嫁の親の葬儀|香典の金額はどうする?相場はいくら?

一般的な葬儀について
嫁の親の葬儀の香典

葬儀の際に故人に供えるものの1つに「香典」があります。香典は故人との関係の近さによって、包む金額に違いがあります。自分の親戚や会社関係者が亡くなったときの香典の相場は理解していても、「息子の嫁の親」など血縁関係にない親族の香典の相場をご存じない方も多いのではないでしょうか。今回は「息子の嫁の親」が亡くなった時の香典の相場・仏花の相場、回忌法要などについての対応について解説します。最後までお読みいただき、万が一のときにお役立てください。

嫁の親が亡くなったときの対応

嫁の親が亡くなった時の対応

「息子の嫁の親が亡くなった」と知らせが入った場合、困るのがお葬式に関する対応です。通夜や葬儀には参列するとしても、「通夜振る舞いの参加」や「火葬場の付き添い」 など はどこまで参加するべきなのでしょうか。まず最初は、息子の嫁の親が亡くなったときの対応についてご紹介します。

お葬式はどこまで参列するべきか

お葬式の中には、通夜や告別式以外にさまざまな内容が含まれます。一般的なお葬式の流れとしては、以下の通りです。

  1. 通夜
  2. 通夜振る舞い
  3. 葬儀・告別式
  4. 出棺
  5. 火葬
  6. 初七日法要
  7. 精進落とし

息子の嫁の親の葬儀に参列する場合、通夜と葬儀の両方に参列するのが一般的です。また、地域によっては、通夜の後で「通夜振る舞い」と呼ばれる会食が行われることがあります。これは、通夜終了後に参列者に食事がふるまわれる葬儀習慣で、主に関東地方で見られます。通夜振る舞いで会食することで故人への供養になると考えられているため、声を掛けられたら遠慮せず必ず参加しましょう。

火葬場に関しては、ご遺族など限られた人数が付き添います。嫁の親と親しくお付き合いをしていたのなら、声がかかることもあるかもしれません。地域や親戚の考え方などもありますので、喪主や施主の意向に従った方がいいでしょう。

遠方に住んでいる場合

息子の嫁の親が遠方に住んでいて、飛行機などを利用する場合や宿泊を伴うケースもあります。この場合は、通夜の参列は辞退し、葬儀だけ参列することになってもやむを得ないと言えます。ただし、ご遺族は会食などの準備を行うため、正確な人数を把握しておく必要があります。案内状や連絡などが来たら、早めに通夜に参列できない旨を先方に伝えておく必要があります。

嫁の親の葬儀に香典はいくら必要?

嫁の親の葬儀の香典はいくら

息子の嫁の親の葬儀に参列する際の悩み事の1つに、「香典の金額」が挙げられます。親や兄弟の香典の相場は理解していても、嫁の親となるとどのくらい用意するべきなのか難しいです。香典は地域や参列者の年齢、立場などによって相場が異なりますが、「嫁の親の香典」の一般的な金額をご紹介します。

相場は5万円前後

嫁の親に香典を用意する場合、一般的には5万円前後が多いです。ただし、5万円以上用意するといったケースも中にはあります。以下でご紹介しましょう。

  • 自分側に不幸があった際、相場よりも多い香典を先方からいただいた
  • 香典の相場が高めの地域に住んでいる

香典は相場の5万程ですが供花もあわせて贈ることもありますので、実際は5万円以上用意することになります。また、息子以外の子から見ると、義姉の親という関係になります。兄弟が社会人なら香典は用意しておきましょう。その際注意したいのが、「親の金額を超えないこと」です。たとえば、長男の嫁の親の葬儀の場合、 親が5万円用意するなら 次男など長男以外の兄弟は1万円程用意しましょう。

供花の相場

香典に加え供花を贈る場合、どのくらいの供花を用意すればいいのでしょうか。一般的な相場としては、嫁の親の葬儀には1基2万円前後の供花を贈ることが多いようです。供花の手配は先方の葬儀社を通じて注文を行いますが、花屋などから供花を注文する場合もあります。この場合は、先方の葬儀社や自分の息子などに、

  • 葬儀式場のスペース
  • 供花の色

などを確認しておきましょう。ご遺族の意向によっては、祭壇に置く供花の色や種類が統一されることがあります。このため、可能な限りは葬儀社から注文した方が間違いないでしょう。

何を贈るか悩むとき

供花以外にも供物を贈ろうか、など悩む場合もあります。この場合は「何か必要なものはないのか?」と息子や嫁に尋ねてもよいでしょう。希望があるようなら、手配もあわせてお願いするのがポイントです。

葬儀のマナーについて

嫁の親の葬儀では一般的な葬儀同様に気を付けたいマナーがあります。まず初めに、「宗教」についてのマナーです。仏式の中でも「浄土真宗の場合」は他の仏教の葬儀と異なる点が多くあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

また、「神式」「キリスト教式」で葬儀を執り行う場合は、生花の種類に注意が必要です。特にキリスト教は白一色でまとめられることが多いです。造花などもNGなので、マナーに気を付けて用意しましょう。参列する際に、仏式の葬儀で使用する数珠は持参する必要はありません。

嫁の親の法要は参加する?

通夜・葬儀が終わると、四十九日など周忌法要が行われます。嫁の親の法要に関してはどのような対応をするべきなのでしょうか。ここでは、四十九日や一周忌、三周忌以降の法要の対応方法についてご紹介します。

四十九日や一周忌

一般的な仏教の考えにおいて、「四十九日」は故人が成仏できるとても大切な節目です。菩提寺などで法要が行われ、ご遺族はもちろん友人なども参列し焼香などを行うことになります。喪主から声をかけられた場合は、基本的には断らずに参列しましょう。病気などの理由で参列できない場合は、法要後の会食準備などの都合もあるため、早めに主宰者に連絡を入れます。

一周忌も同様に菩提寺などで法要が行われます。こちらも喪主から案内があり都合がつく限りは参列しましょう。

三周忌以降

四十九日や一周忌を終えると次は三周忌の法要が行われます。三周忌の場合は、前の2つの法要に比べ規模を小さくして行われることがほとんどです。そのため、参列に関しては主宰者からの連絡を待ちましょう。参列しなくてもよさそうな場合は、香典を5千円程度用意し、郵送する対応をすることもあります。三周忌以降についても、先方の意向や地方の習慣などによって参列の有無が異なることが多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「息子の嫁の親の葬儀」における香典や供花の相場、回忌法要について解説しました。血の繋がりのない親族の場合、どの程度用意すれば良いか悩む方も多いです。香典は多すぎても少なすぎても失礼にあたりますので、相場をしっかりと確認しておきましょう。