お通夜は何時から?一般的な開始・終了時間や遅れる場合の対処法

一般的な葬儀について
お通夜は何時から,遅れる時の対処法

お通夜に参列する場合、開始時間と終了時間が気になる方もいるかもしれません。今回は、急な訃報を受けてお通夜に参列することになった際の、時間の目安などについて解説します。遅刻しそうな場合や、お通夜に必要なマナーについても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

お通夜と葬儀の連絡が来たら確認すること

お通夜と葬儀の連絡が来たら確認すること

訃報の連絡は電話や葉書、メールなどさまざまな形で知らされます。ご遺族との関係性によって伝わり方は異なりますが、いずれにしても案内が届いたら記載されている内容をしっかりと確認しましょう。通夜や葬儀の開始・終了時間など、とても大切なことが記載されています。

(お葬式の案内状に記載されている内容の一例)

  1. 通夜と葬儀の日程
  2. 開始時間(受付時間)や終了時間
  3. 斎場の名前と場所
  4. 宗派
  5. 喪主の名前、連絡先

案内状には故人の宗教や宗派が記載されている場合もあり、どのような葬儀が執り行われるか知ることもできます。宗教や宗派によって、不祝儀袋(香典袋)や焼香の内容が異なるため、お葬式の日程と同様にしっかり確認しておきたいポイントです。

お通夜の開始時間と終了時間

一般的なお通夜は早くて17時頃、遅くても19時までには開始されます。その前に受付が何時から始まるのかも確認しておきましょう。ほとんどの場合30分~1時間程前に受付が始まります。

お通夜の終了時間については地域や宗派によっても異なりますが、開始から1時間〜2時間後に閉式になることが多いです。ただし、「通夜振る舞い」のお誘いがある場合は、通夜終了より1時間程会食を行います。

通夜振る舞いとは?

通夜振る舞いとは、主に関東に見られる葬儀風習の1つです。ご遺族が参列者をもてなすため、寿司やオードブルなどの食事を振る舞います。食事をいただくことで故人への供養になると考えられているため、ご遺族からご案内があったら出席しましょう。

関西では通夜振る舞いの風習はあまり見られません。通夜が終了したら一般参列者は速やかに帰宅し、近親者のみで食事を済ませることが多いです。

お通夜に遅れそう…途中参列はしてもいい?

お通夜に途中参列してもいいのか

「開始時間を勘違いしていた」「交通事情で到着が遅れる」など、お通夜の受付時間に間に合わない事態が起きたらどのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、お通夜に遅れて参列する際の注意点について解説します。

遅れて参列する

お通夜・お葬式共に、開式時間には着席している必要があります。遅れて参列するのはマナー違反にあたるため、時間厳守を心がけましょう。どうしても遅れる場合、1時間程の遅刻なら焼香のタイミングに間に合う可能性があります。

しかし、2時間以上の遅刻の場合、到着するのは参列者が帰宅する頃になります。 斎場によっては式場の使用時間が決められているため、遅い到着はご遺族に対しご迷惑を掛けることになります。分かった時点で速やかに斎場に連絡を入れ相談しましょう。

早く到着するのもNG

反対に、受付時間よりも早く到着するのもマナー違反になります。ご遺族にとってお通夜の前は、 故人とのお別れの準備で最も忙しい時間帯です。一般の参列者があまり早い時間から駆けつけてしまうと、多忙なご遺族に余計な負担をかけることもあります。

結論としては、やはり受付時間の中で斎場に到着するのがマナーだといえるでしょう。

お通夜の流れ

ここからは、一般的な仏式のお通夜の流れをご紹介します。

斎場に着いたら

お葬式に参列したことがない場合、どのような流れで受付を行うのか疑問に思う方もいます。こちらでは、受付から式場に入るまでの流れを詳しくご紹介します。

まず、受付に到着したら、受付係に挨拶を済ませ香典を渡します。香典袋はむき出しにせず、袱紗(ふくさ)やハンカチなどで包んでおきましょう。受付係に香典の表書きが読める向きで渡し、「御霊前にお供えください」など言葉をそえます。その後で記帳を済ませ、一礼をしてから式場に入ります。

仏式の通夜の流れ

  1. 遺族、親族、参列者着席
  2. 僧侶入場
  3. 読経
  4. 焼香 
  5. 僧侶説教
  6. 僧侶退場
  7. 喪主挨拶
  8. 通夜振る舞い(行われない場合も)

遅刻して途中から参列する場合、状況によっては途中入室しにくい場合があります。式場に入る前に何が行われているのか葬儀スタッフに尋ね、目立たないよう入りましょう。

香典や服装などお通夜のマナー

通夜をはじめとしたお葬式には数多くのマナーがあります。1つ間違えるとご遺族に対し失礼なこともあるため、あらかじめマナーをしっかりと確認しておく必要があります。

香典袋と表書き

香典袋は不祝儀袋と呼ばれ、数種類あります。急な訃報で用意がない場合は、コンビニなどでも手に入ることがあります。案内状や案内メールなどの中で、どのような宗派で葬儀が執り行われるのか確認しましょう。

仏式のお葬式の場合・黒白などの結び切りの不祝儀袋
・表書きが「御霊前」と書いてあるもの
浄土真宗・「御仏前」と書いてあるもの
神式の場合 ・無地の不祝儀袋で水引の色は双白(白一色)のものなど
・「玉串料」「御榊料」「御霊前」など書いてあるもの
キリスト教式の場合 ・無地の白、又は十字架や白百合が印刷されている不祝儀袋
・表書きは「御花料」「御ミサ料(カトリックのみ)」

香典の目安は、職場関係なら5千円~1万円未満、友人や知人なら1万円未満が多いようです。

服装のマナー

「お通夜は平服でOK」と言われることが多いですが、平服とはどのような服装なのか疑問に思う方もいると思います。一般的に平服とは、「冠婚葬祭用の礼服ではないけれど、普段着でもない服装」のことを指します。

男性なら、暗い色のスーツが適しています。お通夜は本来ならば急に知らされるものなので、黒いネクタイは通夜の場合は必要ないとされています。女性は、派手でない紺やグレーの色のワンピースなどでも問題ありません。正式なフォーマルドレスは通夜においては失礼な場合もありますので、「少しかしこまった洋装」をイメージしてみてください。ヘアメイク・アクセサリーは控えめが好ましいです。

まとめ

今回は、お通夜における開始時間や終了時間をはじめ、マナーなどにも触れて解説しました。訃報の案内が届いたら、記載されている時間や場所、そして故人の宗教などを確認しておきましょう。開始時間に遅れることはもちろん、受付時間より早すぎる到着もマナー違反にあたります。やむを得ない事情で予定時間までに到着しない場合は、ご遺族や他の弔問客に配慮し、途中参列をさせていただきましょう。