みなさん、こんにちは〜。
きゅうまい(きょうも)、いろとりどりの品ぞろえどー。
ぬかーぬか ゆみふぃーさまちよー(ゆっくり読んでくださいねー)。
電車の中の違和感
菜の花(伊良部町出身)
電車の揺れにまかせて本を読んでいると、やらび(子ども)のぐずる声が聞こえてくる。 見ると、母親にぶら下がるようにしがみつき半分泣き声の小さな女の子がいた。2〜3歳位だろうか。その横には6〜7歳位の男の子がリュックを背負って立っている。親子で出かけた帰りのようだ。
疲れたのだろうか、眠いのだろうかと思いながら「どうぞ座らせてあげて下さい」と言って私は立ち上がった。母親が返事する間もなく、男の子はサッと席に座り、リュックから玩具を取り出した。それを見た女の子は母親に抗議の訴えをしながらなおもぐずる。母親はうんざりしたように女の子に向って「しかたないでしょ!お兄ちゃんが先に座ったんだから」と言い返す。それを耳にした私は、えー?そんなもんかあ?と思いながら視野の隅でこのきょうだいの様子を追う。
女の子はお兄ちゃんの前で席を換わってほしいと頼みながら泣いており、お兄ちゃんは知らん顔でゲームに夢中だ。母親は黙ったまま。私がこの母ならお兄ちゃんに「小さい子を座らせてあげなさい」と言うよ〜と思いつつも、子育ての考えはその家庭や親のもの!と自分に言い聞かせた。
周りの反応はどうだろうと見ると、このきょうだいの周囲は大人ばかり。子どもの泣き声にも全く反応しない年配のおばさん(孫はいないかー?)チラチラと二人を見るおじさん(気になるなら席譲ればいいのによー!)携帯電話の画面から目を離さないお姉さん(おーい!聞こえんかー。)と叫びたくなる。ものすごい違和感を感じる。
この場面がもしも島で起こったら・・・
まず母親に向って「はぁい!やーぷりうやろ!なすかに かなすっふぉーのーしぃ すてぃうふが!(ちょっと!あんたはバカ親か?生み難い大切な子をどうして放っておくかぁ!)」と諭し、それから手を広げて女の子を抱き上げ「あがい〜!つんだらーさぬ かなすっふぁー。(まあー。可愛そうな愛しい子どもだねー)おばあが抱っこしようねー」と言って膝を揺すりながら、あやぐ(歌)のひとつでも歌ってやっただろう。お兄ちゃんには「にぃにぃは強ーいから今度からは妹を座らせなさいよー」と言うだろう。まだ島にいた頃、おばあ達のそういった行動をバスの中で、平良への船の中で何度も目にした事がある。もちろんお互いに面識などなくてもおばあはやる。 時も場合も考えず、あつかましいほどのお節介をする島のおばあ達だけど、生きていく知恵と人としてのあり方を態度で示す姿は、凛としていて潔よさすら感じた。
島は人間の関係性が近いから出来たのかも知れない。医者もいない時代の島で、子どもを生んで育てるということは容易じゃなかったと聞く。幼い命が消えないようにと島の人々は助けあってどこの子どもをも育んできたのだ。子どもに対する擁護が人一倍強いのも頷ける。そして、そのことで若い母親たちはどれ程救われてきただろうか・・・。
電車を降りながら振り返ると、まだ女の子がぐずっているのが見える。違和感だらけの空間に居ても結局私も何も言えなかった、何もしなかった・・・。周りの人と同じだった。自分の在り方にさえも違和感を感じる。
島のおばあ達のようになれる日はいつか来るんだろうか・・・?
ミャークフツ講座 漢字で書くミャークフツ編
ひさぼう(平良市西仲出身)
さて、次の漢字は、ミャークフツで何と読むでしょうか?
