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宮古島方言マガジン「くまから・かまから」
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くまから・かまから vol.446

2021 6/02
メールマガジン
2019年12月5日2021年6月2日

こんにちは〜。
12月に入ったとたん、ぴしーぴしぬ(寒い)宮古です。
 がんづぅかり うらまずなー(お元気ですかー)?

今号は、2001年の発行から、んなまがみぬ(これまでの)くま・かまを大まかに紹介します。月2回の発行でしたが、その中で特集をした回や、メルマガ以外の活動についても触れたいと思います。18年余りを懐かしみながら、思い返していただければ幸いです。

目次

これまでのくま・かま

■2000年暮れ <メルマガを始めるきっかけ>

友人とメールで宮古の方言を交えてやりとりをしていたら、それが、だいず うむっしで(とても面白く)、当時流行しだしたメールマガジンで交流できたら楽しいのではと思い始める。

■2001年1月 <兄たちに相談>

兄(naichar-shima)とその友人たち(マツカニ、ざうかに)と東京のとある沖縄居酒屋で、方言を使ったメールマガジンをやりたいと相談。「あがい、うむっし(おお、面白い)」「自分たちも方言を何とかしないといけんと思っておった」「やろう、やろう」と盛り上がる。

■2001年2月 <さどやませいこさんへ連絡>

さどやませいこさんへ電話。せいこさんの本「んきゃーんじゅく」に掲載されていることわざをくま・かまで使わせてほしいとお願い。ふたきな(すぐ)「使っていいよ」の返事。

■2001年3月 <ライター依頼>

naicha-shima、マツカニさん、アモイさん。高校の あぐ ぬきゃー(同級生達)菜の花、のりぼー、神童、なー坊、ワタリマリ。それから、さどやませいこさんに紹介してもらった宮国優子さんに依頼。皆さん心より引き受けてくれる。メルマガのタイトルを何にするか悩んだが、ライターの住んでいる場所もいろいろであること。また、いろいろな角度からものを見ることができたらとの思いから「くまから・かまから」と名付ける。

ホームページを立ち上げる。

■2001年4月5日 <創刊号発行>

パンパカパーン!創刊号発行!ライター10名、登録者数27名でスタート。(私は当初 Hatsumi.M というハンドルネームだった)。その頃、ほとんどのライターは、メールをしておらず、手紙やFAXで原稿を送ってもらっていた。(メルマガだけど。笑)読者からの感想メールや掲示板での書き込みは、プリントして郵送で送っていた。

●2001年10月6日 <初のオフ会開催>

普段は、ネットで繋がっているメルマガ。オフ会は、直接会って交流をするというもの。東京中野の沖縄料理のお店「ちむ屋」で開催。ライターと読者が初対面。大いに盛り上がった。

■2002年4月4日 <イサムさんの歌紹介>

下地イサム(当時は勇)さんの方言の歌がテープで出回り、大変話題に。私も だいっず(すごく)感動し、イサムさんにくま・かまで「我達が生まり島」の歌詞を掲載したい旨をお願いしたところ快く承諾。何度も何度も読み涙した。ふるさとの情景が方言でこんな風に表現できるとは。イサムさんはその年の8月にデビュー。その活躍はご存知のとおり。イサムさんの登場は、くま・かまをやるうえでも本当に大きなものだった。方言に誇りを持ち、方言の可能性を感じた。

●2002年8月 <下地勇ミニライブ開催>

くま・かま主催で下地勇ミニライブを東京中野の「ちむ屋」で2日間開催した。ギターの徳嶺勝也と二人でのライブ。徳嶺は、くま・かまライターのnaichar-shima。勇さんの当時のプリデューサー。もといプロデューサー。ゲストには、アガイダンディーズ(マツカニさん、ざうかにさんのユニット)のお二人が登場し、宮古民謡で盛り上げた。会場には、宮古出身だけでなく、内地の方も多くいらして、ライブ終了後の掲示板には、やまかさ(たくさん)の感想が寄せらた。イサムさんファンが、くま・かまも読んでくださるように。

