くまから・かまから Vol.14

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台風21号は、だいずばかーずの(大変な)爪あとを残していったようですが、自然の猛威には唖然としてしまいます。まーんてぃ、うとぅるす(本当に恐い)後片付けが大変だと思いますが、休憩のお供に「くまから・かまから」は、いかがでしょう。

『屋号のぱなす(話)』

ワタリ マリ/著

私の育ったスマ(部落)には、それぞれの家に屋号がついています。多分、他のスマもそうでしょう。ノーチガ アンチヌ ヤゴウヌ ツキイターガライ (どうしてそのような屋号がついたのでしょう)面白い屋号がたくさんありますので、紹介しますね。

〔ザーバタ〕
「座」と言ってスマの人たちが集まる中心となる場所の側の家

〔ブンミャーマイ〕
ブンミャー(公民館)の前の家

〔カーバタ〕
カーとは、井戸やため池、沼などのことでそこの側、端。

また、昔の人はそこのご主人の特徴やくせを捉えるのがとても上手で、それが屋号となったのもたくさんあるそうです。

〔ヤイガニヤー〕
ヤイガニとは、痩せているということ、ヤーは家。

〔クータガニヤー〕
太った人の家。太った人は、クータクータと歩く!?

〔ウプミーヤ〕
大きな目の人の家。

〔ミーガマヤー〕
小さい目の人の家。

〔ナキ゜ダンヤー〕
泣き虫の家。

〔ニュウニュウヤー〕
居眠りをする人の家。

〔ガグヤー〕
天然パーマの人の家。

〔ンーブヤー〕
ンーブとはおヘソのこと。おヘソが大きかった!?

あるいは、名前をそのまま方言でいう屋号もあります。この方言の名前がまた味わい深くてズミーズミ(とてもいい)です。

〔徳さん〕
トゥガガヤー。

〔石殿さん〕
イストゥニヤー。

〔真多根さん〕
マダニヤー。

〔加根おじさん家〕
カニガマヤー。

他にも私には、そう簡単に理解できそうもない屋号もたくさんありますが、せっかく昔の人たちが付けた屋号です。ずーっとアトガミマイ(後の世代まで)引き継がれていくことを願っています。

ハーイ、ウワタガヤーユバー ノーチガアイ゜リャー
(ねぇ、あなたの家は、なんていうの?)

『宮古のことわざ』

[ 鷹ぬ舞ぅちかぁ 烏まいどぅ舞う ]

タガヌマゥチカァ
ガラサマイドゥマゥ

寒露の頃、渡り鳥の鷹がやってきて、島の空を覆うほどに舞う。それにつられて烏も舞うのを見てこのことわざが生まれた。真意は、自分の能力をわきまえず、人まねをしようとする人のこと。

んきゃーんじゅく 佐渡山政子/編 より 

『東里真中(アガス゜ザトゥンナカ)ドウカッティ解説』

マツカニ/著

しばらくぶりヤッスゥガ ンーナゾウゾウシィ ウラマンナ?
(しばらくぶりですが、皆さんお元気ですか?)

ピョースンナ ミャークヌ アーグゥマイ キスキャーミーミー アイジャー ミーミー ウラマンナ?
(たまには、宮古の唄も、聞いてみたり唄ってみたりしていますか?)

今回は、東里真中という宮古民謡バラードの名曲です。

  1. アガス゜ザトゥンナカンヨー(ホーニャーホーイ)
    ドゥヌグシク(サーユイサー)ンナカンヨー(チュラヨー)
    (東里真中に自分の城の真中に)
  2. ヤピュルミャーヤー パギャスゥミヨー
    トゥス゜ユミャーヤー パギャスゥミヨー
    (八尋づつ耕して 十尋づつ耕して)
  3. ヤピィルミャーヌ ンナカンヨ トゥス゜ユミャーヌ ンナカンヨ
    (八尋づつの真中に 十尋づつの真中に)
  4. フニリャギーヤ イビワーシヨ カバシャギーヤ サシワーシヨ
    (みかんの木を植え育て 香ばしい木を差し育て)
  5. イビワーシヌ ヤーニドゥスヨ サシワーシヌ ユヌリャンヨ
    (植え育てた来年、差し育てた翌年)

<ドゥカッティ(自分勝手な)解説>

守姉(子守りをする女性、ここでは女の子)達が東里で八尋か十尋づつを自分たちの城に見立て、その真中にみかんの木を植え、大きく育っていくのを楽しみにしている様子が唄われています。

5番以降の詩では、守子の成長とみかんの木の成長を重ね合わせて、世の中を代表する人になってほしいと唄われています。

注:ヤピスルミャー

八尋づつ(尋は長さを表す。一尋は約1.5メートル)、バキミャー(平等に分ける)、ナカーズミャー(平等に配る)を考えると、ミャーは「づつ」が適当だと思います。一尋は両手を広げた長さで守姉である女の子の八尋は2?3メートル四方くらいでしょうか。

この曲は、ほのぼのとした曲調で、心の奥に封印された懐かしさみたいなものが感じられる良い唄ですよ。

あんっからまた次んいら(それでは、また次回に)

『ミャークフツ講座 食べ物編』

ざうかに/著

  • シームヌ = ホルモンの入ったお吸い物
  • ナマス = 刺身
  • ソウミンブッティラ = 焼きそうめん
  • チキナ = つけもの
  • サタパンビン = サーターアンダギー
  • ンーパンビン = 芋のてんぷら
  • マンジュウイーキ゜ = パパイヤ炒め
  • ピンザ汁 = やぎ汁
  • ナビパンビン = 宮古風お好み焼き
  • カマブク = 蒲鉾
  • ジュウシャマス゜ = 雑炊
  • ユゥ = お粥
  • スゥバ = そば
  • ジュウーシャミス = 炊き込みご飯
  • アワンツ = 油みそ
  • タチズル = 沖縄式インスタント味噌汁
  • ンーターキ゜ = 芋をつぶした物

(例)ゆぅ う にーふぃーでぃな(お粥を作ってあげようか)

『編集後記』

Hatsumi.M

ばんたが(ウチの)屋号や、「ぱいにゃー(南の家)」。平凡すぎますね。どうせなら、「うむくとぅやー」(頭が良い家)とか「うやきやー」(お金持ちの家)とか付いたらよかったなー。ありえないか

うちの明治生まれのおばぁも近所の子の子守りをしたそうですが、子守りをしてもらったというおじさんが「あんがー」(お姉さん)と言ってよく訪ねて来ました。80・90歳になっても「あんがー」と呼ばれるっていいですね。おばぁも子守りをしながら「東里真中」を唄っていたかも・・・。

♪たんたらりらりらたんたんたん《簡単「あわんつ」の作り方》

  1. フライパンをよく熱し、三枚肉を細かく切って油がでるまで炒めます。
  2. 1.に砂糖と味噌を入れ炒めます。お好みによってゴマやピーナツバターを加えると風味がでます。
  3. あつあつのご飯にのせて召し上がれ。

分量はそれぞれの家庭のお好みでやってみてください。おにぎりの中にいれても上等さぁ。

さーて、次回は、11月1日(木)発行です。