1.温々 | 2.冷々 | 3.網ー火照り | 4.目熱り 目熱り | 5.欲強者 |
6.病弱者 | 7.神響み | 8.家響み | 9.槍声 | 10.朽ち歯 |
11.掻く木 | 12.真砂 | 13.女夫ら | 14.姪甥 | 15.睦ら |
16.囃し栄え | 17.黄大根 | 18.招く木 | 19.九年母 | 20.彼 長 日 |
21.赤ら 影 女 | 22.怪 | 23.姉子 | 24.空灰 | 25.尾亀小 |
26.摩尼珠 | 27.拍子 | 28.兄者 | 29.有りと、諸と | 30.弥 大事 |
1.「温々」:ぬふーぬふ、又は、ぬるーぬる、
温(ぬく)い。又は、ヌルユー(温湯)のぬる。 人の場合、心がウルウル、とも。
NUKUI(ぬくい)は、K→Fから、NUFUになる。
(例)KUSA(草)→FUSA。KUSURI(薬)→FUSUI
KUSI(櫛)→FUSU。KURO(黒)→FFU
2.「冷々」:ぴしーぴし
ミャークフツには、Hはなく、H→Pになる。
(例)HA(歯、葉)→PA
3.「網ー火照り」:あんぶてい
頭にできた、おでき跡のひかり具合が、ちょうど網の目が火照っているように見える。
4.「目熱り 目熱り」:みぷとーみぷと
眩しいこと。目(ME)→MI
熱(ほとおり)HOTOORI→PUTUU
5.「欲強者」:ゆくずーむぬ
欲の強い人
6.「病弱者」:びょーざむぬ
病弱な人。
7.「神響み」:かんとぅゆむ
神鳴り。雷。「響(とよ)み」は、あたりに響くほどの音をたてる意味。
8.「家響み」:やどぅゆむ
隣り近所に聞こえる程の音を立てる夫婦喧嘩、親子喧嘩など。
9.「槍声」:やぐい
ヤグイヤ シー バミキ ウズ(大声でわめいている)などと言う。
とがった腹立ち声、を意味する「槍声(やりごえ)」の転訛。
YARIGOE→YA(RI)GUI。 RIは脱落。
10.「朽ち歯」:ふちばー
虫歯。KUTIBA→FUTIBA
11.「掻く木」:っふぁつ
鍬(くわ)。もとのことばは、「掻く木」とのこと。
カニ(金、鉄)が入って来るまで、草根や土は、木で掘っていた。
KAKU KI→FAFUTSI→FFATSI
12.「真砂」:んなぐう
砂は、古語では、MASAGOとか、MANAGO
これから →NNAGUと転訛
13.「女 夫 ら」:みゅうとぅら
め、をと、女、夫、→ME WOTO→MI BUTU→MJU:TUら
ら、は接尾語。
14.「姪甥」:みゅうーず
MEI OI→MI UZ→MJU:ZU
15.「睦ら」:うつざ
親類。睦々しい者たち。MUTU RA→U TSU ZA
仲睦まじい、親しい間柄を、ウツーウツ という。
ざ、は接尾語。
16.「囃し 栄え」ぴゃーすぱい
おだてられて、ますます調子にのること。また、そういう人のこと。
囃し、栄え HAYASI HAE→PAYASI PAI
17.「黄大根」:きだんくに
人参。黄色い大根、に見えるから。
ただ、大根は、おほね→UPUNIだから、
それなら、キ ウ プ ニ ではないかという疑問あり。
それでも、キダンクニ!!