●2003年9月 <図書支援の呼びかけ>

2003年9月10日・11日に宮古島を襲った台風14号(マエミー)。学校図書が水浸しになったニュースを見たくま・かま読者の船底直敬さんより「ホンの気持ちですが」と本の寄贈をしたいがどうしたらいいでしょうという連絡があり、船底さんとくま・かま、『読めば宮古!』の宮国優子さんで呼びかけることに。沖縄県教育庁宮古教育事務所に問い合わせたところ(当時の担当は宮国敏弘先生)「公的援助だけでは賄えないと思うので、喜んでお受けします」との回答。寄贈を一手に引き受け、各学校への配布もしてくださった。その年の12月に1万冊余りの本と70万円以上の図書券と支援金が集りましたという連絡を受け、12月で呼びかけを終了した。宮古の子どもたちの為にという皆さんの気持ちにとても感動した。

■2004年5月6日・20日 <遊び特集>

5月の「こどもの日」に関連して、懐かしい子どもの頃にタイムスリップしてもらおうと企画。2回に分けて掲載。

■2005年5月19日 <100号特集>

創刊から100号繋がったということで「繋がり」をテーマに特集を組んだ。小さな子どもの ぱなす(話)からおじい、孫の ぱなすまで掲載。また、くま・かまの読者の皆さんからくま・かまとの繋がりについて投稿していただいた。

●2006年7月25日 <くま・かま本出版>

メルマガを創刊してから3年、4年が経った頃、本にしてほしいという要望があり『読めば宮古!』を出版したボーダーインクの新城和博氏にお願いをして出版が決定。表紙の写真も含め、懐かしさ満載、面白さ、ユニークさ満載の素晴らしい本に。2000冊刷り、完売した。

■2006年11月16日 <宮古島市歌 掲載>

5市町村合併により誕生した宮古島市。その新しい市歌として、一般公募で砂川健次さんの詞が選ばれた。砂川さんにくま・かまでも是非紹介させてほしいとお願いしたところ快く応じてくださり、掲載となった。方言バージョンもあり、こちらも掲載。

●2007年3月4日 <出版祝賀会開催>

くま・かま本の出版を記念し、宮古のレストランクール(新館)にて、祝賀会を催した。ゲストに下地イサムさん。のひなひろしさん。司会は川満しぇんしぇーという豪華な顔ぶれ。内地からも沖縄本島からも地元からも100名余りがお祝いに来てくださり、ぷからすむぬ やたん(うれしい限りでした)

●2009年2月18日 <「一粒の種」CDリリース>

菜の花が2004年3月4日号に書いた「一粒の種」の詩に下地イサムさんが曲をつけ、それを砂川恵理歌さんが歌いCDとして発売された。その後、テレビやラジオ、新聞などでも取り上げられ、映画にもなった。まさに一粒の種がまかれ、広がっていった。

■2009年7月16日 <200号特集>

200号記念特集として「みやこふつ しりとり」を掲載。関東に住んでいる7名のライターが、うがなーり(集り)、200語のしりとりに挑戦した。四苦八苦しながらも、いひーがあはーと笑いが絶えず、あずーあずの(味わい深い)みゃーくふつのしりとりを完成させた。ところどころ空欄にし、クイズとして読者の皆さんにも挑戦してもらった。まだ読んでない方は、ぜひ挑戦してみてください。

■2011年4月7日 <10周年特集>

創刊号から10年経ったことを記念して、郷土かるたのようなものを関東のライター6名で作成。(実際のかるたではなく、メルマガの中でことばのみ作成)宮古の地名や自然、行事などを五七五調にと挑戦したが、方言では難しいものも。また、音によっては、ことばが探しにくいものもあった。やってみなければ分からないことがあるんだなぁ。

●2011年4月16日・30日 <東日本大震災チャリティライブ開催>

この年の3月11日におきた、東日本大震災。大きな台風の際、宮古の私たちには、本土の方たちから励ましのことばや物資をいただいていた。今度は、私たちがとの思いでマツカニさん、マツカニさんの娘さんと菜の花で民謡ライブを東京東久留米にあった「とぅばらま家」で開催。義援金は日本赤十字社に寄付をした。

