職場にもおすそ分けしています。ビワぐらいの大きさからみかんぐらいの大きさまであるミニマンゴー。これまがまた、なんとも、んまーんま(美味)だらよ!みんな喜んでくれるので、鼻高々。どこに行っても自慢しています。農家のみなさんに今年も感謝!んまーんまのマンゴーを すでぃがふー(ありがとうございます)!
さて、今回の くまかまぁ のーしが やたーがらやー?
「宮原第二水辺公園」というところができたんですね〜。豊かで変化のある自然のことや役員をすることによって、地元と公園への愛着がより濃くなっていくアモイさんの気持ちが伝わってきましたね。今度帰ったら絶対行こうっと。「山田橋」もいい歌でしたので「思いで橋」も楽しみです。You Tube でアップされたら掲示板でおしらせしますので、ぜひご覧くださいね。
自分が三線を手にしていることが信じられない気持ちですが、ぴっちゃがま(少し)でも弾けると、うれしくて、始めて良かったなぁーとしみじみ。して、父親と まーつき(一緒に)「なりやまあやぐ」を弾けるようになることも夢みています。あ、「高千穂の佐渡おけさ」も習わんとさいが!
大和の宮古人さんの「サイクルロードレース」を追っかけて心うきうきと熱中する様子楽しそうですね〜。こんなに大会がいろいろあるとはびっくでした。(しかも宮古でも!)登り坂の時は押してあげたいという気持ち分かりますね〜。そしてやっぱり?最後は、オチがありましたね。大和の宮古人さんのそいういうところ大好きというファンも多いはずね〜。ばんまいさーい(私もだよ〜)。
貴方の感想もぜひお聞かせくださいね。
くま・かま掲示板での書き込みもお待ちしています。ぜひ遊びにきてくださいね。
今回まい しまいがみ ゆみふぃーさまい すでぃがふー!
(今回も 最後まで お読みくださり ありがとうございました!)
次号は8月2日(木)発行予定です。
熱中症に気を付けましょうね〜。来月がみ、がんずぅかりうらあちよー。(お元気で〜)あつかー、またや〜。