18.「招く木」:ぶうーぎ
砂糖キビ。甘い汁で蟻などを招き寄せるから、招く木(WOKUKI)と
いう。五十音のわ(W)行は、ミャークフツでは、ば(B)になる。
(例)
我(BA)、我れ(BAN)、
忘れる(WASURERU)→BASSIRU
酔う(ゑう、WEU)→BJU:、
植える(うゑる、UWERU)→IBIZ
叔父(WOJI)→BUZA、叔母(WOBA)→BUBA
踊る(WODORU→BUDUZ、招く木(WOKUKI)→BUUGI
招き鷹(BU:GI DAKA) 以前、鷹(サシバ)を自由に獲っていたころ、木の上にこのオトリを置いて、鷹を招き寄せたという。また、海やカーで洗濯するとき、ゆすぐことを、BU:GI ユスキ と言ったらしい。ゆすぐ場合、向こうに広げて投げ、手繰り寄せるようにするから。
19.「九年母」:ふにず
KUNENBO→KUNIVU→FUNIZ
九年母:インドシナ原産のみかんの一種。南中国を経て、沖縄に伝わったという。「ゆさらびぬ鳥がまよ」という歌の中に、ふにずぎ(木)ーという歌詞がでてくる。
20.「彼 長 日」:かなーがい
ずっと前。
21.「赤ら 影 女」:あぱらぎみどん
AKARA KAGE MIDUM→APARA(KA)GI MIDUM
「あから」とは、古語で美しい容貌のこと。あから をとめ。(古事記)
22.「怪」:ぴるます
不思議、珍しい。古語で「しるまし」の転訛。
23.「姉子」:あんが
姉。ANEKO→ANGA。長姉は、ウプアンガ。末姉は、アンガガマ。
間の姉は、名前にアンガをつけて、菊アンガ、静アンガ。
24.「空灰」:からぱず
灰のこと。複合語。
他に、赤血(アカツ)、鼻頭(パナジ)、耳羽(ミンバニ)など。
25.「尾亀小」:ずうーみが
おたまじゃくし。尾の長い、亀に似た小さいもの。
DZU:GAMI GAMAの転訛
26.「摩尼珠」:まんじゅう
パパイヤの実。
仏教語で、形が「宝珠」に似ているので、マニジュが、マンジュウに。
27.「拍子」:ぴょーす
拍子々、折々、ときおり。
ピョースンナ アスピガ クー(たまには、遊びに来い)
28.「兄者」:あざ
兄。A(NI)ZA 兄者人の略。
29.「有りと、諸と」:あずとぅ むずとぅ
すべて、ある限り。
〜 ムチクー(あるものぜーんぶ、持って来い)
30.「弥 大事」:んにゃ、だいず
「弥(いや)」は、いよいよ、ますますの意味。
IYA→INYA→NNYA
I→Nの例。IYA(嫌)→ NBA
絶対いやだ→AKA NNBA
#参考文献:下地一秋著「宮古群島語辞典」
以上の、漢字・かな交じりはすべては、下地一秋著「宮古群島語辞典」から拾い上げたものです。“一見不可解なミャークフツも、その正体(原形)は、すべて古いヤマト言葉から転訛した語である”と著者は、この辞典(本)で言い切っている。ミャークフツに関心ある人にとって、この辞典に、次々出てくる「転訛の法則」は正に「伝家の宝刀」です。それにしても、こういう辞典を一人で書き上げた下地一秋、恐るべし!
第21回全日本トライアスロン宮古島大会
松谷初美(下地町出身)
21回目にして、初めてトライアスロンを見ることとなった。ふるさと宮古でこんな だいばん(大きな)大会が、21年も続けられるエネルギーとはなんなのか、感動と絶賛の嵐を受けるのはなぜ?そんな想いを胸に、みゃーくんかい。
大会は、宮古広域圏事務組合と琉球新報社の主催で行われ、選手の参加定員は、1500名。住民の熱い応援と、約5000名のボランティアがこの大会を支えているようだ。住民の10人にひとりが大会運営に協力していることになる。
さて、その競技だが、宮古島大会では、スイム(3キロ)、バイク(155キロ)ランニング(42.195キロ)となっている。それぞれに制限時間があるが、総合制限時間は14時間。すとぅむてぃ(朝)7時半にスタートし、ゆさらび(夜)の9時半までゴールしなければならない。まーんてぃぬ やぐみ 競技やっさー(本当に大変な競技だねー)。