■2013年9月19日 <300号特集>

300号特集は「うまかまの みゃーこふつ(あちこちの宮古方言)と題して、地域によって違う言葉の面白さ、奥深さを伝えられたらと皆で集まり、盛りだくさんの内容になった。ライター12名が参加。ところどころクイズもあり、読者の皆さんにも参加してもらった。

■2014年3月20日 <宮古に帰る>

老後は宮古でとは思っていたが、思っていたより早く帰ることに。帰りたいという思いと、まだ東京にいたいという気持ちが揺れに揺れていた。この頃、すでにくま・かまライターの、アモイさん、ざうかにさんは関東から宮古に引っ越していた。そしてその後、マツカニさんも宮古に。(宮古に帰って5年余。今では何十年もいたかのよう。笑)

■2017年11月16日 <400号特集>

400号では「宮古の好きなところ」と題して特集を組んだ。ライタ−や読者の方合わせて12名が投稿。宮古への愛があふれる特集となった。くま・かまライターは、島を離れている人が多い。島を離れて生活する中で、島は心の中に大きく存在しているのが分かる。

●2019年12月現在 <登録者数>
創刊当初は、27名の登録者。現在の登録者は、1001名。有難いことです。

◆これまでのライター紹介

  1. あすなろ(平良出身)
  2. あば本舗(下地出身)
  3. R (下地出身)
  4. アモイ(宮原出身)
  5. カニ(平良出身)
  6. かい(伊良部出身)
  7. キムキム(平良出身)
  8. クイチャーマン(下地出身)
  9. 根間(幸地)郁乃(平良出身)
  10. ざうかに(宮原出身)
  11. さどやませいこ(城辺出身)
  12. 下地茜(城辺出身)
  13. 神童(島尻出身)
  14. 友利志麻子(城辺出身)
  15. naichar-shima(下地出身)
  16. 菜の花(伊良部出身)
  17. なー坊(上野出身)
  18. のりぼー(平良出身)
  19. 羽地みなと(平良出身)
  20. ひさぼう(平良出身)
  21. ビートルズ世代のサラリーマン(平良出身)
  22. マツカニ(上野出身)
  23. 松谷初美(下地出身)
  24. みしん(池間出身)
  25. 宮国 勉(城辺出身)
  26. 宮国優子(平良出身)
  27. Motoca(平良出身)
  28. 大和の宮古人(城辺出身)
  29. 與那覇淳(七原出身)
  30. ワタリマリ(上野出身)

編集後記

松谷初美(下地・高千穂出身)

思い返すと、本当にいろいろなことがありました。メルマガ以外のこともみんなで盛り上がりながらやりましたねー。皆さんからたくさんのことを学ばせてもらいました。改めて、くま・かまを続けることが出来た幸せを実感しています。

上記以外にも伊良部特集や与那覇湾特集などもやりました。また、シリ−ズとして「みゃーくふつ講座」「ばんたがやーぬつかふ」「お店紹介」「人物紹介」「一行詩」などもやりましたね〜。取材にご協力くださいました皆さん、たんでぃがーたんでぃ〜〜。

ライターは30名。書いてくれるライターがたくさんいたから続けられたくま・かまです。同じ宮古で生まれ育ちながら、個性はそれぞれで、魅力あふれた皆さん。その人にしか書けないものをたくさん書いてくれました。まーんてぃ すでぃがふー!

また、投稿もたくさんいただきました。武島玄正さん、山雀タヌキさんア、イラブyouさん、π里生さん、宮国透、しもじよしおさん、宜野湾ぬ清さん。また、ふくうさんは感想をずっと書いてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。たんでぃがーたんでぃ〜〜。

次号は最後のくま・かまです。皆さんからの投稿を掲載いたします。宮古のこと、宮古方言のこと、くま・かまの想い出等々、書いて送ってください。締切は、12月15日です。やまかさのご応募お待ちしています。

今回まい しまいがみ ゆみふぃーさまい すでぃがふー。
(今回も最後までお読みくださりありがとうございました)

次号は、12月19日(木)の発行予定です。
今日も良い一日でありますように!
あつかー、またいら〜。

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