【香典】親族はどこまで出すべき?相場や金額の目安などまとめて解説

一般的な葬儀について
親族の香典の相場

香典は、故人との関係や地域によって相場が異なると言われています。特に沖縄・宮古島地方では、独自の助け合い精神「ユイマール」が根付いており 、全国的な一般論だけでは判断に迷うこともあるでしょう。

「香典の相場は、親族ならいくら包むのが正解?」
「宮古島ならではの葬儀のしきたりや、特有のルールはあるの?」

今回は、一般的な親族の香典相場をベースに、宮古島の葬儀社「ハートフルセレモ心」としての視点や、島に伝わる葬儀風俗 を踏まえた考え方を解説します。いざという時に、故人様やご遺族へ失礼のないよう、ぜひお役立てください。

親族が出す香典の相場とは?

親族が出す香典の相場

香典は故人と近い関係である親族は、一般の方と比べ香典の金額が大きくなるといわれています。ここでは、故人との関係によって香典の相場はどのように違うのか解説します。地域や参列者の年齢によって異なる場合もありますが、一般的な相場として参考にしてください。

ハートフルセレモ心のアドバイス:宮古島での考え方

宮古島では、かつては「ユイマール(助け合い)」の精神に基づき、お金だけでなく「穀物(ムヌダニ)」を紙に包んで持参したり 、里の人々が装具を手作りしたりする風習がありました 。

現在は現金での香典が主流ですが、宮古島では「親族間や集落(里)での付き合い(シウコウツキアイ)」を非常に大切にします。

金額の相談: 親族内で「いくら包むか」を事前に相談し、横並びで合わせるケースが多く見られます。

故人との関係香典の金額
自分の両親・配偶者の両親50,000円~100,000円
※喪主なら用意しない場合も
自分の兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹50,000円未満
自分の祖父母・配偶者の祖父母30,000円~50,000円
自分のおじやおば・配偶者のおじやおば10,000円~30,000円
遠い親戚10,000円前後

香典を渡さなくてもいいケースもある

訃報を知らされた場合は、基本的には香典を用意します。式場が遠方にあるなど、どうしても葬儀に参列できない場合は、お悔やみの手紙を添えて香典を郵送で送りましょう。ただし、喪主の場合やご遺族が辞退しているときは、香典の必要がないこともあります。

喪主であるとき

同居している親が亡くなり、自分が喪主となる場合は香典を用意する必要がないケースもあります。しかし、葬式費用などを家族内で平等に負担するケースもあるため一概にはいえません。

遺族が「辞退」しているとき

ご遺族が香典や供物を「辞退」することもあります。故人やご遺族の意向によるものなので、辞退を伝えられたら従いましょう。 特に近年は家族葬の増加と共に、香典を辞退するご遺族も増えています。どちらか分からず判断に困るなら、念のため持参し受付で確認するとよいです。

ハートフルセレモ心では: 宮古島でも、最近は少人数での家族葬(桜プランなど)を選ばれる方が増えています 。ご遺族が「香典辞退」の意向を示されている場合は、その想いを尊重し、無理に渡さないのがマナーです。判断に迷う場合は、受付で「お気持ちですが……」と確認し、断られたら速やかに下げましょう。

年代によって香典の相場が変わることも

香典の金額は故人との関係によって相場が決まっていますが、年齢によって香典の金額が変化することもあります。たとえば、20代などは相場より多少低くても失礼には当たらないでしょう。また、40代や50代なら相場の上限か少し多めに包むこともあります。地域性などにもよりますので、心配なら周囲に確認しておきましょう。

地域による香典の相場の違いもある

香典の相場は地域によって異なることもあります。一般的に「通夜振る舞い」のない西日本の方が、東日本よりも相場が低いことが多いです。また、西日本は特に香典を辞退するケースが多く見られます。

宮古島の「ツト(土産品)」という考え方

宮古島の伝統的な葬制では、香典とは別に「ツト(土産品)」を棺に入れる習慣があります 。

  • 内容: 白い手ぬぐい、タバコ、針、糸、ウチカビ(紙銭)など 。
  • 意味: これらは死者が後生(グソー)へ行く際、先祖へ分け与えるための「お土産」と考えられています 。

現代では簡略化されていますが、こうした「故人があちらの世界で困らないように」という優しい心遣いが、宮古島の葬儀の根底にあります。

香典と同時に「お見舞い」を包む地域も

千葉県や茨城県などの一部地域には、香典以外に「通夜見舞い」を渡す風習があります。これは、「入院中にお見舞いに行けなかったことをお詫びする」意味合いなどが含まれます。「通夜見舞い」の相場は、2,000円前後です。