大会当日は朝から曇り、時々雨が降っていた。スタート地点の東急ホテルには、朝早くからスタッフ、ボランティア、選手が詰めかけ、腕に番号をマジックで書いたり、リストバンド(細いベルトでひとりひとりにはめられる。個人の情報が入っていて、このバンドをそれぞれのゴールの際、機械にタッチしてタイムを残す)を腕にはめたりとスタート前の緊張感が少しずつ高まっていた。当日出場したのは、1.295名。
ウエットスーツを着たアスリートたち。海にはレスキューのボランティアの人たちが待機。空には、3機のヘリコプターも旋回していた。そして、7時半の合図とともに大会が始まった。最初のスイムは、制限時間が1時間50分。次々と選手が上がってくるなか、間に合わない選手もいた(6名)。しかし、会場は、最後の選手が泳ぎ終わるのを固唾を飲んで見守り、大きな拍手で迎えた。最初に感動した瞬間だった。
スイムが終ると着替えて、競技はバイクに移る。宮古を一周半。各コースには、エイドステーション(食料や水分の補給所 バナナやおにぎり、サンドイッチ、水、コーラ、スポーツドリンク、お茶などがある)が設けられ、約1000名のボランティアがいる。自転車走行中に、水や食料を渡すのは、だいず難しい。1回で渡せないことを考えて、何人もの人が並んで手を差し出す。うまく渡せた時には、満面の笑みと安堵感があふれ出る。選手も受け取ると「ありがとうー!」とお礼を言っていた。
雨は上がったが、今度は風が強くなり、バイクでの池間大橋のあたりは、大変だったようだ。バイクの到着が遅れているとFM宮古のアナウンスが移動中の車のラジオから流れてきた。しかし、そのうち続々と平良市陸上競技場横にゴール。今度は、ランのスタートだ。バイクで時間に間に合わなかったのは、24名。
ランに入ると、選手にも疲れがだんだんと出てきて、走るペースがゆっくりとなってきた。沿道には、応援するたくさんの人々。旗や横断幕を振って応援する人、手作りの鳴り物をならす人、ご近所の人たちが集まって など、応援する形はさまざまだが、「ワイドー」、「頑張ってください」「さーてぃがんばりよー」と声をかける。中には、選手名簿を持ち、ゼッケンを見ながら、名前を探し、呼びかける人たちもいた。選手も重い足を引きずりながら、「ありがとー!」「頑張るよー」「おー」など応えている。
沿道の地域では、それぞれ特色のある応援が繰り広げられた。城辺保良の折り返し地点では、保良の子どもたちによるヨンシーの踊り。上野村役場前では、宮琉俗太鼓の踊り、西原では、西原クイチャーなどで選手を励ましていた。
午後になると、ぴしーふ(寒く)なってきて、エイドステーションでは、温かい飲み物を欲する選手が増えてきた。体力もかなり消耗している。小学生のボランティアが多くいた鏡原のファミリーマート前のエイドステーションでは、子どもたちも寒い、寒いと言いながら、それでも一生懸命、お茶や食べ物を差し出していた。受け取った選手にも、受け取らない選手にも、「頑張ってください」と声をかけ、「ボランティは楽しい。来年もまたやりたい」と話していた。この子たちには、生まれたときから当たり前のようにトライアスロン大会があった。お兄さんやお姉さん、大人たちがボランティアとして働く姿を特別なことではなく見てきたのだろう。気負いのない姿が頼もしく見えた。
陸上競技場では、次々とゴールが切られていた。今年のトップは、7年ぶりの日本人選手だった。会場には、宮古テレビの大画面が設置され、ゴールする選手の顔がアップで映し出されていた。最後は、家族や友人たちと一緒にゴールする選手が多い。この時が選手にとって一番うれしい瞬間となる。頭には、ボランティアの人たちの手作りの花冠が輝いていた。
陽もとっぷりと暮れ、タイムリミットの9時半が刻々と近づいてきた。まだまだゴールまで遠い人もいる。しかし、収容車には乗らず、黙々と歩いている人たちもいた。
9時半になると、会場入り口の門が閉められる。たとえあと1分で到着する人がいても閉められる。閉められた直後は、観客から、「開けれ」コールが続いたそうである。門は決して開かないのを、知っているけれど、今到着した人の気持ちを考えると「開けれ」コールをせずにいられないのだと思う。なだ(涙)が出そうになった。ランでタイムアップになった人は、54名。完走した選手は、1,211名となった。
選手のみなさんの過酷な競技への飽くなき挑戦。それを支えるスタッフの皆さん、ボランティアの人たち。感動をたんでぃがーたんでぃー。この秋に市町村合併をするため、広域圏事務組合としての開催は、最後となった。特に ぱすーみ(始め)の方から関わった人たちの想いはひとしおのようだった。
ボランティアの人たちの、自分の仕事をせいいっぱいする姿、そして、何より、選手のみなさんを応援する気持ちが素晴らしかった。約5000名のボランティアの仕事はさまざま。しかし、みんなの気持ちは、ぴてぃーつ(ひとつ)だ。運営する側の細かな配慮は、もちろんのこと、それぞれの部署も、各自治体や団体、企業、個人が責任、誇りを持ってやっているのが伝わってきた。小さな社会の良さである、横のつながりの つーさ(強さ)と、大変な時は、お互いさまの精神が、結束を高めているように感じた。この想いは、熱く、尊く、重い。ここに宮古のパワーを感じた。
この大会が絶賛されたり、また来たいと思わせる理由が分かった気がした、初めてのトライアスロン大会だった。
ずるずるずる
神童(平良市出身)
嘉数君は大の犬好き、島尻出身!自動車修理工場に勤める好青年。
このところ自動車の車検修理が立て込んで、休暇のとれない日々を送っている。今日は、今日とて、前日の おとーり すんびゅーい(酩酊)がたたって、見事なまでの「ぬっち(二日酔い)!」胃袋をひっくり返して、ママレモンで洗いたい、頭の鉢を割って脳みそを ぴぐるみず(冷水)でじゃぶじゃぶーとしたい嘉数君。朝の日課、ジョンの散歩もままならない。
ジョンは生後5年のドーベルマン。嘉数君の言うことを全然聞かない「ふぅすぅぐどぅん(超愚鈍)犬」。この間なんて、散歩の途中に野良猫を追いかけようとはしゃぎ回るジョンと綱引き。猫が反転して逃げるとジョンも反転。綱を思いっきり引いてた嘉数君、右手が顔面に戻ってきて強打。右目を中心に痣ができた。原因は、なまたらーん(出来の悪い、お馬鹿な)ジョン。でも、顔面をどついたのは間違いなく嘉数君の右手。人気のない早朝の路上でうずくまる嘉数君。阿呆のように飛び跳ねるジョン。ほほえましい光景!
今日は、とてもじゃないけどジョンの散歩は無理。頭が、がんがんする。何より体力がない。して、日曜日だというのに仕事。時間もない。一計の嘉数君。名案がひらめく。島尻から市内城辺街道沿いの職場まで軽トラでジョンを引っ張っていくことにする。軽トラにジョンを縛って時速20kmで散歩させよう。職場まで約10km。30分で出勤できる。
いつもより早めに家を出た嘉数君。ときおり、バックミラーでジョンを確認。部落はずれまで来ると やーむとぅ(実家(父の))のカマドおばあが手を振ってくれた。「おばあ」と声をかけて20kmで走行。南静園の手前までくると3軒隣のメガおばあが手を振っている。「おはよー!」元気に挨拶する二日酔いの嘉数君。挨拶しながら暖めていたギャグを思い出す「杉山清孝がメガとドライブ」一人受けまくる嘉数君。
バックミラーでジョンを確認。バックミラーの死角に入ったジョン。姿が見えない。そのかわりに、おそろしい形相で軽トラを追いかけてくる、メガおばあがバックミラーに映る。鎌を振りながら軽トラを追いかけてくる。腰が曲がってるメガおばあが走っている。NHKのど自慢大会で腰が90度に曲がったおばあが入場行進して、うつむいたまま足踏み手拍子をして鎌を振ってるような格好だ。(どんな格好?)
不審に思った嘉数君。軽トラを止める。ジョンが血だらけで寝ていた。人間と違って足が四本だから、足が絡むんだな。ずっこけたジョンをそのまま引きずったのだな。ずるずると。必死の介抱で一命を取り留めたジョン。元気になったころ、宮原の知り合いにあげることにした。宮原に連れて行かれたジョン。2週間後に餅を喉に詰まらせてあえなく絶命。犬は車で引きずっても死なないけど餅を喰わすのは駄目みたいだな。
テレビで放送してた。よく、年寄りが餅を喉に詰まらせて救急車騒ぎになるけど、無理にとらないほうがいいんだってな。かえって押し込んだほうが助かるらしい。(掃除機で吸い出したりとかするらしいけど。)押し込む場合は、指とかじゃなく棒状のもので押し込む。中でも長ネギがお薦めらしい。喉を傷つけないし。長いし。でも、犬にネギを喰わすと、これまた駄目なんだな!ジョンに合掌!