また、愛知県の一部地域には、通夜終了後に夜通し故人に付き合うご遺族に「お淋し見舞い」を渡す風習があります。菓子や飲料、線香などを渡すことが多いですが、現金を包むこともあります。 「お淋し見舞い」も相場は2,000円前後になります。

【宗教別】香典袋の用意と表書き

香典袋の用意と表書き

宮古島では多くが仏式で行われますが、念のため各宗教のマナーを押さえておきましょう。

香典袋は宗教によって異なります。ここでは、香典袋(不祝儀袋)の表書きの違いや、中袋の書き方などについてご紹介します。

葬儀が仏式の場合

一般的に仏式の葬儀では、四十九日が済むまでは、表書きが「ご霊前」と書いてあるものを使用します。ただし、仏式の中でも浄土真宗は「御仏前」と書いてある香典袋を持参する必要があります。また、関西の一部地域では黄色と白色の水引の不祝儀袋が使用されることもあります。

表書き水引の色
御霊前
御香典
黒白
双銀
黄白(京都や大阪など関西の一部地域)

葬儀が神式の場合

神式の表書きは、「玉串料」「御榊料」が一般的です。「ご霊前」でも問題ありませんが、蓮の花が印刷されているものは仏式の香典袋になるので、使用しないようにしましょう。

表書き水引の色
玉串料
御霊前
黒と白
双白
双銀

葬儀がキリスト教式の場合

キリスト教は「御花料」として封筒に入れてご遺族にお渡しします。キリスト教の場合は、「カトリック」と「プロテスタント」など宗派によって表書きが違います。どちらの宗派か分からなければ、共通して使用できる「御花料」と書いてある袋を選びましょう。

表書き外包み
御花料
お花料
御ミサ料(カトリックのみ)
忌慰料(プロテスタント)
白無地
十字架がついたもの
白百合がついたもの

中袋の書き方

中袋の裏面には住所と氏名、表面には金額を書きます。「1万円」は「壱萬圓」と書くのが正式な書き方になります。書き終わったら、中袋に記載した金額と包んだ金額が合っているか確認しておきましょう。

豆知識: 宮古島では、お寺に葬儀を依頼する際、必ず二人一組で通知に行く「テライキ」という役目がありました 。現代では葬儀社が仲介することが多いですが、伝統を重んじる地域ではこうした役割分担が残っていることもあります。

香典を用意するときの注意点

香典を用意するときは注意点があります。いくつかの注意点をご紹介しますので、葬儀マナーとして参考にしてください。

持参するときは袱紗につつむ

不祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。袱紗とは、ちりめんなどの素材でできた正方形の布です。もし急なことで袱紗を用意できなかった場合は、落ち着いた色合いのハンカチなどに包んでも問題ありません。香典袋がむき出しのまま受付で渡すのはマナー違反になるので気を付けましょう。

不祝儀袋に新札は避ける

慶事では新札を祝儀袋に入れますが、葬式などに用いられる不祝儀袋は新札を入れてはいけません。これは、訃報をあらかじめ予想していたとされるためです。用意できなかった場合は、新札を1度2つ折りになどにして折り目をつけてから渡しましょう。

「4」や「9」がつく金額や割り切れる数字は避ける

お葬式では気を付けたい数字があります。4や9は「死」「苦」を連想させるため、使用してはいけない数字とされています。たとえば、1万円札を4枚用意するのは避けましょう。また、割り切れる数は「縁が切れる」と考えられることもあり、お札の枚数は1、3、5など「9以外」の奇数の枚数がよいでしょう。

まとめ

今回は「親族が出す香典の相場」など香典の金額について解説しました。親族は一般の参列者よりも相場は高くなりますが、参列者の年齢や地域によって異なるケースも見られます。親族としての香典は、金額の多寡よりも「故人を偲び、遺族を支える」という気持ちが大切です。特に宮古島においては、血縁者(ウトゥザ)や知人(アグ)が手を取り合い、一人の死を共同体で受け入れる伝統があります 。葬儀や通夜に参列する際は、失礼のないよう心掛けることが大切です。本記事でご紹介した、香典を用意するときのマナーなども参考にしてください。

「地域の風習がわからなくて不安」「親族としてどう動けばいい?」といったお悩みがあれば、どんな小さなことでもハートフルセレモ心へご相談ください。創業28年、1,800件以上の実績を持つ葬祭プランナーが、宮古島の伝統と現代の形式を大切にしながら、心を込めてアドバイスさせていただきます