お便りコーナー
神奈川県在住 ジャニスさんより
<あんたがわかる>
初美さん こんにちは。今回(vol.97)のくまかまの話題 うわがどう〜 のことについてです。
実はわたしも一番最初に今の旦那さんに言われたときには、こっちが相談してるのに、突き放さたかんじで冷たい言い方だなと思いましたよ。でも、何回かいわれてるうちに 好きに(?)っていうか、良い意味を含んでるな、と思うようになった言葉です。
相手を信用してるから、「あなたの思うようにやってみなさい」と言えるんですよね。こういわれて育った宮古の子は、自分で考えることが自然に身につくんだと思いました。
親が毎回そこまで考えていているかというと、(ええい、めんどうだ。あんたがわかるよ!)と、突き放しても、子供は考えざるを得ないですよね。と、以前から思ってた私は旦那さんのいとこに、「あんたがわかるって、子育ての上で、とってもいい言葉だと思う。」と言ったら、「その言葉を言われるとすっごくこわいーと思ったよ。」って、言ったことが、そのまま自分に返ってくるんだから、そうですよね。
私が、良いな、と思ってた言葉のことが書いてあって、なんだかメールしましたが、文才はないし、宮古の言葉では書けないし、なんかボヤーッとした感じになってしまいましたが、我が家では、三人の子供に向かって言っていますよ。
※「うわがどぅっしゅー(あんたが分かる)」をお子さんたちに使っているんですねー。お便りコーナーで紹介していいですかーとメールを出したら「あんたがわかるよー」と返事をくれたジャニスさん、っずみ(ナイス)です。たんでぃがーたんでぃ〜。これからも使っていきましょうね〜。
編集後記
松谷初美(下地町出身)
今年の春は、のーてぃにゃーん(なんとなく)、落ち着きのない気候ですね。いつがみまい(いつまでも)、寒さが残っているような気がします。みなさん、がんずぅーやしーうらまずなー(お元気ですかー)?
さて、vol.98は、のーしがやたーがら(いかがでしたか)ー?
電車の中での気になることは、やまかさありますねー。菜の花が最近経験した ぱなすでした。ぴとぅぬ っふぁふぁ まい(他人の子どもも)どぅが っふぁまい(自分の子どもも)、同じように考える島の人たち。でも、私も黙っていただろうなーてぃど うむう(思う)。
漢字で書くミャークフツ編、いくつ読めましたかー?見てすぐ、すっさいーっすさい(分かりやすい)のもありましたが、私には、なかなか読めないのもありました。「九年母」:ふにずの 解説にはびっくりですねー。『宮古群島語辞典』を解体し、分かり安く届ける、ひさぼう講座でありました。
はい、またまた神童の愉快な仲間の登場です。会社で読むと、笑いが止められず、ぴんなぎみーしー(変な目で)見られますので、ご注意を!すんびゅーい(酩酊)するまで飲むなという ぱなす(話)ですね? 違うか、犬に餅をあげたらダメというお話でした!?
トライアスロンのことをいつか書いてみたいと うむいーうたーすぅが(思っていましたが)、あれだけの大会を短い文の中で紹介しようというのは、無理がありますね。まだまだ紹介しきれないことが だう(たくさん)。いつか特集ができればなと思っています。ボランティアに参加されたことのある読者のみなさんもたくさんいると思いますので、その際は、ぜひ投稿してくださいねー。
今号の感想 まい まちうんどー(お待ちしていますよー)。メールでも掲示板への書き込みでも大歓迎!!よろしくお願いします。
次号は、5月5日(木)発行予定。おっ、子どもの日さいがー。
遊びの話もあるはずよ。どうぞお楽しみに!あつかー、またいらー。